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村亡編
456.マギアラには浸透していない文化
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「なるほどの。それくらい構わんぞ」
「ありがとうございます、村長。すみません、俺のせいで」
「なにを言っておる。おかげで荷物も無事に運んで貰えたではないか。それで嬢ちゃん達、こんななにも無い村ではあるが、泊って行ってくれるのか」
「「「はい」」」
「そうかそうか。では村で一番良い宿を使ってくれて構わんぞ。金は要らんが、見ての通り食料は……」
「大丈夫ですよ。こっちはこっちで用意してますから」
ルカは亜空間を展開した。
その中から米や野菜、肉に魚と有り余るだけの食料をチラ見せする。
「なんと!? これはまだ大量の食料を」
すると村長は目を見開いた。
村長だけではなく、隣に居た若い男やキヤチャも同様で、亜空間の中を覗き込む。
大量の食料が食欲を掻き立て、空腹を強烈に刺激した。
けれどその姿は一瞬のもので、ニヤリと笑みを浮かべると、亜空間をルカは閉ざす。
「っと、それじゃあ私達は行きますね。宿、ありがたく使わせていただきます」
ルカは笑みを浮かべた。
村長は血走った目をしていたが、それすら凌駕する冷たい目をルカはした。
踵を返し、クルンと坂道を下って行くと、教えて貰った宿に向かった。
「良かったんですか、ルカさん?」
「なにが良かったのかな?」
「村長さん達の前で、あんなことをして。その、亜空間の中から食料を見せつけるなんて真似、非人道的な行いをしているようにしか見えませんでしたよ?」
ルカは隣にやって来たダリアに諭される。
確かにダリアの目線からすれば、ルカのやっていた行動は、飢えている村人を上から目線で舐め切った態度と捉えても何ら不思議ではなかった。
けれどルカはそれを分かった上で特に否定することもなく、ダリアのことを試した。
「ダリアは私を尊重してくれるんじゃなかったの?」
「それはその……一応スカーレット王国の第三王女ですから!」
「良かった。忘れて無かったんだね」
「は、はい。で、でもルカさんの騎士も忘れない私の目標ですよ!」
ダリアはルカに訊ねられ、迷わず胸を叩いてみせる。
堂々とした態度に王族の気迫を感じ取ると、ルカは嬉しくなった。
とは言え、ルカは瞬時に態度を変える。ふと頭の中で意識を切り替えたのだ。
「まあそれは置いておくとして、アレはわざとだよ」
「わ、わざと!?」
「そうだよ。みんなも気が付いてたよね?」
ルカは後ろを続くクタクタなシルヴィア達に訊ねる。
先程までのルカの態度に対応。その全てはわざとだった。
ダリアは気が付いてなかったらしいが、溜息を吐きつつ、シルヴィア達は答えた。
「まあ一応気が付いてたけど、アレは流石に無いわよ」
「そうだねー。ちょーっと、やってるかなー」
「この村の人達は本当に食糧難なんですよ。それを助長するような真似はダリアさんの言う通り、非人道的かと思います」
気が付いてくれていたらしい。流石は死線を潜って来た友達だと、ルカは嬉しく思った。
けれどダリアと同意見で非人道的と言われた。
だけど重くのしかかる言葉の楔を心に喰らっても動じたりはしない。それが千年前の魔法使いと言うものだからだ。
そのためルカは口角を上げると、自分のやった行いに開き直ってみせる。
「だけどこれだけ煽れば、向こうからアクションを起こしてくるはずだ。それまで私達は待っていればいいんだよ」
「アクション?」
「そうだよ。私が欲しいのは情報だからね」
ルカが煽ったのには明確な理由があった。
それは敢えて空腹を助長させ、ルカ達のことを凄い魔術師だと魅せ付ける。
そうすることで欲しい情報を落としてくれる、言えば都合のいい駒にする予定だった。
だからだろうか。自分の思惑を脳裏に焼き付けると、ルカの表情は不敵に浮かぶ。
「さぁ、楽しみだよ」
「おお、結構広いね」
ルカ達は村長の許しを得た上で、一番豪華でこの村唯一の宿にやって来た。
当然通された部屋は一番奥。
広々とした十二畳のスペースが設けられ、開放感すら感じられる。全く以って荷車とは大違いだった。
