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炎の悪魔編
532.炎の悪魔は監視してる
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ルカ達は食事が済むと、部屋を出てこれからのことを考える。
このまま部屋で一日を過ごした所で変わらない。
それならばと、できることをする。それがナタリーによって、ここに来た意味になる。
「それでルカ、この後はどうするのよ?」
「どうするって言われてもね。とりあえず森に入って調査するのが手っ取り早いけど……」
現場を調査することが一番の取っ掛かりになる。
けれどそうしたいのは山々で、行けない理由の方が大きい。
(さっきの攻撃。あれが私達を試すアクションだとすれば……これ以上、近付かない方がいいな)
炎の一刃。明らかに敵意を感じられた。
しかし嬉々としたものも強く出ていて、ルカ達を試すようだった。
あのベッタリとしたザラメ感が気に入らず、これ以上の情報を与えるのは嫌だった。
「それじゃあ森に行くのね? 仕方ないわね、ほら、早く行くわよ」
「ダメだよ、シルヴィ」
「うわぁ、な、なにするのよ!?」
ルカは勝手に森に行こうとするシルヴィアの襟を掴んだ。
急に後ろに引っ張られ、シルヴィアは喉が詰まりそうになる。
苦しい表情を浮かべるも解放され、咳き込みながら酸素を取り込む。
「ちょっとルカ、一体なにするのよ! 危うく酸欠になるとこだったでしょ!?」
シルヴィアは命の危機さえ感じていた。
それだけルカの引っ張る力が強かった。
考え事をしているせいか、余計な所にまで力が加わっていたらしいことを反省する。
「ごめん、シルヴィ。だけど今は森に行かない方がいいよ」
「なんで? なにか根拠でもあるの?」
「根拠もなにも……ねっ」
「「はい!」」
ルカはダリアとブルースターに援護を頼んだ。
シルヴィアとライラックの視線が重なる。
二人に見つめられながらも、ダリアとブルースターは起きた事を話した。
「実はさっきまで私とルカさん、ブルースターさんの三人で、森の中にいたんです」
「いつもの日課で、早朝の訓練をしていました」
まずは朝起きて、シルヴィアとライラックが取り残されていた理由を話す。
いつものことだと、ありふれた日常を切り出す。
それにはシルヴィア、ライラック、二人共理解していて、そのせいでディンネル達に捕まってしまったと悟った。
「そのせいで私達だけ……どうして誘ってくれなかったのよ!」
「二人共寝てたからね」
「起こしてくれてもいいでしょ? 最近だって私は、朝は練習してるのよ」
「それは知らないよ。それに魔力もかなり減ってたからね。睡眠を摂る方が優先だよ」
ルカなりの配慮が逆にシルヴィアとライラックを苦しめていた。
とは言え誰もいなければ、ディンネル達も警戒してしまう。
二人が寝ていてくれたからルカ達は朝の訓練で重要な出来事にぶつかれたのだ。
「だけどそのおかげで一つ分かったよ」
「分かった? また一人で分かった気になってる?」
「今回はなってないよ。実際、さっきディンネルが言っていたことに繋がるからね」
「繋がる? って、まさか!」
そのまさかだった。
ルカ達は森の中に炎獣を操っていた犯人がいることを伝える。
するとシルヴィアとライラックは険しい表情を見せた。
「なによ、それ。これからが大変ってこと?」
「そうなるね」
「私、まだ魔力回復しきってないわよ」
「それじゃあ私が作ったポーションでも飲む? 自然回復じゃないけど、効果覿面で……」
「あんなの二度と飲みたくないわ! はぁ、炎獣の次は操ってた張本人って、骨が折れるわね」
シルヴィアはトホホな気分で落胆する。
しかし炎獣を操っていた犯人は確かにそこに居る。
今もこうして暇しているルカ達を見張りながら、気を窺っているに違いない。
「油断はできないよ。なんたって、アレはチャカチャ村を襲った犯人に関与しているからね」
「そうよね……えっ!?」
「ちょっと待って、ルカってさ、チャカチャ村の件とエルフの森の件、一緒に考えてるのー?」
ようやくライラックが口を開いた。
それだけじゃない。シルヴィア達の目まで吸われる。
ルカのことを凝視すると、瞬きを何度もして確認を取る。
「そうだけど、なにか変?」
「変っていうよりも、どうしてそうなるの? なにか根拠でもあるのよね?」
「根拠もなにも、同一犯だと思うよ。最初からずっと睨んでた」
「「「えっ!?」」」
この驚き様、もしかしなくても初耳だった。
それもその筈、ルカは一言も言っていない。
けれどここまでの流れで気が付いていると思ったが、万が一に備え、ルカは訊ね返す。
「あれ、気が付いてなかった?」
「「「気が付く訳ないわ」ねー」ですよ!!」
何故かは知らないが、ルカの方が非難を浴びてしまった。
群れるって怖い。ルカはその威圧感に気圧される。
今もシルヴィア達に詰め寄られ、鋭い眼で嫌悪されていた。
