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鍛練篇
第12話・無重力と再び龍馬
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「起きた総司!!」
「えっ!?」
歴坊が目を覚ますと、目の前にはナイチンゲールの顔が見えた。
「きゃぁぁぁーーー!!」
反射的に歴坊は立ち上がり、その場を逃げ出そうとした。が、
「骨が折れる。骨が~~~。」
「起きたんだ。歴坊君。おはよう。」
アイザック・ニュートンは、”偉能力”の”ニュートンの法則”(重力操作)で、重力の渦で歴坊を、閉じ込めた。
「いきなり何なんですか!?早く、早く解除を!!」
「解除って何を?」
「骨が折れますから!!」
「さっき聞いたから。ちちんぷいぷい!」
すると、重力の渦は消えた。
「死ぬ所だった……」
「大袈裟だなぁ。……早速だけど、ちょっと話がある。」
「急に心臓に痛みが出てきたんです。」
「それは重力操作に関係あるの?」
ニュートンはリンゴを噛じる。
「いや、違います。違うんです……」
ニュートンが重力の仕組みに気づいた事を確認しようとした際、心臓に痛みが走った。その際、謎の声により、歴坊が元々いた世界について話せば、偉人世界は滅びると聞いた。
「大丈夫です。もぉ、大丈夫なんです。」
歴坊はこの事を黙る事にした。
「ところで、なんでナイチンゲールちゃんがここに?」
歴坊がナイチンゲールの方を振り返ると、ナイチンゲールはソファで寝ていた。
「寝てる……」
ニュートンはニッコリ笑顔を、歴坊に見せる。
「起きた総司!!」
「はーい!!」
ナイチンゲールは目を覚ますと、ソファから立ち上がり、手を挙げて元気に叫んだ。
「で、話終わったんぬ?」
「終わったんぬ?」
歴坊は首を傾げる。
「私、レキレキの治療しに来たのであります!」
ナイチンゲールは敬礼する。
「敬礼なんて……治療?」
「あれ?聞いてないのかい、彼女の”偉能力”を?」
「私の”偉能力”は”看護覚え書”(マスターヒール)だよ。どんなケガでも完全回復するのだ!!」
ナイチンゲールは仁王立ちで腕を組み、ご満悦の様子。
「だから、今、体が軽いし、ヒトラー戦の時だって、すこぶる元気になった訳か……」
「彼女を差し置いて、冷静だなおい。」
「もぉ、少しは構ってよ!リアクションしてよ!」
ナイチンゲールは今度は、機嫌損ねる。
「ごめんなさい……ありがとう。ナイチンゲールちゃん。」
「照れるぞー。私、照れるぞー。後、ナイチンゲールって長いから、アダ名にしてよ。」
「アダ名って言っても……」
ニュートンはリンゴを噛じる。
「じゃあ、チビでいいじゃん。」
「こらー!アップル!……じゃあ、普通のアダ名で!」
「普通のアダ名って何?」
改めて、歴坊はニュートンによる鍛練生活がスタートした。
「もっと鍛えないと。」
一日過ぎる。
「コツを掴んできた。」
また一日過ぎる。
「少しずつだけど、体つきが良くなった気がする。戦い方も分かってきた。」
そうして一週間が過ぎた。
「今日からちょっと変えてみよう。」
「了解です!」
「まず、歴坊君の体に触れます!」
すると、ニュートンは歴坊に近づき、歴坊の肩に触り、深く深呼吸する。
「”偉能力・ニュートンの法則(重力操作)」
ニュートンは、また深く深呼吸する。
「”無重力”(ゼログラビティ)!!」
するとたちまち、歴坊の体は地面から離れ、天井高く浮き上がった。
「無重力ですか!?まるで宇宙ですね。」
「まぁ、宇宙と違い、空気はあるが、思う通りに体は動くまい。その状態で俺に攻撃してみろ。」
「分かりました……出来るかな?」
歴坊は体を動かすが、思わぬ方向に行ったり、天井にぶつかったりと苦戦する。
「ちょっと趣向変えるか。今から能力を解く。無事に着地してみろ。」
「えっ?ちょっと……ま…待って下さい!」
歴坊の言葉を無視し、ニュートンは指をパチンと鳴らす。と、能力は解除され、歴坊は地面へと急降下し始める。
「うぎゃぁぁぁぁ!!」
歴坊はあっという間に落ち、砂煙と共に、地面に体を打ち付けた。
「少しはたくましくなったと思ったら……」
はやニュートン式鍛練開始から一ヶ月経った。歴坊の体は仕上がっていき、重力に対して抵抗力もかなり上がり、無重力状態の解除からの急降下も、上手く体を使って、無地に着地出来るまで上達していった。
「今日もありがとうございました!」