「ちゃんと床があるわね。ふぅ、これで荷車生活から一瞬だけでも解放されるわ」
「そうだねー。ところでジュナ二は?」
「ジュナ二なら馬小屋……の横で寝てるよ。特等席だって」
シルヴィアは床に座り込んだ。気持ちが良さそうでうっとりしている。
全身から無駄な力が抜けると、体がふにゃふにゃになっていた。
それはライラックも同じようで、早速固いフローリングの床に横になる。
のんびりと過ごせて何よりだと思いつつ、ふとここに居ないジュナイダー二代目について問う。
生憎ジュナイダー二代目は宿の中には入れられなかった。可哀そうと思う反面、それも致し方が無い。
けれど代わりにと言うべきか、馬小屋の隣のスペースがこちらも広く設けられていたので、そちらでくつろぐ運びとなった。本当は遊び足りないのだろうが、地竜の姿でも大概。
残念だけど、納得して貰うことになり、ジュナイダー二代目も頭が良いので受け入れてくれた。
「そっかー。それじゃあ私達もゆっくり過ごせるねー」
「そうだね。まあ見たところベッドはないみたいだけど」
「ってことは……こっちの収納かなー?」
部屋の中にはベッドが無かった。西洋側の地域だが珍しい。
とは言え全く寝具が無いとは限らない。
そこでライラックは部屋の中、壁に設置された押し入れのような収納に視線を飛ばす。
「あっ、私が見てきますね。よいしょ、うわぁ!?」
ダリアが率先して動いてくれた。
収納の引き戸を早速開いてみると、中には大量の寝具が入っていた。
白いモフモフの布が折り畳まれており、シルヴィアとブルースターは首を捻るが、ルカとライラックだけはこの寝具に心当たりがあった。
「うわぁ、布団だね。そっか、この辺の村って東の文化の影響も受けているんだ」
「本当だねー。でもさ、こういう場所だとベッドってなかなか置けないよね?」
収納の中に納められた寝具は布団。東の地域では特に珍しくはない。
けれどここはマギアラの付近。スカーレット王国の外ではある、平和主義な中立の国ではあるのだが、基本的には西の文化が強いのだ。
だけどこの宿では西の寝具ではなく、住居の形状や服装も相まって、東の影響の方が強く出ていた。まさか西側で布団を見かけられるとは、ルカも思わず「ほぇ」と口に出した。
「コレがお布団ですか?」
「私、使ったことないけど……へぇ、ベッド自体を置くとスペースを取るから片付けられるようにしているのね。考えたわね」
「そうですね。私も一度使ったことはありますが、マギアラでは見かけませんね」
「本当だよねー。色んな人がいて、色んな文化が入り込んできているのにねー」
如何やらルカと同じ意見を持っていた。
確かに部屋の中を改めて見てみるが、ここにベッドを置くのは少し違う気がする。
それもそのはずここは大部屋。ベッドを幾つも置いてしまうと、折角の広々とした空間が使えなくなってしまうのだ。
となれば自ずと布団に行き着くのも無理はなく、ルカ達はあらゆる面で納得ができた。
「でも眠れるだけありがたいよ。っと、今日はもうやることもないから、早めに宿のキッチンを借りようか」
「おっ、なにか作るのね! 手伝うわよ」
「ありがとう。それじゃあお米を使った料理を出そうかな」
話も落ち着いたところで、今晩の夕飯を作ることにした。
宿には予め状況を伝えてあるので、快くキッチンを借りられる。
少し手の込んだものも作れるだろうと、ルカは亜空間の中から材料を吟味する。
満足の行くご飯が作れればそれでいいと思い、部屋を出ようとするルカ達だったが、ふと人影があり足を止める。警戒心も多少残しつつも、そこに現れた人物には見覚えが当然あった。
「あの、少しいいかな」
「キヤチャさん? 如何したんですか?」
そこに居たのはキヤチャだった。
なんだか申し訳なさそうな顔をしているが、何かあったのだろうか。
お互いに無言が数秒の間を生む中、キヤチャはルカにお願いをした。
「あの、村長が呼んでいるんだ。もう一度村長の家に来てはくれないかな?」
「「「えっ?」」」
シルヴィア達は声を上げた。村長からの頼み事など、ルカの思う壺だった。
だけどこの状況下で、ある程度想像が働いていたルカだけは平然としていた。
