3 / 3
『【決定版】日本最強の妖怪はどれだ!?ガチで選んだ人気妖怪ランキングTOP10!』
しおりを挟む日本の人気妖怪トップ10とその理由
「怖い、でも、どこか惹かれてしまう…」
日本人である私たちは、古くから数多くの「妖怪」と共に生きてきました。それは時に、自然への畏怖の象徴であり、時に、人間の業や悲しみを映し出す鏡のような存在でした。
なぜ私たちは、これほどまでに妖怪たちの物語に心を奪われるのでしょうか?
今回は、数ある妖怪の中から、特に現代の日本人に愛され、語り継がれる人気の妖怪トップ10を、その人気の秘密と共にランキング形式でご紹介します。あなたの知っている妖怪、そしてあなたの「推し妖怪」はランクインしているでしょうか…?
---
#### 【10位】がしゃどくろ
* **どんな妖怪?**
野垂れ死にした人々の怨念や骸骨が集まって巨大な骸骨の姿になった妖怪。夜中にガチガチと音を立てて現れ、人間を見つけると握りつぶして食べるとされる、まさに恐怖の塊。
* **人気の理由**
**圧倒的なビジュアルインパクト**と**絶望的な強さ**が人気の秘密です。歌川国芳の浮世絵で描かれたその姿はあまりにも有名で、クリエイターの創作意欲を刺激します。ゲームや漫画では「強力なボスキャラクター」として登場することが多く、そのビジュアルの格好良さから「怖いけど好き」というファンを増やし続けています。
#### 【9位】ろくろ首
* **どんな妖怪?**
夜になると首が長く伸びる、または首が胴体から離れて浮遊する女性の妖怪。見世物小屋の出し物にされたり、その正体を隠して人里で暮らしていたりする物語が多く残されています。
* **人気の理由**
**「日常に潜む非日常」**の恐怖と、その**特異なビジュアル**が魅力です。普段は普通の人間と変わらないのに、夜になると異形と化すという設定は、怪談話として非常に秀逸。怖いだけでなく、その悲しい身の上話に同情を誘われることもあり、物語のキャラクターとして深みを与えやすい存在です。
#### 【8位】雪女
* **どんな妖怪?**
雪深い山に現れる、透き通るように白い肌と黒髪を持つ絶世の美女。吹雪と共に現れ、その美しい姿で人間を惑わし、凍らせてしまう恐ろしい妖怪です。
* **人気の理由**
**美しさと恐ろしさの共存**、そして**物語の持つ悲哀**が人々を惹きつけます。小泉八雲の『怪談』で語られる「約束を破った夫の前から去る雪女」の物語はあまりにも有名。その儚(はかな)く切ないストーリーが、単なる恐怖の対象ではない、哀愁を帯びたキャラクターとして彼女の人気を不動のものにしています。
#### 【7】猫又(ねこまた)
* **どんな妖怪?**
長く生きた猫が妖怪化したもので、尻尾が二つに分かれているのが特徴。人間に化けたり、言葉を話したり、時には人を祟ったりと、様々な能力を持ちます。
* **人気の理由**
**身近なペットである猫が妖怪になる**という設定が、最大の魅力です。可愛らしいペットのミステリアスな一面、というギャップが想像力を掻き立てます。「うちの猫も、もしかしたら…」と思わせる親近感が、他の妖怪にはない人気の理由と言えるでしょう。
#### 【6位】ぬらりひょん
* **どんな妖怪?**
夕暮れ時にどこからともなく人家に上がり込み、勝手にお茶を飲んだりする、飄々(ひょうひょう)とした老人の姿をした妖怪。捕まえようとしても、ぬらりと身をかわしてしまいます。
* **人気の理由**
**「妖怪の総大将」**というカリスマ性です。アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』で主人公の宿敵として描かれたことで、このイメージが定着しました。何を考えているか分からない掴みどころのなさと、いざという時に見せる大物としての威厳。そのミステリアスなボスとしてのキャラクターが、多くのファンを獲得しています。
#### 【5位】座敷童子(ざしきわらし)
* **どんな妖怪?**
