その冷たいまなざしで

ココ

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優人 12

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紗奈のその様子にひたりそうになった時
紗奈が

「山根さんの話が聞きたい。」

と。
信じられない。
険しい顔になっているのがわかる。

紗奈は俺に会いたくなかったのか?
この間 抱き合ったのは過去の事なのか?
俺だけの紗奈じゃなかったのか?

今まで感じた事のない独占欲が俺を締め付ける。

山根が気をきかせ席を立った。
大人げなかったが 独り占め出来た事には満足な自分がいた。

さっさとそこから連れ出すと 
うしろから 男女の信じられない!ウソ!速水さんが!

川辺のテーブルからは 大笑いする声がした。

そんな事より 
俺は 紗奈の事だけが 気になっていた。

紗奈は今何を考えてる。

手放す未来に怯えて 紗奈の肩を強く抱いた。


そんな俺の手を紗奈は振り払う。

俺の怒りは頂点になり
紗奈を失う恐怖に紗奈を無理やり抱き締めた。

紗奈

 紗奈

「もう 限界。
 避けるな。
 佐和子にも過去のこと謝った。
 同じことを紗奈にされたら
 耐えられないって思ったから。
 
 俺は紗奈以外にはやさしく出来ない。
 
 そういう男だ。もう許して欲くれ。」


俺はすがるように必死だった。


胸が締め付けられる。

 自分が蒔いた種だ。

誰も責められない。

俺はどうあっても 離すつもりがなかった。

どんな事でもするつもりで抱き締めていると

紗奈は 佐和子との事を問いだした。
慎重に言いたいことを探ってみる。

すると急に紗奈は子供のように泣き出し。
驚いたけど その様もいとおしくて。

涙を拭ってやれる喜びを噛みしめていると

「いやなの!二人で会わないで!“さん”付けにして!」

紗奈が叫んだ。

俺の不安は一気に吹き飛び

ああ 絶対に紗奈を悲しませないと誓った。

誓える喜びを また 噛みしめた。

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