しかしルカも反省が必要だった。
相手は悪魔であり、人間に比べて特出している。
経験則からでも読み解けないものがあることをすっかり忘れていたので、今回はシルヴィア達が正しかった。
このまま部屋で一日を過ごした所で変わらない。
それならばと、できることをする。それがナタリーによって、ここに来た意味になる。
「それでルカ、この後はどうするのよ?」
「どうするって言われてもね。とりあえず森に入って調査するのが手っ取り早いけど……」
現場を調査することが一番の取っ掛かりになる。
けれどそうしたいのは山々で、行けない理由の方が大きい。
(さっきの攻撃。あれが私達を試すアクションだとすれば……これ以上、近付かない方がいいな)
炎の一刃。明らかに敵意を感じられた。
しかし嬉々としたものも強く出ていて、ルカ達を試すようだった。
あのベッタリとしたザラメ感が気に入らず、これ以上の情報を与えるのは嫌だった。
「それじゃあ森に行くのね? 仕方ないわね、ほら、早く行くわよ」
「ダメだよ、シルヴィ」
「うわぁ、な、なにするのよ!?」
ルカは勝手に森に行こうとするシルヴィアの襟を掴んだ。
急に後ろに引っ張られ、シルヴィアは喉が詰まりそうになる。
苦しい表情を浮かべるも解放され、咳き込みながら酸素を取り込む。
「ちょっとルカ、一体なにするのよ! 危うく酸欠になるとこだったでしょ!?」
シルヴィアは命の危機さえ感じていた。
それだけルカの引っ張る力が強かった。
考え事をしているせいか、余計な所にまで力が加わっていたらしいことを反省する。
「ごめん、シルヴィ。だけど今は森に行かない方がいいよ」
「なんで? なにか根拠でもあるの?」
「根拠もなにも……ねっ」
「「はい!」」
ルカはダリアとブルースターに援護を頼んだ。
シルヴィアとライラックの視線が重なる。
二人に見つめられながらも、ダリアとブルースターは起きた事を話した。
「実はさっきまで私とルカさん、ブルースターさんの三人で、森の中にいたんです」
「いつもの日課で、早朝の訓練をしていました」
まずは朝起きて、シルヴィアとライラックが取り残されていた理由を話す。
いつものことだと、ありふれた日常を切り出す。
それにはシルヴィア、ライラック、二人共理解していて、そのせいでディンネル達に捕まってしまったと悟った。
「そのせいで私達だけ……どうして誘ってくれなかったのよ!」
「二人共寝てたからね」
「起こしてくれてもいいでしょ? 最近だって私は、朝は練習してるのよ」
「それは知らないよ。それに魔力もかなり減ってたからね。睡眠を摂る方が優先だよ」
ルカなりの配慮が逆にシルヴィアとライラックを苦しめていた。
とは言え誰もいなければ、ディンネル達も警戒してしまう。
二人が寝ていてくれたからルカ達は朝の訓練で重要な出来事にぶつかれたのだ。
「だけどそのおかげで一つ分かったよ」
「分かった? また一人で分かった気になってる?」
「今回はなってないよ。実際、さっきディンネルが言っていたことに繋がるからね」
「繋がる? って、まさか!」
そのまさかだった。
ルカ達は森の中に炎獣を操っていた犯人がいることを伝える。
するとシルヴィアとライラックは険しい表情を見せた。
「なによ、それ。これからが大変ってこと?」
「そうなるね」
「私、まだ魔力回復しきってないわよ」
「それじゃあ私が作ったポーションでも飲む? 自然回復じゃないけど、効果覿面で……」
「あんなの二度と飲みたくないわ! はぁ、炎獣の次は操ってた張本人って、骨が折れるわね」
シルヴィアはトホホな気分で落胆する。
しかし炎獣を操っていた犯人は確かにそこに居る。
今もこうして暇しているルカ達を見張りながら、気を窺っているに違いない。
「油断はできないよ。なんたって、アレはチャカチャ村を襲った犯人に関与しているからね」
「そうよね……えっ!?」
「ちょっと待って、ルカってさ、チャカチャ村の件とエルフの森の件、一緒に考えてるのー?」
ようやくライラックが口を開いた。
それだけじゃない。シルヴィア達の目まで吸われる。
ルカのことを凝視すると、瞬きを何度もして確認を取る。
「そうだけど、なにか変?」
「変っていうよりも、どうしてそうなるの? なにか根拠でもあるのよね?」
「根拠もなにも、同一犯だと思うよ。最初からずっと睨んでた」
「「「えっ!?」」」
この驚き様、もしかしなくても初耳だった。
それもその筈、ルカは一言も言っていない。
けれどここまでの流れで気が付いていると思ったが、万が一に備え、ルカは訊ね返す。
「あれ、気が付いてなかった?」
「「「気が付く訳ないわ」ねー」ですよ!!」
何故かは知らないが、ルカの方が非難を浴びてしまった。
群れるって怖い。ルカはその威圧感に気圧される。
今もシルヴィア達に詰め寄られ、鋭い眼で嫌悪されていた。
しかしルカも反省が必要だった。
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