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優人目線 出会い 前夜 1
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「速水 お疲れさま」
「おう お疲れ」
同期の野田和也と待ち合わせのバーで カクテルで乾杯した。
今日は週末の金曜日
一週間の疲れが出るころで。
久しぶりに 呼び出された。
甘いお酒は好きじゃないので すっきりビールにしようかと思ったが
「甘くないカクテルで」
と 言った野田に乗っかった。
サッパリしたカンパリソーダを口にしながら
なんだかいつもと違う野田の言葉を待っていた。
「で?」
待ちきれずに先を則す。
「うん。俺 結婚する。」
一瞬吹きそうになった。
まだ28歳。(俺的には)
「今までまだまだって言ってたのに?」
思わず 非難めいて言うと
「子供ができて。俺親父になるわ。」
穏やかに。
そんな彼を見たのは初めてだったので
不思議な気がした。
「いいのか?」
「うん いいんだ。結構嬉しくて。
結婚願望もたいしてないのに。 不思議だよな。」
凄く満足げに。
野田は一年位付き合ってる彼女がいる。
確か 23歳。デパートで美容部員してる。
こいつにしたら長く続いてるほうだし。
女にはどうか知らんが 本来誠実なやつだ。
当たり前と言えば当たり前か。
取り敢えず嬉しそうな 友の門出を祝おうと思った。
結婚式は親族だけで 二次会で友達を呼ぶらしい。
俺とは大学からの連れなので 知り合いも多いから幹事をしてくれと言う。
「愛想無いけど。いいのか?」
協調性がない訳ではないが
「真美が是非お前にって。」
「何で?」
彼女真美だったか。
「格好いいから友達が喜ぶって」
「そう言うのが 勘弁してほしいんだよ」
思わず苦笑いした。
なるほど いつも大体そう言う役割はこいつがやっていた。
今回はこいつが主役だから。
ちょっとチャラそうだが こいつは昔からもてた。
気さくでやさしいタイプ。
多分俺と逆。相手に気を持たせるのは好きじゃない。
後々面倒くさい。
つき合った相手との温度差に辟易したのも1回2回じゃない。
いい顔はするもんじゃない。
「おまえ 外見だけはピカ一だもんな。冷たそうだけど。」
「だからやめとけ。もっと適任者がいるだろ。」
「いや そう言わずに。頼むよ。」
そう言って 野田は 軽く頭を下げた。
「おう お疲れ」
同期の野田和也と待ち合わせのバーで カクテルで乾杯した。
今日は週末の金曜日
一週間の疲れが出るころで。
久しぶりに 呼び出された。
甘いお酒は好きじゃないので すっきりビールにしようかと思ったが
「甘くないカクテルで」
と 言った野田に乗っかった。
サッパリしたカンパリソーダを口にしながら
なんだかいつもと違う野田の言葉を待っていた。
「で?」
待ちきれずに先を則す。
「うん。俺 結婚する。」
一瞬吹きそうになった。
まだ28歳。(俺的には)
「今までまだまだって言ってたのに?」
思わず 非難めいて言うと
「子供ができて。俺親父になるわ。」
穏やかに。
そんな彼を見たのは初めてだったので
不思議な気がした。
「いいのか?」
「うん いいんだ。結構嬉しくて。
結婚願望もたいしてないのに。 不思議だよな。」
凄く満足げに。
野田は一年位付き合ってる彼女がいる。
確か 23歳。デパートで美容部員してる。
こいつにしたら長く続いてるほうだし。
女にはどうか知らんが 本来誠実なやつだ。
当たり前と言えば当たり前か。
取り敢えず嬉しそうな 友の門出を祝おうと思った。
結婚式は親族だけで 二次会で友達を呼ぶらしい。
俺とは大学からの連れなので 知り合いも多いから幹事をしてくれと言う。
「愛想無いけど。いいのか?」
協調性がない訳ではないが
「真美が是非お前にって。」
「何で?」
彼女真美だったか。
「格好いいから友達が喜ぶって」
「そう言うのが 勘弁してほしいんだよ」
思わず苦笑いした。
なるほど いつも大体そう言う役割はこいつがやっていた。
今回はこいつが主役だから。
ちょっとチャラそうだが こいつは昔からもてた。
気さくでやさしいタイプ。
多分俺と逆。相手に気を持たせるのは好きじゃない。
後々面倒くさい。
つき合った相手との温度差に辟易したのも1回2回じゃない。
いい顔はするもんじゃない。
「おまえ 外見だけはピカ一だもんな。冷たそうだけど。」
「だからやめとけ。もっと適任者がいるだろ。」
「いや そう言わずに。頼むよ。」
そう言って 野田は 軽く頭を下げた。
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