倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~

乃神レンガ

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第三章

113 ダガルマウンテン ③

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 ロックゴーレムを倒したあとも、順調に進んでいく。

 ここまでくると、出現するモンスターはCランクがメインになってくる。

 それとどうやら、この山のCランクモンスターは二種類だけらしい。

 これは、Bランクモンスターが出るからであろうか?

 だとすれば、他にもBランクモンスターがいるかもしれない。

 そう思いアサシンクロウを偵察に出してみると、案の定見つけた。

 
 種族:リザードシュトラウス 
 種族特性
【地属性適性】【地属性耐性(小)】
【脚力強化(大)】【体力上昇(中)】
【自然回復力上昇(中)】【病気耐性(中)】
登攀とうはん


 感覚を共有させた視界から見る限り、恐竜とダチョウを合わせたようなモンスターだ。

 首が恐竜のようであり、胴体が茶色いダチョウである。

 また尾羽の代わりに、恐竜のような尻尾があった。

 大きさもダチョウと同じか、それより少し大きいくらいだ。

 だがその見た目よりも、種族特性が凄い。

 これはもしかして、Aランクモンスターなのだろうか?

 攻撃技や魔法は一切無く、自身を強化するものがほとんどだ。

 ちなみに登攀というのは、岩山などを登るためのスキルのようである。

 強靭な脚力や大きな翼を羽ばたかせて、器用に登っていた。

 それとダチョウと同様に、飛ぶこと自体はできないようだ。

 ただ勢いをつけたり、落下を軽減させることはできるらしい。

 あとは何気に、種族名の頭にロックがついていなかった。

 まあ、それについてはどうでもいいか。

 飛べないのは残念だが、移動に適しているのは間違いない。

 召喚転移とは、別の移動手段も欲しいと思っていた。

 なのでさっそく手に入れるために、移動する。

 レフを抱き上げ、ホブンには俺の肩に手を置かせた。

 数が増えるとその分魔力消費量が増えるが、この距離程度なら問題ない。

 俺はそのまま、アサシンクロウを目印にして召喚転移を行った。

 さて、どのようにして戦おうか。

 転移してきたといっても距離があり、向こうはまだ気が付いてはいない。

 であるならば、十分に出すモンスターを考える余裕がある。

 まずホブンには、荷が重そうだ。ならばここはやはり、レフで行くべきだろうか?

