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20話 回復ポーションを作ろう
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コージーは宿の自室で作業を始めていた。
インベントリの中から取り出したのは大量の草。
野草と呼ばれるもので、これら全てが回復アイテムの素材になる。
「さてと、始めようか」
「なにを始めるの?」
コージーは眉根を寄せてしまった。
怪訝な表情を浮かべると、視線を前に向ける。
そこにはいつの間に居たのか、ファインの姿があった。
神出鬼没の勇者に翻弄されると、コージーの手が止まる。
「なんでここにいるんだよ」
「えっ? だって隣の部屋だもん」
「それ初耳なんだけど!?」
「だって言ってないもん。えっと、ほらっ」
ファインはそう言うと、ポケットから部屋の鍵を取り出す。
部屋番号を見るに、確かに隣の部屋であっていた。
まさかの男女別ですら無いとは驚くが、冒険者ギルドが運営しているのなら、多分安全だろう。
「ってそんなことはどうでもいいんだよ」
「一人でなにを自責してるの?」
「怒るな、怒っても良いことないぞ。ふぅはぁふぅはぁ……ファイン、俺は今から作業をするから」
「作業ってポーション作り? それなら好都合だよ」
そう言うと、いつの間に持ち込んでいたのか、ファインは背後から道具を取り出す。
簡易的な薬研のようで、自分も採取しておいた薬草を取り出す。
色とりどりの薬草の群れ。コージーが知らない物ばかりだ。
「これは?」
「全部薬草だよ。冒険の間に、使えそうな薬草や野草は定期的に採取しているんだ。それでね、それでね、お得意先のお店に持って行って、ポーションとして買い取って貰うの」
「マージンってことか」
「こう見えて、私の作るポーションは効果覿面なんだよ。凄いでしょ!」
ファインは腰に手を当てると、自慢げに話した。
確かにポーションは品質によって効果が明らかに変化する。
完全に目に見えたもので、本来の効能以上を醸し出すこともあれば、逆に体調不良のデバフを付ける物も様々。
作り手の腕も素材の有無も試されるので、極めて大変な作業だった。
「ってことは、今からファインもポーション作りか」
「そうだよ」
「それならどうして自分の部屋でしないんだ?」
「えっ? 一人で黙々と作業してもつまらないでしょ?」
ファインは何を当然のことと言いたげな表情を浮かべる。
如何やらファインにとって、コージーは単なる話し相手らしい。
その事実を深く受け止めると、「なるほどな」と呆れてしまった。
「それじゃあ早速作るか」
「あれ? 追い返されないの」
「二人でやった方が効率が良いならその方が良いだろ? こういうにも適宜だから」
「おお、社会性だ。コージー君って、弁えてるね」
「その表現はちょっと腹立つけど……まあいっか」
コージーは早速作業を始める。
かと思えば、丁寧な作業を行うファインに視線が奪われる。
薬研の中に薬草を入れ、丁寧に丁寧に磨り潰していく。
この作業を怠ると、品質にも大きな差が出る。
と言うのも飲みやすさ、塗しやすさに変化が出るのだ。
ポーションは基本的に体内に取り込んだ方が効能が高いのだが、残念なことに、少しでも塊が残るとそれが喉につっかえて飲み辛くする。そんな目にでもあった日には、喉のイガイガで一日中億劫は間違いなしだった。
(って、なにをゲームの中で。ログアウトすればいいだけだろ)
コージーは如何でもいいことを考えてしまっていた。
しかしその間でファインは薬研で磨り潰し終えた薬草を今度は蒸留し始める。
予め綺麗な水に浸しておき、潰しやすくしていたことに加えて、殺菌効果を高めるとともに、ろ過の準備も始めていた。不純物を取り除き、ポーションとしての価値を高めている。
「丁寧な作業だな」
「だって自分で飲むかも知れないものでしょ? それならできるだけ飲みやすくて、いざとなった時に自分も大切な仲間も助けられた方が良いでしょ?」
「勇者の鑑みたいなことを言うな」
「あはは、でも私は自己犠牲だけは違うと思ってるよ」
「それは人間らしさだ。自分を叱咤することないだろ」
「そうかもね。ありがとう、コージー君」
