電脳戦隊ネットレンジャー

古河さかえ

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Act.2

#2

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「淳」
「竜也からメールもらったんだ。生憎今は授業中だからあんまり長くいられねぇけどな」

 そして竜也が現れると、三人で雛が倒れた駅周辺に移動した。

「ここで俺の知り合いが倒れたんだ。まだそんなに時間もたってないし、そこら辺にいるかもな」

 午前中の街中は、いつも五人が戦う夜中と違って人通りが多い。意識的に現実の世界の人間に触れようとしなけれは、体が触れ合う事はない。竜也達はできるだけ現実の人間を避けながら、ゴーヌらしき物がいないか探し始めた。その時。

「小野!!」

 沙弥の声に、竜也と淳は振り返る。すると数メートル上空に少女がポツンと立っていた。

「望月……さん?」
「アイツの知り合いって女? やるねぇ」

「お前、どうして急に……」
「来な、いで……」

 手を差し出す沙弥に、雛は一歩身を引く。

「小野?」
「来ないで望月さ……来な……に、に……」
「どうしたんだ小野?」

「逃げてえ!!」

「危ねえ望月!!」

 その瞬間、雛の背後から無数のナイフが沙弥をめがけて飛んでくる。咄嗟に飛び出し沙弥を庇った淳。ナイフは淳をめがけて飛んでくる。鋭いナイフは淳の両足を切り落とした。

「淳くん!」

 落下してくる淳に駆け寄る竜也と、落下していく淳を見つめる沙弥。淳が無事竜也に受け止められた事を見守った沙弥は、キッと雛の背後を睨みつけ、コールドタイプのサーベルを召喚する。

「テメエ……何のつもりだよ! 隠れてないで出てこい!!」

 すると離の背後から、長い銀髪の美しい男が現れた。アンティウヌとは比べものにならないほど形は人間に近いが、その瞳は凍てつく氷のように冷たかった。

『お初にお目にかかります。我が名はツォーネ。あなた方のお噂はかねがね。しかしあなた方に邪魔されるわけにはいかないのです』

 ツオーネは氷でできた剣を召喚し、素早く沙弥に切りかかる。自分のサーベルでガードした沙弥。沙弥のサーベルとツォーネの剣が交差する。お互い一歩も引かず、剣の聞に火花が飛び散る。その時、竜也と淳の体が透けてきた。起きる時間がきてしまったのだった。

「望月さんもう限界です! 現実世界に戻って! 今夜、必ず来ますからその時に……!!」

 竜也が全てを言いきる前に、二人の体はネットシティから消えてしまった。この後二人を待ちうけているのは、ネットシティでゴーヌと戦えりもつらい『現実』。

『さぁ、お仲間は戻ってしまわれたよ。君はどうするのかな』
「……ざけんなよ。小野残して戻れるわけねーだろ!!」
『私はですね、女性を敬愛しているんですよ。女性は美しい。美しい物を手に入れたいという事はそんなにいけない事なんですか?』
「生きてる人間の魂を無闇に奪うから、お前らゴーヌは『魔物』って言われてんだよ」

 その瞬間、ツォーネの瞳がガラスの様に光り、沙弥は目に見えない圧力で吹き飛ばされる。
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