 だが脚力強化(大)は、油断はできない。

 もしかしたら、シャドーアーマーを貫通する可能性がある。

 なら先に一度、アレで試してみるのもいいかもしれない。

 ちょうど相手を任せられる、打って付けのモンスターがいる。

 俺はそう思い、先ほど手に入れたロックゴーレムを繰り出すことにした。

 上手く行けば、この山での力関係も知ることができる。

 そしてリザードシュトラウスの目の前に、俺はロックゴーレムを召喚した。


 種族:ロックゴーレム 
 種族特性
【地属性適性】【地属性耐性(中)】
【ストーンバレット】【硬化】【再生】
【物理耐性(中)】


「ガウァ!?」

 突然現れた敵に、リザードシュトラウスも驚愕きょうがくの声を上げる。

 それに対して俺は、ロックゴーレムへ自由に戦うよう命令を下した。

 ロックゴーレムは命令を受けると、巨大な拳を振り上げて殴りかかる。

 だがそれをリザードシュトラウスは、驚きつつも易々と回避した。

 そしてカウンターとばかりに、蹴りを放つ。

 ロックゴーレムは硬化を使用したみたいだが、腕を半ばから砕かれてしまった。

 この時点で、かなりの威力があることが判明する。

 だが砕かれた腕の断面同士を近付けると、瞬く間に再生してくっついた。

 また同時にストーンバレットで、相手を牽制けんせいする。

 当然リザードシュトラウスには当たらなかったが、時間稼ぎはできたようだ。

 そこからは似たようなことの繰り返しになり、何度かロックゴーレムの攻撃も当たる。

 しかしリザードシュトラウスはタフであり、傷ついても動きが悪くなる様子はない。

 むしろロックゴーレムの方が追い詰められており、再生が間に合わなくなってきた。

 そしてとうとう魔力が尽きたのか、再生が出来なくなってしまう。

 ここまでだな。

 俺はそう判断をして、合図を送る。

 すると隠密のスキルで隠れていたレフが、リザードシュトラウスの背後から襲い掛かった。

「グルオウ!」
「ギギャッ!?」

 既にシャドーアーマーには魔力が込められていたこともあり、一撃で仕留めることに成功する。

 卑怯ひきょうな感じになってしまったが、まあこれも一つの戦法だ。
 
 そうして倒されたリザードシュトラウスを、俺はカード化するのだった。

 ◆

 さて、今日はここで休むか。

 あれからしばらく進んだところで、俺は洞窟を発見していた。

 今晩はここで休むことにする。

 ちなみにこの洞窟はそこそこ広く、当然モンスターもいた。

 だがそこにいたのは驚くことに、リザードシュトラウスだったのである。

 しかも巣になっており、何匹もいた。

 グインも召喚して対処にあたり、何とか勝利した感じだ。

 どうやらリザードシュトラウスは、特別な個体とかではなかったらしい。

 それと本来は、群れで行動しているようだ。

 なのであの一頭でいたのは、珍しかったのかもしれない。

 またランクについてだが、オーバーレボリューションを利用して調べてみたところ、Bランクということが判明した。

 Cランクのリビングアーマーに対して、10ポイントだったからである。

 けれども種族特性をかんがみるに、おそらくBランクの上位なのだろう。

 蹴りは強烈であり、とてもしぶとかった。

 戦いが思ったよりも長引いた結果、ホブンがやられてしまったほどである。

 まあエリートゴブリンはCランク下位の種族だし、頑張った方だろう。

 ボスモンスターのエクストラを持っていても、流石に厳しかったと思われる。

 それと戦いが終わった後に、洞窟の奥でとある物を見つけた。

 白くて大きな硬いもの。そう、リザードシュトラウスの卵である。

 見た感じは、まんまダチョウの卵だった。

 なので今晩は、この卵を食べることにする。

 凝ったものは作れないので、ここはシンプルにで卵にしよう。

 ストレージから鍋を取り出し、即席の台を生活魔法の土塊で作り出す。

 その下に適当に乾燥した木を入れて、同じく生活魔法の種火で着火する。

 続いて鍋にまたもや生活魔法の飲水で満たし、万を期して卵を投入した。

 あとは微風で軽く換気しながら、待つだけである。

 ちなみに洞窟の入り口は空気穴を残し土塊で埋めているので、多少は安全だろう。

 また周囲は生活魔法の光球により、結構明るい。

 加えて洞窟の外へは、生活魔法の暗闇を使って光が漏れないように工夫した。

 ここまでの一連の流れからも分かる通り、生活魔法がかなり役に立っている。

 やはり旅やこうした場面などを考えれば、生活魔法は必須スキルだろう。

 あとは防衛用にモンスターも召喚しているので、警戒も十分である。

 そうして良い感じに時間が経ったので、卵を冷やしてからからをむく。

 見た感じは、大きな茹で卵そのままだ。

 まずは、何もつけずに一口。

 だがその味に、俺は思わず首をかしげてしまう。

「うーん。味が薄いな」

 なんというか、味の薄くなった茹で卵という感じである。

 不味くはないのだが、これなら普通サイズの茹で卵で十分だ。

 それにこんなにでかいと、普通に飽きる。

 まあソルトタートルから取れた塩を振りかければ、多少うまくはなったのだが……。
 
 それと問題は、卵を量産するかどうかだな。

 味は薄味でも、この世界に来てからあまり卵を見かけていない。

 あったとしても、意外と高級品だった。

 だとすれば、自分用にいくつか用意しておくべきだろうか?

 しかし前提として、カード化したモンスターが生んだ卵は、果たして問題なく食べられるのだろうか?

 実は一度、マッドクラブで似たようなことを試したことがあった。

 理由はカード化したモンスターを食べられれば、復活により無くなる心配から解放されると思ったからである。

 しかし結果として、半分失敗という形で終わった。

 マッドクラブの腕を千切って食べるまでは出来たのだが、最終的に胃の中から消えてしまうのである。

 どうやらマッドクラブが死亡したり、カードへ戻した場合には消えてしまうようだ。

 けれども一応味自体は楽しめたので、カロリーゼロで食べられるというのが利点だろうか。

 しかし胃から消えると、なぜか無性にむなしくなる。

 満腹になったはずが即座に空腹に変わるのは、ある意味地獄かもしれない。

 満腹中枢が刺激されていた分、そこから何か食べるのがしんどいというのもある。

 いくらでも食べ続けられる人なら良いのかもしれないが、俺はそうではなかった。

 それからというもの、俺はカード化したマッドクラブを食べてはいない。

 なので現状食べても無くならないのは、スキルなどで生み出したものだけである。

 だとすればカード化したモンスターが産んだ卵も、何となく消えそうな気がした。

 例外はソイルセンチピートが眷属出産のスキルで産み出した、ソイルワームの卵だろう。

 流石にそれを食べる勇気は、俺には無い。

 まあ生活魔法の飲水も消えないし、スキルで出した飲食物が消えないのは、この世界のルールなのだろう。

 ちなみにカード化したモンスターがスキルなのに消えるのは、カード召喚術のルールが優先されているからだと思われる。

 俺が知らないだけで他にも例外があるのかもしれないが、概ねそんな感じだ。

 まだまだこの世界には、俺の知らないことが多そうである。

 そんなことを思いながら、俺はレフたちにも茹で卵を分け与えるのであった。

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