主に東北地方の旧家に住み着くとされる、子どもの姿をした妖怪。いたずらをすることもありますが、その姿を見た者や、住み着いた家には幸運が訪れると言われています。
* **人気の理由**
妖怪の中でも珍しい**「幸運をもたらす存在」**であることが最大の理由です。「会うと幸せになれる」というポジティブなイメージから、恐怖の対象ではなく、むしろ会ってみたい、いてほしいと願われるアイドル的な人気を誇ります。その純粋無垢な子どもの姿も、保護欲をくすぐり、多くの人に愛されています。
#### 【4位】九尾の狐(きゅうびのきつね)
* **どんな妖怪?**
9本の尾を持つ、極めて強力な力を持つ狐の妖怪。絶世の美女「玉藻前(たまものまえ)」に化けて国を傾けようとしたという伝説が有名で、「日本三大悪妖怪」の一角としても知られています。
* **人気の理由**
**圧倒的な妖力とカリスマ性、そしてキャラクター性の高さ**です。美しく、賢く、そして計り知れない力を持つ九尾の狐は、物語のラスボスや、主人公の強力なパートナーとして非常に映える存在。特に現代の漫画やアニメ、ゲームでは、その妖艶な魅力と強さから男女問わず絶大な人気を誇るキャラクターとして頻繁に登場します。
#### 【3位】天狗(てんぐ)
* **どんな妖怪?**
赤い顔に高い鼻、山伏(やまぶし)の装束をまとい、手には羽うちわを持つ山の神、または妖怪。神通力を持ち、空を飛んだり、人間を神隠しに合わせたりすると言われています。
* **人気の理由**
**神聖さとミステリアスな雰囲気**を兼ね備えている点です。山の支配者としての威厳や、修行を積んだ者としての孤高のイメージが、畏敬の念を抱かせます。「鼻が高い」という言葉の語源にもなったとされるそのユニークな容姿は一度見たら忘れられません。時に人間を助け、時に戒める、人知を超えた存在としての魅力があります。
#### 【2位】鬼(おに)
* **どんな妖怪?**
角を生やし、虎の皮のふんどしを締め、金棒を持った巨大な妖怪。「悪いものの象徴」として、節分の豆まきで追い払われる存在であり、数々の昔話で退治される悪役として描かれます。
* **人気の理由**
**日本人にとって最も根源的でパワフルな「悪」の象徴**であることです。酒呑童子(しゅてんどうじ)に代表されるように、その圧倒的なパワーは恐怖と同時にある種の憧れも抱かせます。近年では大人気漫画『鬼滅の刃』の影響で、鬼の持つ悲しい過去や人間臭さにも光が当たり、単なる悪役ではない、複雑で魅力的な存在として再評価され、人気がさらに高まっています。
#### 【1位】河童(かっぱ)
* **どんな妖怪?**
緑色の体に甲羅を背負い、頭の上には水の入った皿がある、川や沼に住む妖怪。水中に人間を引きずり込む恐ろしい一面と、相撲が好きでキュウリが大好物というコミカルな一面を併せ持ちます。
* **人気の理由**
**恐ろしさと親しみやすさの絶妙なバランス**です。水難事故への戒めという恐ろしい側面を持ちながらも、どこか間が抜けた愛嬌のあるキャラクターは、日本全国で最も広く、そして永く愛されています。「かっぱ巻き」のように食文化にまでその名が浸透していることからも、その国民的な知名度と人気は揺るぎません。怖いけれど、憎めない。その二面性こそが、河童を堂々の1位に輝かせた最大の理由でしょう。
---
いかがでしたでしょうか。
こうして見ると、人気の妖怪たちには、ただ怖いだけではない、人間臭さや悲しみ、あるいは神聖さといった、我々の心を揺さぶる「物語」があることが分かります。
恐怖と魅力は、まさに表裏一体。日本人が妖怪に惹かれ続けるのは、その姿の中に、私たち自身の心の光と闇を見ているからなのかもしれません。
あなたの好きな妖怪は、あなた自身の何を映し出しているのでしょうか…?
よろしければ、コメントであなたの「推し妖怪」とその理由も教えてくださいね。
---
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる