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第六十五話 家族のもとへ
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「うわーーーーあ!! ス、スザクがーーー!!」
魔王都の王城前の、広場に兵士が次々転送されてきた。
ここに僕は、全スザクを整列させている。
兵士達は、スザクのことを知っているようです。
「我が名は、森の魔女コデルじゃー―!! 落ち着いてよくきけえーーー!!」
「も、森の魔女様……」
ザワザワしていた兵士達が静かになった。
「これより、魔王アスラ様が魔王都を封鎖する。まずは家に帰り、家族を安心させよ。その後は、街の人を安心させよ。その後、この街を捨て、逃げて行く者が安心して逃げられるよう働くのじゃー」
「おおおーーっ」
兵士達は家に帰る為走り出した。
「走りながら聞けーー!! 王都から逃げ出す兵士も、守ってやるのじゃーー、今日の敵も、未来の仲間じゃー。決して命を奪うでないぞーー!!」
「お、おおーー」
兵士達は、返事をしながら家に向っている。
「アスラちゃん、こんなもんでよかったかの」
「はい、助かりました」
「うむ」
コデルばあちゃんが、嬉しそうにうなずいた。
「シュザクさん達はスザクを率いて、北と南と東の門を占領して、西門を開放して下さい」
「はっ」
シュザクさんが一部隊ずつ、門に向った。西門は戦場の反対側の門でここだけ開けて、反アスラ魔王軍に逃げ道を用意した。
まだ街の中には二万人ほどの守備兵がいますが、戦場はアスラ魔王軍が勝利していますので、アスラ魔王軍の勝利宣言を聞けば逃げて行くでしょう。
「クザン、巨大化して下さい」
「はっ」
クザンが巨大化すると、あたりから悲鳴があがった。
僕は、クザンの肩に移動しました。
「皆さん聞いて下さい」
「……」
僕の声は小さすぎてまわりに聞こえなかったようです。
「ねえ、クザン僕の言うことを、大きな声で言ってくれませんか」
「はっ」
「皆さんきいて下さい。これより王都は、僕が占領いたします。僕に従う気の無い人は、西門を開けておきます。何もしませんので落ち着いて脱出して下さい」
「魔王の言葉を伝える」
クザンの声は大きくて、遠くまでよく響いた。
「王都は占領したーー!!!、魔王の支配を拒む者は、西門から出て行けー!!」
「うわああああああーーー」
街の中から悲鳴が上がり、多くの人達が、荷物をまとめ逃げ始めました。
まだ占領も終っていないし、出て行け―なんて言っていませんが、まあいいでしょう。だいたいあっています。
それに、言ってしまった事はしょうがありません。
「すげーー、でかい。魔王様は貫禄がはんぱねーー」
「魔王様、魔王様に忠誠を誓う者には寛大と聞きました。ここに住まうことを許してはいただけませんか?」
クザンは、こくりとうなずいた。
なんだか、街の人はクザンを魔王と勘違いしたみたいです。
まあ、これも問題ないでしょう。
局地的に戦闘が起りましたが、スザクが全て治めてくれています。
西門には、大勢の行列が出来て渋滞しています。
僕の人気の無さに少し寂しさを感じました。
魔王都の王城前の、広場に兵士が次々転送されてきた。
ここに僕は、全スザクを整列させている。
兵士達は、スザクのことを知っているようです。
「我が名は、森の魔女コデルじゃー―!! 落ち着いてよくきけえーーー!!」
「も、森の魔女様……」
ザワザワしていた兵士達が静かになった。
「これより、魔王アスラ様が魔王都を封鎖する。まずは家に帰り、家族を安心させよ。その後は、街の人を安心させよ。その後、この街を捨て、逃げて行く者が安心して逃げられるよう働くのじゃー」
「おおおーーっ」
兵士達は家に帰る為走り出した。
「走りながら聞けーー!! 王都から逃げ出す兵士も、守ってやるのじゃーー、今日の敵も、未来の仲間じゃー。決して命を奪うでないぞーー!!」
「お、おおーー」
兵士達は、返事をしながら家に向っている。
「アスラちゃん、こんなもんでよかったかの」
「はい、助かりました」
「うむ」
コデルばあちゃんが、嬉しそうにうなずいた。
「シュザクさん達はスザクを率いて、北と南と東の門を占領して、西門を開放して下さい」
「はっ」
シュザクさんが一部隊ずつ、門に向った。西門は戦場の反対側の門でここだけ開けて、反アスラ魔王軍に逃げ道を用意した。
まだ街の中には二万人ほどの守備兵がいますが、戦場はアスラ魔王軍が勝利していますので、アスラ魔王軍の勝利宣言を聞けば逃げて行くでしょう。
「クザン、巨大化して下さい」
「はっ」
クザンが巨大化すると、あたりから悲鳴があがった。
僕は、クザンの肩に移動しました。
「皆さん聞いて下さい」
「……」
僕の声は小さすぎてまわりに聞こえなかったようです。
「ねえ、クザン僕の言うことを、大きな声で言ってくれませんか」
「はっ」
「皆さんきいて下さい。これより王都は、僕が占領いたします。僕に従う気の無い人は、西門を開けておきます。何もしませんので落ち着いて脱出して下さい」
「魔王の言葉を伝える」
クザンの声は大きくて、遠くまでよく響いた。
「王都は占領したーー!!!、魔王の支配を拒む者は、西門から出て行けー!!」
「うわああああああーーー」
街の中から悲鳴が上がり、多くの人達が、荷物をまとめ逃げ始めました。
まだ占領も終っていないし、出て行け―なんて言っていませんが、まあいいでしょう。だいたいあっています。
それに、言ってしまった事はしょうがありません。
「すげーー、でかい。魔王様は貫禄がはんぱねーー」
「魔王様、魔王様に忠誠を誓う者には寛大と聞きました。ここに住まうことを許してはいただけませんか?」
クザンは、こくりとうなずいた。
なんだか、街の人はクザンを魔王と勘違いしたみたいです。
まあ、これも問題ないでしょう。
局地的に戦闘が起りましたが、スザクが全て治めてくれています。
西門には、大勢の行列が出来て渋滞しています。
僕の人気の無さに少し寂しさを感じました。
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