話ながら見せたファインの表情、如何見たって勇者のそれだ。
コージーは改めて勇者の称号がファインには似合わないと思っていた。
そんな迷いを弾き飛ばすと、前言撤回でファインは勇者の才能があると感じる。
「ファインは勇者なんだよな?」
「そうだよ。でも私なんて弱くて話にならない。最弱の勇者だから」
「最弱……一体他の勇者がどんなものなのか」
「他の勇者には私も一人しかあったことないけど、剣の勇者のブレイン君は、どんな強敵にも真っ向勝負で叩き切る、凄い勇敢な勇者だよ?」
「……勇敢を履き違えた無謀じゃなければいいんだけどな」
少し棘のある言葉を吐きながら、ファインの表情を確認する。
もしかすると反感を買ったかもしれない。
これも情報の一つとばかりに欲しがるも、ファインは表情を落とす程度で激高しない。
如何やらそこまで愛着もなく、それもそのはず、ファインは剣の勇者ブレインにはひどい目に遭って来たからだろう。
「ざまぁする気はないのか?」
「ざまぁって?」
「見返してやるってことだよ。ファインはやってみようとは思わないの?」
核心に迫ることを訊ねた。
ファインがここで如何したいのか、コージーは真相を探りに掛かる。
けれどもファインの表情も心の音も変わらない。
むしろ争う気は一切無いようだ。
「私はそんなことしないよ。勇者は自分の価値観のためにやるものじゃないから」
「うわぁ、勇者の鑑過ぎるだろ」
「何度もありがとう。さてと、まずは一本できた」
そうこうしている間に、ファインは回復ポーションを一本完成させた。
チラリと視線を預け、システムに介入して確認をする。
「マジかよ!」
「えっ? なにがマジなの?」
ついつい声に出してしまって、ファインに首を捻られる。
けれど無理はなかった。コージーはファインの作った回復ポーションの性能を見て驚く。
一口飲むだけで、失ったHPの半分以上を回復してくれる代物。
つまりハイポーションのミディアムバージョンなのだが、これを物の数分で作り上げ、人間の手で量産体制に入れているのが桁違いのバグ。
コージーは修正も検討したのだが、勇者だからと言う理由で止めると、ファインの凄みを肌で感じた。
「ファインって、後方支援型の勇者?」
「そんなことないよ。私は前衛タイプ」
「前衛タイプにしたら、この才能は……」
「それよりコージー君もポーション作らないと。自分で飲むにしても、売るにしても、早く作った方が良いでしょ?」
ファインにまともなことを言われてしまった。
グサリと心に棘が刺さる。
コージーは精神的ダメージを受けると、早速作業戻る。
「そうだな。俺も作業をっと」
「な、なにそれ!?」
インベントリの中から、コージーはアイテムを取り出す。
そのゴテゴテとしたハイテクな機械に、ファインは目を見開く。
幾つものパイプが繋がった一つの鍋。
これこそが、大量生産でそれなりの物を作れる貴重アイテムだった。
「これは調合の大鍋の簡易版。持ち運び特化でインベントリにも突っ込んでおけるんだよ」
「調合の大鍋? インベントリ? なに言ってるの?」
「まあ見てて。ここに薬草を放り込んで、十分待つ。すると……」
大鍋の中にコージーは薬草を放り込む。
するとパイプの中を熱い気体がグルグルと回転し、鍋が壊れそうな程揺れる。
悲鳴を上げ、今にも爆発しそうな中、鍋に付いた意味深なニヤリ口から、ゴトンと瓶の中に入ったポーションが転がり出た。
「こんな感じでポーションが作れます」
「……」
「ファイン?」
流石に声が出なくなってしまった。
あまりにも現代チックな代物に、目を奪われるだけではなく、言葉まで奪われてしまう。
放心状態なのか、ソッと手を前に出すコージーだったが、反応できない速度でファインに腕を掴まれた。
「ふぁ、ファイン!?」
「凄いよコージー君。一体どれだけ凄いアイテム持ってるの? もしかして、アイテムメーカー?」
「アイテムメーカー? そんな役職知らない」
「道具屋さんだよ。もう、コージー君もそう言ってくれればよかったのに」
「違うんだけどな。それと早く手を離して欲しくて、痛い!」
それからしばらく悶絶することになったコージー。
ファインに力一杯腕を掴まれた挙句に逃げられない。