「最初あんなに頼り無かった歴坊君も、予想以上に頼れそうな男になったな。」
「それほどでも……」
少し歴坊は照れた。
「肉体的にも精神的にもかなり鍛えた。よし、明日で終了とするか。」
「本当ですか!?やっと、ヒストの皆さんの役に立てる時が来たんですね!」
「あまり自惚れてはいけないよ。一つ問題があるんではないか?」
歴坊はその言葉で思い出した。
「能力がいざと言う時に発動しないんです。」
ニュートンは深くため息をする。
「予め源内さんから色々聞いてたけど、今まで一回も発動しなかったね。」
この一ヶ月、歴坊の能力は発動しなかった。
歴坊はその夜、中々寝れずにいた。
「明日が最後か……何気に有意義に過ごせたし、これなら弁慶さんも認めてくれる。」
いつの間にか、疲れも相まって、歴坊の瞼は閉じた。
「(聞こえますか?もしもしー?)」
「ん?声が…声が聞こえる。君は誰?」
「(久しぶりだな。歴坊。俺だよ。俺。)」
「オレオレ詐欺じゃないんだから。名前を名乗れよ。」
謎の声は爆笑し、話を続ける。
「(面白い事言うな。俺は”坂本龍馬”だよ。)」
「この前の、初めて能力発動した時の龍馬さん!?」
ヒトラー戦の時、聞こえた坂本龍馬の声だった。
「(覚えてくれて嬉しいぜ。役に立ったみたいだな。)」
「お陰様で。聞きたい事あるんですけど、また力を使わせて欲しいんです。自由に自分が思うがままに能力発動したいんです。」
「(……。それは出来ない相談だ。)」
「何でですか!?」
「(お前は肉体的にも精神的にも強くなった。これからは自分の力で道を切り開くんだ。)」
「でも、僕は……僕は貴方の力がないとダメなんです!」
「(……正直話すと、俺にもよく分からないんだ。)」
「分からない?自由に能力発動させる方法を?」
「(……あぁ。すまないね。)」
「謝らないで下さい。貴方は”英雄”なんですから。」
「(照れるなぁ。……そういう事で、じゃあ、また……)」
「待って下さい!龍馬さんの過去話とか聞きたいです。」
「(俺の過去話なんて興味あんのか?)」
「はい、勿論です!お願いします!」
「(……分かった。その代わり、お前は俺にとってダチだ。タメ口でいいし、語尾にちゃんと”ぜよ”って付けるぜよ!)」
「前者は分かりました。いや、分かった。後者は面倒臭さそうだし、なんかイラつくからいいよ別に。」
少しガッカリした龍馬だったが、
「(これは俺の壮大な物語だ。)」
「えっ!?」
歴坊が目を覚ますと、目の前にはナイチンゲールの顔が見えた。
「きゃぁぁぁーーー!!」
反射的に歴坊は立ち上がり、その場を逃げ出そうとした。が、
「骨が折れる。骨が~~~。」
「起きたんだ。歴坊君。おはよう。」
アイザック・ニュートンは、”偉能力”の”ニュートンの法則”(重力操作)で、重力の渦で歴坊を、閉じ込めた。
「いきなり何なんですか!?早く、早く解除を!!」
「解除って何を?」
「骨が折れますから!!」
「さっき聞いたから。ちちんぷいぷい!」
すると、重力の渦は消えた。
「死ぬ所だった……」
「大袈裟だなぁ。……早速だけど、ちょっと話がある。」
「急に心臓に痛みが出てきたんです。」
「それは重力操作に関係あるの?」
ニュートンはリンゴを噛じる。
「いや、違います。違うんです……」
ニュートンが重力の仕組みに気づいた事を確認しようとした際、心臓に痛みが走った。その際、謎の声により、歴坊が元々いた世界について話せば、偉人世界は滅びると聞いた。
「大丈夫です。もぉ、大丈夫なんです。」
歴坊はこの事を黙る事にした。
「ところで、なんでナイチンゲールちゃんがここに?」
歴坊がナイチンゲールの方を振り返ると、ナイチンゲールはソファで寝ていた。
「寝てる……」
ニュートンはニッコリ笑顔を、歴坊に見せる。
「起きた総司!!」
「はーい!!」
ナイチンゲールは目を覚ますと、ソファから立ち上がり、手を挙げて元気に叫んだ。
「で、話終わったんぬ?」
「終わったんぬ?」
歴坊は首を傾げる。
「私、レキレキの治療しに来たのであります!」
ナイチンゲールは敬礼する。
「敬礼なんて……治療?」
「あれ?聞いてないのかい、彼女の”偉能力”を?」
「私の”偉能力”は”看護覚え書”(マスターヒール)だよ。どんなケガでも完全回復するのだ!!」
ナイチンゲールは仁王立ちで腕を組み、ご満悦の様子。
「だから、今、体が軽いし、ヒトラー戦の時だって、すこぶる元気になった訳か……」
「彼女を差し置いて、冷静だなおい。」
