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第十一章
SS 返り討ちのロブント
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※推奨読了話数164話くらいです。
Q.ロブントってだれ?
A.アンデッドの大陸にある廃村で、屋根の上からジンに矢を放って不意打ちをしたが、指の間で矢を挟んで受け止められた。そしてその後トーンの下敷きになって捕まり、情報を抜かれてトーンに生命力を吸われて倒された人物。
__________
俺の名はロブント。ゼーテス王国カラスス支部の、Bランク冒険者だ。
役割は斥候をしており、それなりの実力を持っている。
だがBランクの中では、下の方だろう。長年冒険者を続けて、何とかBランクになった感じだ。
才能があれば二十代、下手をすれば十代でBランクという者もいる。今年で三十四歳の俺の才能は、中途半端と言わざるを得ない。
もちろんBランクになれただけで、才能はある方だろう。だが、上を見ればきりがない。
最近それを、間近に感じる出来事があったばっかりだ。このアンデッドが溢れる大陸を国の依頼で調査に来たが、才能ある若者が思ったよりも多かったのである。
それと珍しいことに、この大陸では無数の小規模国境門があり、いくつもの大陸と繋がっているようだった。
狙いは当然、この大陸から領土を奪うための情報収集や、お宝の奪取だろう。
つまり俺たちとは、競争相手になる。いや、敵と言っても過言ではない。油断すれば、やられるだろう。
だから見つければ、こちらから先手を打った方がいい。
するとそんな時だった。俺は斥候として先行し、廃村の一つへと様子見に来ると、とある人物を見つける。
そいつはモンスターを従えていることから、テイマーかサモナーだと思われた。
こいつはついている。どちらにしても、本人が弱点であることには変わりない。そして俺は斥候であり、気配を断つのに長けている。
何より今は俺一人だし、戦利品は独り占めできるというのもあった。
故に俺は迷うことなく、屋根の上から矢を放ったのである。
は? 嘘だろ?
だが驚くことに、そいつは矢を指の間に挟んで難なく受け止めた。あり得ない。化け物かよ。
しかしそう思った直後だった。俺は真上から何かに押しつぶされて、意識を失ってしまう。
次に目が覚めた場所は、どこかの建物の中だった。椅子に座らされており、縛られている。最悪の状況だった。
どうにかして、逃げ出さなければいけない。このままだと、用が済めば殺される可能性が高かった。
しかし幸い相手は俺から情報を得たいみたいであり、チャンスはある。
また質問だけで拷問されもしなかったので、もしかしたらこいつは甘いやつなのかもしれない。
なので俺は質問に対して嘘を交えながら、脱出の機会をうかがう。逆にこちらからも質問をしてみるが、これには失敗してしまった。質問をするのは、やめた方がいいだろう。
それからもいくつか質問をされるが、途中からはほとんどデタラメを吐いた。だが不思議なことに、こいつは俺を疑う様子がない。
どうにも不気味だ。嫌な予感がする。
するとその予感は、最悪なことに的中してしまう。質問が終わったと思った直後、俺の背後に何かが現れる。
そして体に木の根のようなものが、絡みついてきた。
まずいまずいまずいまずい!!
必死に暴れて抜け出そうとするが、どうにもならない。体から、何かが奪われていく。
「ひぃ!? くそがっ! やっぱりこうなるのかよ!」
この大陸で誰かに捕まれば、命はない。それは分かっていた。分かっていたのに、自分なら助かるかもしれないと、そう安易に考えていた。
しかし現実は非情にも、俺の命を簡単に奪っていく。
ああ、こんな調査依頼、受けるんじゃなかった……。
そうして俺の命は、その場で尽きるのだった。
_____________________
記念SSは、以上になります。
何も問題が無ければ、明日から第十二章の連載をスタートします。
また新作も同じ時間に公開予定なので、よろしければそちらもご覧ください。
<m(__)m>
Q.ロブントってだれ?
A.アンデッドの大陸にある廃村で、屋根の上からジンに矢を放って不意打ちをしたが、指の間で矢を挟んで受け止められた。そしてその後トーンの下敷きになって捕まり、情報を抜かれてトーンに生命力を吸われて倒された人物。
__________
俺の名はロブント。ゼーテス王国カラスス支部の、Bランク冒険者だ。
役割は斥候をしており、それなりの実力を持っている。
だがBランクの中では、下の方だろう。長年冒険者を続けて、何とかBランクになった感じだ。
才能があれば二十代、下手をすれば十代でBランクという者もいる。今年で三十四歳の俺の才能は、中途半端と言わざるを得ない。
もちろんBランクになれただけで、才能はある方だろう。だが、上を見ればきりがない。
最近それを、間近に感じる出来事があったばっかりだ。このアンデッドが溢れる大陸を国の依頼で調査に来たが、才能ある若者が思ったよりも多かったのである。
それと珍しいことに、この大陸では無数の小規模国境門があり、いくつもの大陸と繋がっているようだった。
狙いは当然、この大陸から領土を奪うための情報収集や、お宝の奪取だろう。
つまり俺たちとは、競争相手になる。いや、敵と言っても過言ではない。油断すれば、やられるだろう。
だから見つければ、こちらから先手を打った方がいい。
するとそんな時だった。俺は斥候として先行し、廃村の一つへと様子見に来ると、とある人物を見つける。
そいつはモンスターを従えていることから、テイマーかサモナーだと思われた。
こいつはついている。どちらにしても、本人が弱点であることには変わりない。そして俺は斥候であり、気配を断つのに長けている。
何より今は俺一人だし、戦利品は独り占めできるというのもあった。
故に俺は迷うことなく、屋根の上から矢を放ったのである。
は? 嘘だろ?
だが驚くことに、そいつは矢を指の間に挟んで難なく受け止めた。あり得ない。化け物かよ。
しかしそう思った直後だった。俺は真上から何かに押しつぶされて、意識を失ってしまう。
次に目が覚めた場所は、どこかの建物の中だった。椅子に座らされており、縛られている。最悪の状況だった。
どうにかして、逃げ出さなければいけない。このままだと、用が済めば殺される可能性が高かった。
しかし幸い相手は俺から情報を得たいみたいであり、チャンスはある。
また質問だけで拷問されもしなかったので、もしかしたらこいつは甘いやつなのかもしれない。
なので俺は質問に対して嘘を交えながら、脱出の機会をうかがう。逆にこちらからも質問をしてみるが、これには失敗してしまった。質問をするのは、やめた方がいいだろう。
それからもいくつか質問をされるが、途中からはほとんどデタラメを吐いた。だが不思議なことに、こいつは俺を疑う様子がない。
どうにも不気味だ。嫌な予感がする。
するとその予感は、最悪なことに的中してしまう。質問が終わったと思った直後、俺の背後に何かが現れる。
そして体に木の根のようなものが、絡みついてきた。
まずいまずいまずいまずい!!
必死に暴れて抜け出そうとするが、どうにもならない。体から、何かが奪われていく。
「ひぃ!? くそがっ! やっぱりこうなるのかよ!」
この大陸で誰かに捕まれば、命はない。それは分かっていた。分かっていたのに、自分なら助かるかもしれないと、そう安易に考えていた。
しかし現実は非情にも、俺の命を簡単に奪っていく。
ああ、こんな調査依頼、受けるんじゃなかった……。
そうして俺の命は、その場で尽きるのだった。
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記念SSは、以上になります。
何も問題が無ければ、明日から第十二章の連載をスタートします。
また新作も同じ時間に公開予定なので、よろしければそちらもご覧ください。
<m(__)m>
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