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第一章
009 カード召喚術で試してみたいこと
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村に戻ると、冒険者ギルドでベックたちと遭遇した。
「ジ、ジンさん! 無事だったんですか! グレイウルフの群れに立ち向かったと聞いたのですが」
「ああ、ベックか。何とかなったよ」
どうやら助けた少年少女たちが、冒険者ギルドで俺のことを話したらしい。
それで偶然居合わせたベックたちが、救助に向おうとしたとのこと。
「流石ですね。俺たちの心配は杞憂みたいだったようです」
「ジンさんが無事でよかっただす」
「だから言ったじゃないっすか。ジンさんならきっと生きてるって」
三人は俺の無事に安堵したのか、笑みを浮かべる。
そして俺が助けた少年少女たちと会い、お礼を言われた。
加えて助けたお礼に金銭を渡されたので、断っておく。
金に困っていないのに、無い人たちから貰うのは気が引けた。
彼らは冒険者に成りたてで、金銭的な余裕はなさそうだ。
けれども冒険者としてはこういう時、お礼を断るのはあまりよくないらしい。
なので代わりに、他で困っている人がいたら助けるように言って納得させた。
その後ギルドで常備依頼の報酬を貰い、ギルドを出る。
昼食がまだだったので、ベックたちを誘い屋台で済ませた。
どうやらベックたちは、本日久々の休暇らしい。
それでこの時間にもかかわらず、ギルドにいたとのこと。
またグレイウルフをやはり配下にしたのか訊かれたので、素直に頷いておく。
ベックたちにはカードに召喚術は見られているので、教えたところで今更だ。
ちなみに当然だが、モンスターは村に近付いたあたりで全てカードに戻している。
「グレイウルフか。羨ましい。たまに冒険者が使役しているけど、使役するモンスターとしては人気なんだよな」
「前に街に行ったときに見かけただす」
「確か目印に赤いバンダナを首に巻いてたっすね」
なるほど。モンスターを使役する冒険者もいるのか。
それなら、俺がモンスターを連れていても言い訳ができそうだ。
野生のモンスターとの差別化のために、人前で連れるモンスターには、何か目印を付けておくか。
その後ベックたちがグレイウルフを近くで見たいというので、一度村の外に出ることにした。
俺も試したいことを思いついたので、ちょうど良い。
「いでよ、グレイウルフ」
「ウォン!」
「「「おおぉ!」」」
人気の少ない場所でグレイウルフを召喚すると、ベックたちは歓喜の声をあげる。
「さ、触ってもいいかな?」
「ああ、いいぞ」
「ありがとう! うわっ、もふもふだ!」
「おでも触りたいだす!」
「お、おいらも!」
普段グレイウルフを触ることができないこともあり、三人は嬉々として触り始めた。
対してグレイウルフは、少々困り顔だ。
俺が撫でた時とは凄い違いである。
それから少しして落ち着いたころ、俺はベックにあることをお願いしてみる。
「なあ、このゴブリンのカードを使えないか試してみてくれないか?」
「え? いいのかい?」
「ああ、俺以外が使えるかどうかで、今後が大きく変わるからな」
「わ、わかったよ。試してみる」
ベックは緊張しながらも、俺からゴブリンのカードを受け取った。
「いでよ、ゴブリン!」
そして俺の真似をして、声を上げる。
だが結果として何も起こらず、静寂が訪れた。
「で、出なかった……」
「ふむ……」
やはり俺以外には、カードが使えないのかもしれない。
けれども、何か違和感がある。
完全にダメならダメだと、何となく分かりそうなものだが、現状それが無い。
なら、何か条件があるのかもしれないな。
「完全に無理な感じはしないから、色々試してもいいか?」
「も、もちろんだよ。俺も召喚してみたいし、手伝うよ」
「おでも手伝うだす!」
「あっしもでさ!」
三人がやる気みたいなので、色々と試行錯誤し始める。
まずはカードを相手に譲渡すると念じて渡すも、失敗。
名前を呼びながら譲渡も失敗。
カードに魔力を流すように言ってみるが、失敗。
だが何度か試し続けた結果、とうとう当たりを引いた。
「所有者ジンが、ベックにこのゴブリンのカードを譲渡する」
「譲受人ベックは、所有者ジンよりゴブリンのカードをここに受け取る」
そしてベックが俺からカードを受け取り、魔力を流す。