「もぉ、少しは構ってよ!リアクションしてよ!」
ナイチンゲールは今度は、機嫌損ねる。
「ごめんなさい……ありがとう。ナイチンゲールちゃん。」
「照れるぞー。私、照れるぞー。後、ナイチンゲールって長いから、アダ名にしてよ。」
「アダ名って言っても……」
ニュートンはリンゴを噛じる。
「じゃあ、チビでいいじゃん。」
「こらー!アップル!……じゃあ、普通のアダ名で!」
「普通のアダ名って何?」
改めて、歴坊はニュートンによる鍛練生活がスタートした。
「もっと鍛えないと。」
一日過ぎる。
「コツを掴んできた。」
また一日過ぎる。
「少しずつだけど、体つきが良くなった気がする。戦い方も分かってきた。」
そうして一週間が過ぎた。
「今日からちょっと変えてみよう。」
「了解です!」
「まず、歴坊君の体に触れます!」
すると、ニュートンは歴坊に近づき、歴坊の肩に触り、深く深呼吸する。
「”偉能力・ニュートンの法則(重力操作)」
ニュートンは、また深く深呼吸する。
「”無重力”(ゼログラビティ)!!」
するとたちまち、歴坊の体は地面から離れ、天井高く浮き上がった。
「無重力ですか!?まるで宇宙ですね。」
「まぁ、宇宙と違い、空気はあるが、思う通りに体は動くまい。その状態で俺に攻撃してみろ。」
「分かりました……出来るかな?」
歴坊は体を動かすが、思わぬ方向に行ったり、天井にぶつかったりと苦戦する。
「ちょっと趣向変えるか。今から能力を解く。無事に着地してみろ。」
「えっ?ちょっと……ま…待って下さい!」
歴坊の言葉を無視し、ニュートンは指をパチンと鳴らす。と、能力は解除され、歴坊は地面へと急降下し始める。
「うぎゃぁぁぁぁ!!」
歴坊はあっという間に落ち、砂煙と共に、地面に体を打ち付けた。
「少しはたくましくなったと思ったら……」
はやニュートン式鍛練開始から一ヶ月経った。歴坊の体は仕上がっていき、重力に対して抵抗力もかなり上がり、無重力状態の解除からの急降下も、上手く体を使って、無地に着地出来るまで上達していった。
「今日もありがとうございました!」
「最初あんなに頼り無かった歴坊君も、予想以上に頼れそうな男になったな。」
「それほどでも……」
少し歴坊は照れた。
「肉体的にも精神的にもかなり鍛えた。よし、明日で終了とするか。」
「本当ですか!?やっと、ヒストの皆さんの役に立てる時が来たんですね!」
「あまり自惚れてはいけないよ。一つ問題があるんではないか?」
歴坊はその言葉で思い出した。
「能力がいざと言う時に発動しないんです。」
ニュートンは深くため息をする。
「予め源内さんから色々聞いてたけど、今まで一回も発動しなかったね。」
この一ヶ月、歴坊の能力は発動しなかった。
歴坊はその夜、中々寝れずにいた。
「明日が最後か……何気に有意義に過ごせたし、これなら弁慶さんも認めてくれる。」
いつの間にか、疲れも相まって、歴坊の瞼は閉じた。
「(聞こえますか?もしもしー?)」
「ん?声が…声が聞こえる。君は誰?」
「(久しぶりだな。歴坊。俺だよ。俺。)」
「オレオレ詐欺じゃないんだから。名前を名乗れよ。」
謎の声は爆笑し、話を続ける。
「(面白い事言うな。俺は”坂本龍馬”だよ。)」
「この前の、初めて能力発動した時の龍馬さん!?」
ヒトラー戦の時、聞こえた坂本龍馬の声だった。
「(覚えてくれて嬉しいぜ。役に立ったみたいだな。)」
「お陰様で。聞きたい事あるんですけど、また力を使わせて欲しいんです。自由に自分が思うがままに能力発動したいんです。」
「(……。それは出来ない相談だ。)」
「何でですか!?」
「(お前は肉体的にも精神的にも強くなった。これからは自分の力で道を切り開くんだ。)」
「でも、僕は……僕は貴方の力がないとダメなんです!」
「(……正直話すと、俺にもよく分からないんだ。)」
「分からない?自由に能力発動させる方法を?」
「(……あぁ。すまないね。)」
「謝らないで下さい。貴方は”英雄”なんですから。」
「(照れるなぁ。……そういう事で、じゃあ、また……)」
「待って下さい!龍馬さんの過去話とか聞きたいです。」
「(俺の過去話なんて興味あんのか?)」
「はい、勿論です!お願いします!」
「(……分かった。その代わり、お前は俺にとってダチだ。タメ口でいいし、語尾にちゃんと”ぜよ”って付けるぜよ!)」
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