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第1章 雪のち晴
第12話 雪のち晴
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「結論から言おう。雪君は晴と会うことは出来ない」
十六夜はいつものふざけたテンションとは正反対な真剣な顔で言う。
「それは、どういう…」
「晴が戻ってこれない理由は、晴が死神のルールを破ったからだ」
死神が人間に接触した場合、1ヶ月以内にその人間を殺さなければならない、ということは知っていた。
十六夜によると、死神はその殺した人の寿命をもらって、生きていくらしいのだ。十六夜に関しては、上の人に許可を取って、僕と長くいたらしいのだ。
「だけど、晴は少し事情が違った。晴は人を殺せない死神だった」
晴ちゃんは、人を殺せないために、人間の世界に足を踏み入れることは禁止されていた。だが、接触しないという条件で人間の世界に入らせてもらったのだ。
「けど、どうしてそこまで…」
「晴は、下界からいろんな人を見ていたんだ。そこで、雪君を見つけた。事情を知った晴は何とかしたいって思って、わざわざルールを破った」
これを聞いた途端、堪えきれなくなった。しばらくして、
「晴は言ってたよ。頑張って、長生きしてほしいって」
そうか。僕はこんな優しい死神に巡り会えたのか。
「………十六夜。僕を殺してくれ」
だけど、晴ちゃんのお願いは聞いてあげれそうにない。十六夜は一瞬驚いた顔をしていた。
「いいのか?」
いいんだ。もう十分幸せになれた。半年前の死刑囚から比べれば本当にすごいことだ。
悔いはいっぱいある。もう少し早く知っていれば、晴ちゃんともっと遊んでただろう。
ルールを破ってまでした晴ちゃんには申し訳ないけど、本当にもう十分だ。今は最高に幸せだ。この幸せの中で今死ねたら、多分僕は永遠に幸せだと思う。
「僕にとって、晴ちゃんがいない世界以上に不幸なことはないよ」
「そうか…」
十六夜は鎌を取り出す。僕は床に座っている。目を瞑った時に、
「雪君!」
玄関を見ると、晴ちゃんが息を切らして立っている。
「晴ちゃん!」
僕は晴ちゃんの方に近づき、抱擁する。
「どうして…?」
僕は涙声になりながら聞く。
「下界で見てたの。そしたら雪君、死のうするんだもん。無理やり出てきちゃった」
「怒られちゃうよ?」
「いいよ。それに今行かなかったら絶対に後悔してたから」
僕は嗚咽を吐く。晴ちゃんも号泣だった。
「私ね、今お父さんの力借りてて、人を殺せるの」
それは、つまり…
「私に殺させて」
もちろん。大歓迎だ。
僕は晴ちゃんの方を見ながら座っている。晴ちゃんは鎌を持って立っている。僕達の目には涙が溜まっている。
「生まれ変わったらって言っていい?」
晴ちゃんに聞く。
「ふふ。いいよ」
晴ちゃんは笑いながら返してくれる。
「生まれ変わったら、次は絶対に一緒にいようね!次は人間として!」
「うん!」
晴ちゃんは涙を浮かべて満面の笑みで微笑んだ。
十六夜はいつものふざけたテンションとは正反対な真剣な顔で言う。
「それは、どういう…」
「晴が戻ってこれない理由は、晴が死神のルールを破ったからだ」
死神が人間に接触した場合、1ヶ月以内にその人間を殺さなければならない、ということは知っていた。
十六夜によると、死神はその殺した人の寿命をもらって、生きていくらしいのだ。十六夜に関しては、上の人に許可を取って、僕と長くいたらしいのだ。
「だけど、晴は少し事情が違った。晴は人を殺せない死神だった」
晴ちゃんは、人を殺せないために、人間の世界に足を踏み入れることは禁止されていた。だが、接触しないという条件で人間の世界に入らせてもらったのだ。
「けど、どうしてそこまで…」
「晴は、下界からいろんな人を見ていたんだ。そこで、雪君を見つけた。事情を知った晴は何とかしたいって思って、わざわざルールを破った」
これを聞いた途端、堪えきれなくなった。しばらくして、
「晴は言ってたよ。頑張って、長生きしてほしいって」
そうか。僕はこんな優しい死神に巡り会えたのか。
「………十六夜。僕を殺してくれ」
だけど、晴ちゃんのお願いは聞いてあげれそうにない。十六夜は一瞬驚いた顔をしていた。
「いいのか?」
いいんだ。もう十分幸せになれた。半年前の死刑囚から比べれば本当にすごいことだ。
悔いはいっぱいある。もう少し早く知っていれば、晴ちゃんともっと遊んでただろう。
ルールを破ってまでした晴ちゃんには申し訳ないけど、本当にもう十分だ。今は最高に幸せだ。この幸せの中で今死ねたら、多分僕は永遠に幸せだと思う。
「僕にとって、晴ちゃんがいない世界以上に不幸なことはないよ」
「そうか…」
十六夜は鎌を取り出す。僕は床に座っている。目を瞑った時に、
「雪君!」
玄関を見ると、晴ちゃんが息を切らして立っている。
「晴ちゃん!」
僕は晴ちゃんの方に近づき、抱擁する。
「どうして…?」
僕は涙声になりながら聞く。
「下界で見てたの。そしたら雪君、死のうするんだもん。無理やり出てきちゃった」
「怒られちゃうよ?」
「いいよ。それに今行かなかったら絶対に後悔してたから」
僕は嗚咽を吐く。晴ちゃんも号泣だった。
「私ね、今お父さんの力借りてて、人を殺せるの」
それは、つまり…
「私に殺させて」
もちろん。大歓迎だ。
僕は晴ちゃんの方を見ながら座っている。晴ちゃんは鎌を持って立っている。僕達の目には涙が溜まっている。
「生まれ変わったらって言っていい?」
晴ちゃんに聞く。
「ふふ。いいよ」
晴ちゃんは笑いながら返してくれる。
「生まれ変わったら、次は絶対に一緒にいようね!次は人間として!」
「うん!」
晴ちゃんは涙を浮かべて満面の笑みで微笑んだ。
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