これは余計なことをしたと思ったのも遅い話で、コージーはしばらくの間、ファインからアイテムメーカーの烙印を押されることになるのだった。
インベントリの中から取り出したのは大量の草。
野草と呼ばれるもので、これら全てが回復アイテムの素材になる。
「さてと、始めようか」
「なにを始めるの?」
コージーは眉根を寄せてしまった。
怪訝な表情を浮かべると、視線を前に向ける。
そこにはいつの間に居たのか、ファインの姿があった。
神出鬼没の勇者に翻弄されると、コージーの手が止まる。
「なんでここにいるんだよ」
「えっ? だって隣の部屋だもん」
「それ初耳なんだけど!?」
「だって言ってないもん。えっと、ほらっ」
ファインはそう言うと、ポケットから部屋の鍵を取り出す。
部屋番号を見るに、確かに隣の部屋であっていた。
まさかの男女別ですら無いとは驚くが、冒険者ギルドが運営しているのなら、多分安全だろう。
「ってそんなことはどうでもいいんだよ」
「一人でなにを自責してるの?」
「怒るな、怒っても良いことないぞ。ふぅはぁふぅはぁ……ファイン、俺は今から作業をするから」
「作業ってポーション作り? それなら好都合だよ」
そう言うと、いつの間に持ち込んでいたのか、ファインは背後から道具を取り出す。
簡易的な薬研のようで、自分も採取しておいた薬草を取り出す。
色とりどりの薬草の群れ。コージーが知らない物ばかりだ。
「これは?」
「全部薬草だよ。冒険の間に、使えそうな薬草や野草は定期的に採取しているんだ。それでね、それでね、お得意先のお店に持って行って、ポーションとして買い取って貰うの」
「マージンってことか」
「こう見えて、私の作るポーションは効果覿面なんだよ。凄いでしょ!」
ファインは腰に手を当てると、自慢げに話した。
確かにポーションは品質によって効果が明らかに変化する。
完全に目に見えたもので、本来の効能以上を醸し出すこともあれば、逆に体調不良のデバフを付ける物も様々。
作り手の腕も素材の有無も試されるので、極めて大変な作業だった。
「ってことは、今からファインもポーション作りか」
「そうだよ」
「それならどうして自分の部屋でしないんだ?」
「えっ? 一人で黙々と作業してもつまらないでしょ?」
ファインは何を当然のことと言いたげな表情を浮かべる。
如何やらファインにとって、コージーは単なる話し相手らしい。
その事実を深く受け止めると、「なるほどな」と呆れてしまった。
「それじゃあ早速作るか」
「あれ? 追い返されないの」
「二人でやった方が効率が良いならその方が良いだろ? こういうにも適宜だから」
「おお、社会性だ。コージー君って、弁えてるね」
「その表現はちょっと腹立つけど……まあいっか」
コージーは早速作業を始める。
かと思えば、丁寧な作業を行うファインに視線が奪われる。
薬研の中に薬草を入れ、丁寧に丁寧に磨り潰していく。
この作業を怠ると、品質にも大きな差が出る。
と言うのも飲みやすさ、塗しやすさに変化が出るのだ。
ポーションは基本的に体内に取り込んだ方が効能が高いのだが、残念なことに、少しでも塊が残るとそれが喉につっかえて飲み辛くする。そんな目にでもあった日には、喉のイガイガで一日中億劫は間違いなしだった。
(って、なにをゲームの中で。ログアウトすればいいだけだろ)
コージーは如何でもいいことを考えてしまっていた。
しかしその間でファインは薬研で磨り潰し終えた薬草を今度は蒸留し始める。
予め綺麗な水に浸しておき、潰しやすくしていたことに加えて、殺菌効果を高めるとともに、ろ過の準備も始めていた。不純物を取り除き、ポーションとしての価値を高めている。
「丁寧な作業だな」
「だって自分で飲むかも知れないものでしょ? それならできるだけ飲みやすくて、いざとなった時に自分も大切な仲間も助けられた方が良いでしょ?」
「勇者の鑑みたいなことを言うな」
「あはは、でも私は自己犠牲だけは違うと思ってるよ」
「それは人間らしさだ。自分を叱咤することないだろ」
「そうかもね。ありがとう、コージー君」
話ながら見せたファインの表情、如何見たって勇者のそれだ。
コージーは改めて勇者の称号がファインには似合わないと思っていた。
そんな迷いを弾き飛ばすと、前言撤回でファインは勇者の才能があると感じる。