するとカードが一瞬淡く光り、俺の中で所有権が移ったことを理解した。
「上手く行ったぞ! 試してみてくれ」
「ああ、分かった! いでよ、ゴブリン!」
ベックが歓喜しながら言葉を発すると、カードからゴブリンが現れる。
「ごぶぅ!」
「で、出た! や、やった! 俺でも召喚できた!」
「凄いだす!」
「羨ましいっす!」
色々手順があったが、譲渡自体はできるようだな。
カード召喚術の説明欄には書かれていなかったが、こうした隠し効果が他にもあるかもしれない。
カードを専用の異空間に収納できるのも、隠し効果だろう。
さて、ここから何ができるかが問題だ。
「召喚できたなら、何ができるのか試してみるぞ」
「ああ! やってみるよ!」
そして結果として判明したことは、以下の通りだった。
・命令は絶対厳守。だが俺の命令も聞く事に加えて、優先権は俺にある。
・所有者であれば、意思疎通がなんとなくできる。
・前所有者の俺を害することはできない。
・カード化と召喚をベックは自由にできるが、前所有者の俺にはできない。
・しかし念じれば、ベックからカードをはく奪することは可能。
・カードを専用の異空間にしまうことはできない
・ベックが他人に譲渡する事はできない。
・ベックに譲渡したカードを他人が使うことはできない。
・死亡すると灰色になって、おそらく復活まで二十四時間かかる。
どうやら譲渡したとはいえ、俺が優位なことに変わりないらしい。
それとおそらくだが、誰かがベックを殺して奪おうとしても、無駄に終わることだろう。
カードを譲渡できるのは有用だが、扱い方を間違えると面倒なことになりそうだ。
たとえゴブリン一匹だとしても、餌もいらず命令には絶対厳守のモンスターがいれば、利用価値は大いにある。
しかも死亡しても、二十四時間後には復活するのだ。
これはカードからモンスターを召喚できること以上に、知られると不味いだろう。
ベックたちには知られたが、口封じに消すのは流石にできない。
熟考の末俺はベックたちと話し合い、グレイウルフを三匹渡すことにした。
ベックたちが元々グレイウルフを欲しがったというのもあるが、ゴブリンはあれで使役が難しいらしい。
欲望に忠実で、従順でも欲望に負けて女性を襲うことがあるのだとか。
逆にグレイウルフを使役している者は、一定数いる。
何よりグレイウルフを渡すことを条件に、俺の秘密を守ってもらう約束をした。
所詮口約束だが、恩を売った方が効果が大きいと判断している。
カード化や召喚は人がいないところでするなど、徹底して言っておく。
入手経路なども、カバーストーリーを用意させた。
それでもバレたときは、仕方がない。
俺の噂が届かないところまで、逃げようと思う。
だが結局のところ、異世界に来て親切にしてくれたベックたちへの恩返しという面もある。
また気に入った者に何かを与えるというのは、デミゴッドに混じった神の血がそうさせるのかもしれない。
それと流石に俺が与える側では、二重取りは発動しないみたいだ。
あくまで二重取りの対象は、俺だけらしい。
そうしてグレイウルフをそれぞれ一匹ずつ与えて、三人が相棒となったグレイウルフと戯れ始める。
ちなみにゴブリンは、既にはく奪済みである。
「ウォンウォン!」
「ははっ、可愛いやつめ!」
「おでの子も可愛いだす」
「あっしのが一番でさ!」
それから空が暗くなった頃、宿に戻ることになった。
村に入るときグレイウルフを見た門番が驚いたが、何とか言い訳して乗り切る。
問題は宿屋だが、色々な条件と追加料金で許してもらったらしい。
どうやら三人は、カードに戻さないことにしたようだ。
餌も不要だが、肉を宿で売ってもらい与えている。
そうとうグレイウルフが気に入ったようだ。
まあ、本来グレイウルフを使役するのは大変だし、ここまで従順で賢いのは珍しいだろう。
お互いの気持ちが何となくわかるというのも、大きい。
その日も夕食は大いに盛り上がり、エールを何杯もおごってもらった。
またその時に、俺は明日村を出ることを三人に告げる。
悲しそうにしていたが、引き留めることはなかった。
ベックたちはしばらく村に残り、グレイウルフとの連携が上手く行くようになったら街を目指すらしい。
俺は周囲の街やダンジョンの情報を教えて貰い、次の目的地を決める。
北にずっと行けば王都があるみたいだが、それとは逆に南に行く。
辺境の方が、モンスターが頻繁に現れる気がする。
