その冷たいまなざしで

ココ

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優人目線 9

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「よう 金曜日オイタしなかったろうな。」
月曜の残業中 野田が話かけてきた。
一応未遂で済んでいる。
ちらりと目をやるだけで何も言わずコーヒーを飲んでる俺に
「おまえ まさか」
興奮する野田に
「うるさい。違うから。紗奈と付き合うから。」
「えっ おまえが?」
驚いた後 笑いながら。
金曜日の様子から 紗奈からは有り得なかったんだろう。
でも 今までの俺では考えられない行動で。
でも俺の気持ちは駄々漏れだったみたいで。
もう一度野田をちらりと見て
「わかるだろ。本気だから。
お前の彼女は今大丈夫だけど
紗奈を合コンとか飲み会とか 気がついたら連れて行かせるなよ。」
と釘を刺し 結婚の事はまだ言わなかった。
煩そうなので。


土日とも 少しでも一緒に居たくて
昼食を一緒にとった。
紗奈は土曜の朝電話で 無断外泊をみっちり怒られていた。
確かに昨日はすっかり頭から抜けていた。
これからは印象が悪くならない為にも 
気をつけてやらないと と思い ご挨拶にも伺うと言ったが
取り敢えず今日は拒否され 野田カノの家にお泊まりという設定になった。
日曜の昼食は負担になりたくないので 紗奈の家の近くで。
紗奈はいつ見てもかわいくて。
抱き締めたいのを我慢した。

今日は簡潔なラインを仕事が終わってから送る。


今仕事終わった。
紗奈は?


すると


お疲れ様です。
今 家です。
タイミングよくお風呂上がりです。


と返事がきた。
お風呂か。
風呂上がりも素でかわいいだろうな と頬が緩む。
俺はどうしてしまったのか。
付き合い始めたら より一層
もっと側に欲しい と 思ってしまう。
俺は 今までどんなふうに生きて来たのか。
余りにも 自分の軸が変わりすぎて驚いて。
でも 幸せを感じずにいられない。
今までの女性に対していだいた感情は何だったんだ。
別に 仕事や他の事を蔑ろにしてるやけじゃない。


ただ 俺のモチベーションは紗奈だ。

紗奈は 俺だけのものだ。

心地よさで 心が震えた。
   
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