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第一章
M104 ソンブレロ にて
しおりを挟む「レムラ少佐!」
「起きてください!少佐!」
「今日は予行練習ですぞ!」
部下達に強制的に起こされて僕は重いからだを起こす
感染症除去シャワーを浴びて、今日の朝飯をいただく
いつものどろどろした完全栄養スープを口にして今日の予行練習やタイムスケジュールについてパネルでチェック
自分のお気に入りのAIが横でペチャクチャしゃべってるのはなんだか心地がいい
「レムラ少佐 今日の第Ⅱ予行連習のことですが…たぶん前回と同じなので大丈夫です!」
「お前はいつも適当だな レマ」
「てへっ」
「じゃあまたあれを押すだけでいいのか?」
「そうです少佐!それが終わればいよいよ来週には実践ですよ!もしかしたら昇進もあるかも…」
「…行くか」
僕は今、ものすごく燃えている
そう『昇進』に燃えている
理由は単純
もっと遠くへ、まだ誰もいったとこのないところへ行きたい
中佐になったら惑星間をワープ運転できるクルマが支給されるからな
決意を固め、僕は予行連習場へ向かう
「あ!少佐」
「なんだレマ」
「もー食器そのままにしているとーまたおばさんにぐちぐち言われますよ
何でいつも忘れちゃうんですか?」
「あーわりいわりい いつもの癖でね」
そそくさと食器をホールに落とす
これで洗浄消毒もできるとは
さすが母船だな
気を取り直して、予行練習場第Ⅵワンバーに僕は向かう
応援ありがとうございます!
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