それに南の国境の街にも、ダンジョンがあるらしい。
一度覗いてみるのもいいだろう。
まだ見ぬ冒険に、俺は心を躍らせるのだった。
「ジ、ジンさん! 無事だったんですか! グレイウルフの群れに立ち向かったと聞いたのですが」
「ああ、ベックか。何とかなったよ」
どうやら助けた少年少女たちが、冒険者ギルドで俺のことを話したらしい。
それで偶然居合わせたベックたちが、救助に向おうとしたとのこと。
「流石ですね。俺たちの心配は杞憂みたいだったようです」
「ジンさんが無事でよかっただす」
「だから言ったじゃないっすか。ジンさんならきっと生きてるって」
三人は俺の無事に安堵したのか、笑みを浮かべる。
そして俺が助けた少年少女たちと会い、お礼を言われた。
加えて助けたお礼に金銭を渡されたので、断っておく。
金に困っていないのに、無い人たちから貰うのは気が引けた。
彼らは冒険者に成りたてで、金銭的な余裕はなさそうだ。
けれども冒険者としてはこういう時、お礼を断るのはあまりよくないらしい。
なので代わりに、他で困っている人がいたら助けるように言って納得させた。
その後ギルドで常備依頼の報酬を貰い、ギルドを出る。
昼食がまだだったので、ベックたちを誘い屋台で済ませた。
どうやらベックたちは、本日久々の休暇らしい。
それでこの時間にもかかわらず、ギルドにいたとのこと。
またグレイウルフをやはり配下にしたのか訊かれたので、素直に頷いておく。
ベックたちにはカードに召喚術は見られているので、教えたところで今更だ。
ちなみに当然だが、モンスターは村に近付いたあたりで全てカードに戻している。
「グレイウルフか。羨ましい。たまに冒険者が使役しているけど、使役するモンスターとしては人気なんだよな」
「前に街に行ったときに見かけただす」
「確か目印に赤いバンダナを首に巻いてたっすね」
なるほど。モンスターを使役する冒険者もいるのか。
それなら、俺がモンスターを連れていても言い訳ができそうだ。
野生のモンスターとの差別化のために、人前で連れるモンスターには、何か目印を付けておくか。
その後ベックたちがグレイウルフを近くで見たいというので、一度村の外に出ることにした。
俺も試したいことを思いついたので、ちょうど良い。
「いでよ、グレイウルフ」
「ウォン!」
「「「おおぉ!」」」
人気の少ない場所でグレイウルフを召喚すると、ベックたちは歓喜の声をあげる。
「さ、触ってもいいかな?」
「ああ、いいぞ」
「ありがとう! うわっ、もふもふだ!」
「おでも触りたいだす!」
「お、おいらも!」
普段グレイウルフを触ることができないこともあり、三人は嬉々として触り始めた。
対してグレイウルフは、少々困り顔だ。
俺が撫でた時とは凄い違いである。
それから少しして落ち着いたころ、俺はベックにあることをお願いしてみる。
「なあ、このゴブリンのカードを使えないか試してみてくれないか?」
「え? いいのかい?」
「ああ、俺以外が使えるかどうかで、今後が大きく変わるからな」
「わ、わかったよ。試してみる」
ベックは緊張しながらも、俺からゴブリンのカードを受け取った。
「いでよ、ゴブリン!」
そして俺の真似をして、声を上げる。
だが結果として何も起こらず、静寂が訪れた。
「で、出なかった……」
「ふむ……」
やはり俺以外には、カードが使えないのかもしれない。
けれども、何か違和感がある。
完全にダメならダメだと、何となく分かりそうなものだが、現状それが無い。
なら、何か条件があるのかもしれないな。
「完全に無理な感じはしないから、色々試してもいいか?」
「も、もちろんだよ。俺も召喚してみたいし、手伝うよ」
「おでも手伝うだす!」
「あっしもでさ!」
三人がやる気みたいなので、色々と試行錯誤し始める。
まずはカードを相手に譲渡すると念じて渡すも、失敗。
名前を呼びながら譲渡も失敗。
カードに魔力を流すように言ってみるが、失敗。
だが何度か試し続けた結果、とうとう当たりを引いた。
「所有者ジンが、ベックにこのゴブリンのカードを譲渡する」
「譲受人ベックは、所有者ジンよりゴブリンのカードをここに受け取る」
そしてベックが俺からカードを受け取り、魔力を流す。
するとカードが一瞬淡く光り、俺の中で所有権が移ったことを理解した。
「上手く行ったぞ! 試してみてくれ」
「ああ、分かった! いでよ、ゴブリン!」
ベックが歓喜しながら言葉を発すると、カードからゴブリンが現れる。
「ごぶぅ!」
「で、出た! や、やった! 俺でも召喚できた!」
「凄いだす!」
「羨ましいっす!」
色々手順があったが、譲渡自体はできるようだな。
カード召喚術の説明欄には書かれていなかったが、こうした隠し効果が他にもあるかもしれない。
カードを専用の異空間に収納できるのも、隠し効果だろう。
さて、ここから何ができるかが問題だ。
「召喚できたなら、何ができるのか試してみるぞ」
「ああ! やってみるよ!」
そして結果として判明したことは、以下の通りだった。
・命令は絶対厳守。だが俺の命令も聞く事に加えて、優先権は俺にある。
・所有者であれば、意思疎通がなんとなくできる。
・前所有者の俺を害することはできない。
・カード化と召喚をベックは自由にできるが、前所有者の俺にはできない。
・しかし念じれば、ベックからカードをはく奪することは可能。
・カードを専用の異空間にしまうことはできない
・ベックが他人に譲渡する事はできない。
・ベックに譲渡したカードを他人が使うことはできない。
・死亡すると灰色になって、おそらく復活まで二十四時間かかる。
どうやら譲渡したとはいえ、俺が優位なことに変わりないらしい。
それとおそらくだが、誰かがベックを殺して奪おうとしても、無駄に終わることだろう。
カードを譲渡できるのは有用だが、扱い方を間違えると面倒なことになりそうだ。
たとえゴブリン一匹だとしても、餌もいらず命令には絶対厳守のモンスターがいれば、利用価値は大いにある。
しかも死亡しても、二十四時間後には復活するのだ。
これはカードからモンスターを召喚できること以上に、知られると不味いだろう。
ベックたちには知られたが、口封じに消すのは流石にできない。
熟考の末俺はベックたちと話し合い、グレイウルフを三匹渡すことにした。
ベックたちが元々グレイウルフを欲しがったというのもあるが、ゴブリンはあれで使役が難しいらしい。
欲望に忠実で、従順でも欲望に負けて女性を襲うことがあるのだとか。
逆にグレイウルフを使役している者は、一定数いる。
何よりグレイウルフを渡すことを条件に、俺の秘密を守ってもらう約束をした。
所詮口約束だが、恩を売った方が効果が大きいと判断している。
カード化や召喚は人がいないところでするなど、徹底して言っておく。
入手経路なども、カバーストーリーを用意させた。
それでもバレたときは、仕方がない。
俺の噂が届かないところまで、逃げようと思う。
だが結局のところ、異世界に来て親切にしてくれたベックたちへの恩返しという面もある。
また気に入った者に何かを与えるというのは、デミゴッドに混じった神の血がそうさせるのかもしれない。
それと流石に俺が与える側では、二重取りは発動しないみたいだ。
あくまで二重取りの対象は、俺だけらしい。
そうしてグレイウルフをそれぞれ一匹ずつ与えて、三人が相棒となったグレイウルフと戯れ始める。
ちなみにゴブリンは、既にはく奪済みである。
「ウォンウォン!」
「ははっ、可愛いやつめ!」
「おでの子も可愛いだす」
「あっしのが一番でさ!」
それから空が暗くなった頃、宿に戻ることになった。
村に入るときグレイウルフを見た門番が驚いたが、何とか言い訳して乗り切る。
問題は宿屋だが、色々な条件と追加料金で許してもらったらしい。
どうやら三人は、カードに戻さないことにしたようだ。
餌も不要だが、肉を宿で売ってもらい与えている。
そうとうグレイウルフが気に入ったようだ。
まあ、本来グレイウルフを使役するのは大変だし、ここまで従順で賢いのは珍しいだろう。
お互いの気持ちが何となくわかるというのも、大きい。
その日も夕食は大いに盛り上がり、エールを何杯もおごってもらった。
またその時に、俺は明日村を出ることを三人に告げる。
悲しそうにしていたが、引き留めることはなかった。
ベックたちはしばらく村に残り、グレイウルフとの連携が上手く行くようになったら街を目指すらしい。
俺は周囲の街やダンジョンの情報を教えて貰い、次の目的地を決める。
北にずっと行けば王都があるみたいだが、それとは逆に南に行く。
辺境の方が、モンスターが頻繁に現れる気がする。
それに南の国境の街にも、ダンジョンがあるらしい。
一度覗いてみるのもいいだろう。
まだ見ぬ冒険に、俺は心を躍らせるのだった。
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