やはりと言うべきか、ルカの思っていた通りになったのだ。
とは言えこっちから出向くことになるとは思わなかったので、やや不服そうだった。
「ありがとうございます、村長。すみません、俺のせいで」
「なにを言っておる。おかげで荷物も無事に運んで貰えたではないか。それで嬢ちゃん達、こんななにも無い村ではあるが、泊って行ってくれるのか」
「「「はい」」」
「そうかそうか。では村で一番良い宿を使ってくれて構わんぞ。金は要らんが、見ての通り食料は……」
「大丈夫ですよ。こっちはこっちで用意してますから」
ルカは亜空間を展開した。
その中から米や野菜、肉に魚と有り余るだけの食料をチラ見せする。
「なんと!? これはまだ大量の食料を」
すると村長は目を見開いた。
村長だけではなく、隣に居た若い男やキヤチャも同様で、亜空間の中を覗き込む。
大量の食料が食欲を掻き立て、空腹を強烈に刺激した。
けれどその姿は一瞬のもので、ニヤリと笑みを浮かべると、亜空間をルカは閉ざす。
「っと、それじゃあ私達は行きますね。宿、ありがたく使わせていただきます」
ルカは笑みを浮かべた。
村長は血走った目をしていたが、それすら凌駕する冷たい目をルカはした。
踵を返し、クルンと坂道を下って行くと、教えて貰った宿に向かった。
「良かったんですか、ルカさん?」
「なにが良かったのかな?」
「村長さん達の前で、あんなことをして。その、亜空間の中から食料を見せつけるなんて真似、非人道的な行いをしているようにしか見えませんでしたよ?」
ルカは隣にやって来たダリアに諭される。
確かにダリアの目線からすれば、ルカのやっていた行動は、飢えている村人を上から目線で舐め切った態度と捉えても何ら不思議ではなかった。
けれどルカはそれを分かった上で特に否定することもなく、ダリアのことを試した。
「ダリアは私を尊重してくれるんじゃなかったの?」
「それはその……一応スカーレット王国の第三王女ですから!」
「良かった。忘れて無かったんだね」
「は、はい。で、でもルカさんの騎士も忘れない私の目標ですよ!」
ダリアはルカに訊ねられ、迷わず胸を叩いてみせる。
堂々とした態度に王族の気迫を感じ取ると、ルカは嬉しくなった。
とは言え、ルカは瞬時に態度を変える。ふと頭の中で意識を切り替えたのだ。
「まあそれは置いておくとして、アレはわざとだよ」
「わ、わざと!?」
「そうだよ。みんなも気が付いてたよね?」
ルカは後ろを続くクタクタなシルヴィア達に訊ねる。
先程までのルカの態度に対応。その全てはわざとだった。
ダリアは気が付いてなかったらしいが、溜息を吐きつつ、シルヴィア達は答えた。
「まあ一応気が付いてたけど、アレは流石に無いわよ」
「そうだねー。ちょーっと、やってるかなー」
「この村の人達は本当に食糧難なんですよ。それを助長するような真似はダリアさんの言う通り、非人道的かと思います」
気が付いてくれていたらしい。流石は死線を潜って来た友達だと、ルカは嬉しく思った。
けれどダリアと同意見で非人道的と言われた。
だけど重くのしかかる言葉の楔を心に喰らっても動じたりはしない。それが千年前の魔法使いと言うものだからだ。
そのためルカは口角を上げると、自分のやった行いに開き直ってみせる。
「だけどこれだけ煽れば、向こうからアクションを起こしてくるはずだ。それまで私達は待っていればいいんだよ」
「アクション?」
「そうだよ。私が欲しいのは情報だからね」
ルカが煽ったのには明確な理由があった。
それは敢えて空腹を助長させ、ルカ達のことを凄い魔術師だと魅せ付ける。
そうすることで欲しい情報を落としてくれる、言えば都合のいい駒にする予定だった。
だからだろうか。自分の思惑を脳裏に焼き付けると、ルカの表情は不敵に浮かぶ。
「さぁ、楽しみだよ」
「おお、結構広いね」
ルカ達は村長の許しを得た上で、一番豪華でこの村唯一の宿にやって来た。
当然通された部屋は一番奥。
広々とした十二畳のスペースが設けられ、開放感すら感じられる。全く以って荷車とは大違いだった。
「ちゃんと床があるわね。ふぅ、これで荷車生活から一瞬だけでも解放されるわ」
「そうだねー。ところでジュナ二は?」