「ファインは勇者なんだよな?」
「そうだよ。でも私なんて弱くて話にならない。最弱の勇者だから」
「最弱……一体他の勇者がどんなものなのか」
「他の勇者には私も一人しかあったことないけど、剣の勇者のブレイン君は、どんな強敵にも真っ向勝負で叩き切る、凄い勇敢な勇者だよ?」
「……勇敢を履き違えた無謀じゃなければいいんだけどな」
少し棘のある言葉を吐きながら、ファインの表情を確認する。
もしかすると反感を買ったかもしれない。
これも情報の一つとばかりに欲しがるも、ファインは表情を落とす程度で激高しない。
如何やらそこまで愛着もなく、それもそのはず、ファインは剣の勇者ブレインにはひどい目に遭って来たからだろう。
「ざまぁする気はないのか?」
「ざまぁって?」
「見返してやるってことだよ。ファインはやってみようとは思わないの?」
核心に迫ることを訊ねた。
ファインがここで如何したいのか、コージーは真相を探りに掛かる。
けれどもファインの表情も心の音も変わらない。
むしろ争う気は一切無いようだ。
「私はそんなことしないよ。勇者は自分の価値観のためにやるものじゃないから」
「うわぁ、勇者の鑑過ぎるだろ」
「何度もありがとう。さてと、まずは一本できた」
そうこうしている間に、ファインは回復ポーションを一本完成させた。
チラリと視線を預け、システムに介入して確認をする。
「マジかよ!」
「えっ? なにがマジなの?」
ついつい声に出してしまって、ファインに首を捻られる。
けれど無理はなかった。コージーはファインの作った回復ポーションの性能を見て驚く。
一口飲むだけで、失ったHPの半分以上を回復してくれる代物。
つまりハイポーションのミディアムバージョンなのだが、これを物の数分で作り上げ、人間の手で量産体制に入れているのが桁違いのバグ。
コージーは修正も検討したのだが、勇者だからと言う理由で止めると、ファインの凄みを肌で感じた。
「ファインって、後方支援型の勇者?」
「そんなことないよ。私は前衛タイプ」
「前衛タイプにしたら、この才能は……」
「それよりコージー君もポーション作らないと。自分で飲むにしても、売るにしても、早く作った方が良いでしょ?」
ファインにまともなことを言われてしまった。
グサリと心に棘が刺さる。
コージーは精神的ダメージを受けると、早速作業戻る。
「そうだな。俺も作業をっと」
「な、なにそれ!?」
インベントリの中から、コージーはアイテムを取り出す。
そのゴテゴテとしたハイテクな機械に、ファインは目を見開く。
幾つものパイプが繋がった一つの鍋。
これこそが、大量生産でそれなりの物を作れる貴重アイテムだった。
「これは調合の大鍋の簡易版。持ち運び特化でインベントリにも突っ込んでおけるんだよ」
「調合の大鍋? インベントリ? なに言ってるの?」
「まあ見てて。ここに薬草を放り込んで、十分待つ。すると……」
大鍋の中にコージーは薬草を放り込む。
するとパイプの中を熱い気体がグルグルと回転し、鍋が壊れそうな程揺れる。
悲鳴を上げ、今にも爆発しそうな中、鍋に付いた意味深なニヤリ口から、ゴトンと瓶の中に入ったポーションが転がり出た。
「こんな感じでポーションが作れます」
「……」
「ファイン?」
流石に声が出なくなってしまった。
あまりにも現代チックな代物に、目を奪われるだけではなく、言葉まで奪われてしまう。
放心状態なのか、ソッと手を前に出すコージーだったが、反応できない速度でファインに腕を掴まれた。
「ふぁ、ファイン!?」
「凄いよコージー君。一体どれだけ凄いアイテム持ってるの? もしかして、アイテムメーカー?」
「アイテムメーカー? そんな役職知らない」
「道具屋さんだよ。もう、コージー君もそう言ってくれればよかったのに」
「違うんだけどな。それと早く手を離して欲しくて、痛い!」
それからしばらく悶絶することになったコージー。
ファインに力一杯腕を掴まれた挙句に逃げられない。
これは余計なことをしたと思ったのも遅い話で、コージーはしばらくの間、ファインからアイテムメーカーの烙印を押されることになるのだった。
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