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悪魔教会編
167.クローゼットの中は
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スタスタスタスタ——
教祖の男はクローゼットに近づいている。
ブルースターはマズいと思い、あの手この手で止めようとした。
けれど人の言うことを聞かない教祖は、勝手にクローゼットを開けようとする。
(どうしますか。クローゼットの中にはルカさんとフェリスがいます。この人たちに関わればろくなことにならない。どうしたら……)
ブルースターは考えた。考えて考え抜いた。
人差し指を銃のように向け、星の銃を放とうとする。
しかし背後から感じる獣のような威圧感がブルースターを襲った。
指の動きが硬くなり、まともに魔術が使えない。
「どうすればいいのでしょうか……」
どうすることもできなかった。
クローゼットの扉がバッと開けられる。
「そこにいるのは何者ですかね!」
ブルースターは目を瞑る。ルカ達が見つかった。
しかし教祖の男は「おや?」と疑問符を並べた。
「何もありませんね。空っぽですか……」
「えっ!?」
ブルースターは教祖の男と一緒になって驚いた。
顔を上げると、クローゼットの中身は確かに入っていない。空っぽになっていて、ルカと黒猫のフェリスの姿はない。
まさかこんなことが起こるなんて。奇跡としか言いようがない。しかしどうやって……
「おかしいですね。獣のニオイがしたと思ったのですが。気のせいでしょうか?」
「何も入っていませんでしたね。さぁ、これで帰っていただけますね?」
ブルースターはクローゼットに近づいた。微かにも魔力の気配が感じ取れない。
本当に魔法ではないか。ブルースターは首を捻る。
それからクローゼットの扉をゆっくりと締め、教祖の男を見下ろした。
「帰っていただけますよね?」
「……仕方ありませんね。今日のところは失礼いたしましょうか」
「そうしてください。そして二度と足を運ばないでいただきたい」
「……そうですね。最悪そうすることにしましょうか」
教祖の男の気配が変わった。
悪魔的な悪い気配がもっとどす黒いピリピリとした稲妻のような気配に変化する。
あまりに気色が悪すぎて、ブルースターは全身の毛穴が開き悪寒を引き起こす。
「どういうことですか?」
「何、簡単なことですよ。この場所は必須ではありません」
「必須ではない? でしたら今までは……」
何だ、この胸騒ぎは。ブルースターは全身が震えだす。
バチバチと痛い音を奏でる中、クローゼットが気になった。ルカ達もこの気配に気が付いているはずだ。
「それではサンパさん、ドッグルさん。一度私たちの教会に戻りましょうか」
「「はい」」
教祖の男は信者2人を連れてブルースターの管理する教会を出た。
その背中は妙に黒くどす黒いオーラを纏っている。
だけど一番怖いのは、教祖の男の背中に悪魔の翼のようなものが見えたことだ。本当に悪魔なのではと目の錯覚すら疑った。
「行きましたね。そうです、ルカさんたちです……」
ブルースターはクローゼットに向かった。必死にドアを開けようとするが、その手は震えていた。
まだ全身を悪寒が満たしている。それだけ怖い思いをしたことになる。
速くルカとフェリスの顔が見たい。少しでも安心したい。けれどどうしてクローゼットの中にいなかったのか。
もしかしたら本当に消えてしまったのではないかと、不安に駆られる。
けれどクローゼットの中に気配を感じ、少しだけ重かった。ゆっくりとドアを開けると、薄っすらと光が入って人の姿があった。
彼女はそこにいた。そう、ルカは黒猫のフェリスを連れてクローゼットの中にいる。
「ル、ルカさん!」
「行ったみたいだね。大体わかったよ、アレはヤバいね」
ルカはブルースター以上にあっさりしていた。
それにしてもどうしてここにいるのか。最初からここにいたのだろうか。
ブルースターは落ち着いた様子で、自分の顔を見るルカに安堵していた。
教祖の男はクローゼットに近づいている。
ブルースターはマズいと思い、あの手この手で止めようとした。
けれど人の言うことを聞かない教祖は、勝手にクローゼットを開けようとする。
(どうしますか。クローゼットの中にはルカさんとフェリスがいます。この人たちに関わればろくなことにならない。どうしたら……)
ブルースターは考えた。考えて考え抜いた。
人差し指を銃のように向け、星の銃を放とうとする。
しかし背後から感じる獣のような威圧感がブルースターを襲った。
指の動きが硬くなり、まともに魔術が使えない。
「どうすればいいのでしょうか……」
どうすることもできなかった。
クローゼットの扉がバッと開けられる。
「そこにいるのは何者ですかね!」
ブルースターは目を瞑る。ルカ達が見つかった。
しかし教祖の男は「おや?」と疑問符を並べた。
「何もありませんね。空っぽですか……」
「えっ!?」
ブルースターは教祖の男と一緒になって驚いた。
顔を上げると、クローゼットの中身は確かに入っていない。空っぽになっていて、ルカと黒猫のフェリスの姿はない。
まさかこんなことが起こるなんて。奇跡としか言いようがない。しかしどうやって……
「おかしいですね。獣のニオイがしたと思ったのですが。気のせいでしょうか?」
「何も入っていませんでしたね。さぁ、これで帰っていただけますね?」
ブルースターはクローゼットに近づいた。微かにも魔力の気配が感じ取れない。
本当に魔法ではないか。ブルースターは首を捻る。
それからクローゼットの扉をゆっくりと締め、教祖の男を見下ろした。
「帰っていただけますよね?」
「……仕方ありませんね。今日のところは失礼いたしましょうか」
「そうしてください。そして二度と足を運ばないでいただきたい」
「……そうですね。最悪そうすることにしましょうか」
教祖の男の気配が変わった。
悪魔的な悪い気配がもっとどす黒いピリピリとした稲妻のような気配に変化する。
あまりに気色が悪すぎて、ブルースターは全身の毛穴が開き悪寒を引き起こす。
「どういうことですか?」
「何、簡単なことですよ。この場所は必須ではありません」
「必須ではない? でしたら今までは……」
何だ、この胸騒ぎは。ブルースターは全身が震えだす。
バチバチと痛い音を奏でる中、クローゼットが気になった。ルカ達もこの気配に気が付いているはずだ。
「それではサンパさん、ドッグルさん。一度私たちの教会に戻りましょうか」
「「はい」」
教祖の男は信者2人を連れてブルースターの管理する教会を出た。
その背中は妙に黒くどす黒いオーラを纏っている。
だけど一番怖いのは、教祖の男の背中に悪魔の翼のようなものが見えたことだ。本当に悪魔なのではと目の錯覚すら疑った。
「行きましたね。そうです、ルカさんたちです……」
ブルースターはクローゼットに向かった。必死にドアを開けようとするが、その手は震えていた。
まだ全身を悪寒が満たしている。それだけ怖い思いをしたことになる。
速くルカとフェリスの顔が見たい。少しでも安心したい。けれどどうしてクローゼットの中にいなかったのか。
もしかしたら本当に消えてしまったのではないかと、不安に駆られる。
けれどクローゼットの中に気配を感じ、少しだけ重かった。ゆっくりとドアを開けると、薄っすらと光が入って人の姿があった。
彼女はそこにいた。そう、ルカは黒猫のフェリスを連れてクローゼットの中にいる。
「ル、ルカさん!」
「行ったみたいだね。大体わかったよ、アレはヤバいね」
ルカはブルースター以上にあっさりしていた。
それにしてもどうしてここにいるのか。最初からここにいたのだろうか。
ブルースターは落ち着いた様子で、自分の顔を見るルカに安堵していた。
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