使い捨て

獏のおもちゃ

あるクリエイターは、夢を抱いて漫画サイトに作品を投稿し続けていた。夜も寝ずに物語を紡ぎ、少しでも多くの読者に届けたい一心で、次々と新しい話をアップロードしていく。しかし、彼が気づいていないのは、その作品が評価されることはほとんどなく、数え切れないほどの埋もれた他のクリエイターたちと同じ運命を辿るということだった。

サイトの管理者たちは、高いところからその様子を見下ろしていた。彼らにとってクリエイターたちは、単なる「コンテンツ生産マシン」でしかない。アクセス数が上がればそれでいい。クリエイターがいくら苦しもうが、彼らには関係のないことだった。むしろ、クリエイターたちが必死に次のヒットを狙って、息も絶え絶えに作品を投稿する様子が、管理者たちにとっては一種の娯楽だった。

「今日もまた必死に書いてるな、あのクリエイターたち。」管理者の一人がけたけたと笑いながら言った。「どうせほとんどが日の目を見ることもないのにね。」

「そうだよな。でも、それでも投稿してくるから楽しいよな。」別の管理者も同意し、モニターに映る投稿数のグラフを見つめる。急に増加する数字を見て、彼らはまた笑い合う。

クリエイターたちはそんな管理者たちの視線に気づくこともなく、ただ無限のループに巻き込まれていく。誰かが評価してくれると信じて、夜が明けるまでキーボードを叩き続ける。しかし、サイトの仕組みは冷酷だ。新しい才能を見つけるどころか、クリエイターたちが必死になればなるほど、その努力が虚無に消えていく。

一人のクリエイターがついに限界を迎え、作品を投稿するのをやめた。だが、管理者たちにとってはどうでもいいことだった。新しいクリエイターが現れ、同じように夢を追い、また搾取されるだけだから。

「ほら、次の餌が来たぞ。」また一人がけたけたと笑った。

彼らにとって、クリエイターの夢はただの「消耗品」にすぎない。