「ジュナ二なら馬小屋……の横で寝てるよ。特等席だって」
シルヴィアは床に座り込んだ。気持ちが良さそうでうっとりしている。
全身から無駄な力が抜けると、体がふにゃふにゃになっていた。
それはライラックも同じようで、早速固いフローリングの床に横になる。
のんびりと過ごせて何よりだと思いつつ、ふとここに居ないジュナイダー二代目について問う。
生憎ジュナイダー二代目は宿の中には入れられなかった。可哀そうと思う反面、それも致し方が無い。
けれど代わりにと言うべきか、馬小屋の隣のスペースがこちらも広く設けられていたので、そちらでくつろぐ運びとなった。本当は遊び足りないのだろうが、地竜の姿でも大概。
残念だけど、納得して貰うことになり、ジュナイダー二代目も頭が良いので受け入れてくれた。
「そっかー。それじゃあ私達もゆっくり過ごせるねー」
「そうだね。まあ見たところベッドはないみたいだけど」
「ってことは……こっちの収納かなー?」
部屋の中にはベッドが無かった。西洋側の地域だが珍しい。
とは言え全く寝具が無いとは限らない。
そこでライラックは部屋の中、壁に設置された押し入れのような収納に視線を飛ばす。
「あっ、私が見てきますね。よいしょ、うわぁ!?」
ダリアが率先して動いてくれた。
収納の引き戸を早速開いてみると、中には大量の寝具が入っていた。
白いモフモフの布が折り畳まれており、シルヴィアとブルースターは首を捻るが、ルカとライラックだけはこの寝具に心当たりがあった。
「うわぁ、布団だね。そっか、この辺の村って東の文化の影響も受けているんだ」
「本当だねー。でもさ、こういう場所だとベッドってなかなか置けないよね?」
収納の中に納められた寝具は布団。東の地域では特に珍しくはない。
けれどここはマギアラの付近。スカーレット王国の外ではある、平和主義な中立の国ではあるのだが、基本的には西の文化が強いのだ。
だけどこの宿では西の寝具ではなく、住居の形状や服装も相まって、東の影響の方が強く出ていた。まさか西側で布団を見かけられるとは、ルカも思わず「ほぇ」と口に出した。
「コレがお布団ですか?」
「私、使ったことないけど……へぇ、ベッド自体を置くとスペースを取るから片付けられるようにしているのね。考えたわね」
「そうですね。私も一度使ったことはありますが、マギアラでは見かけませんね」
「本当だよねー。色んな人がいて、色んな文化が入り込んできているのにねー」
如何やらルカと同じ意見を持っていた。
確かに部屋の中を改めて見てみるが、ここにベッドを置くのは少し違う気がする。
それもそのはずここは大部屋。ベッドを幾つも置いてしまうと、折角の広々とした空間が使えなくなってしまうのだ。
となれば自ずと布団に行き着くのも無理はなく、ルカ達はあらゆる面で納得ができた。
「でも眠れるだけありがたいよ。っと、今日はもうやることもないから、早めに宿のキッチンを借りようか」
「おっ、なにか作るのね! 手伝うわよ」
「ありがとう。それじゃあお米を使った料理を出そうかな」
話も落ち着いたところで、今晩の夕飯を作ることにした。
宿には予め状況を伝えてあるので、快くキッチンを借りられる。
少し手の込んだものも作れるだろうと、ルカは亜空間の中から材料を吟味する。
満足の行くご飯が作れればそれでいいと思い、部屋を出ようとするルカ達だったが、ふと人影があり足を止める。警戒心も多少残しつつも、そこに現れた人物には見覚えが当然あった。
「あの、少しいいかな」
「キヤチャさん? 如何したんですか?」
そこに居たのはキヤチャだった。
なんだか申し訳なさそうな顔をしているが、何かあったのだろうか。
お互いに無言が数秒の間を生む中、キヤチャはルカにお願いをした。
「あの、村長が呼んでいるんだ。もう一度村長の家に来てはくれないかな?」
「「「えっ?」」」
シルヴィア達は声を上げた。村長からの頼み事など、ルカの思う壺だった。
だけどこの状況下で、ある程度想像が働いていたルカだけは平然としていた。
やはりと言うべきか、ルカの思っていた通りになったのだ。
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