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第41章
取り返した財布
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翌日、放課後。真壁は校舎裏の平松のたまり場に一人で向かった。
「あっ、真壁さん。ちっす!」
平松は真壁を見るなり、機嫌を取りに来る。
「・・・・・・・。」
「どうしたんすか?」
「お前らに話がある。」
「なんすか?」
「門松の事だ。」
「・・・・・門松がなんすか?」
「お前ら、門松に酷い事をしているそうだな。」
「酷い事?してないよなあ?」
平松は3人の取り巻きに同意を求める。この期に及んでも惚けようとする平松に嫌悪感しかなかった。
「苛めてるだろ。暴力を振るったり、万引きさせたりしているだろう。この前もタバコを吸っていたのはお前らなんだろう?」
「・・・・・・・。」
「まあ、子供の世界では苛める苛められるは常にあるが、高校生にもなってそんな事をやっているお前らは幼稚だな。レベルが低いんじゃないか?人間の?」
「何?何だと?」
気色ばむ平松に、容赦なく真壁は罵詈雑言を浴びせる。
「大人しい奴を殴って悦に浸ってるお前は負け犬だと言っている。」
それを聞いた平松は気色ばんで真壁に掴みかかった。
「ざけんじゃねえ。手前!ボクシング王者だか知らねえが、ここで締めてやろうか!」
胸倉のネクタイを掴まれても、真壁は顔色一つ変えずに言った。
「まさか、ワンチャンあると思ってるのか?」
「あん?・・・・・。」
「確かに俺は椎間板ヘルニアでボクシングを辞めた。4人掛かりで掛かってくればワンチャンスあるかも知れんぞ。試してみるか?」
「・・・・・・・。」
平松は落ち着き払った真壁の振る舞いに、恐怖を感じた。数を頼りに虚勢を張ったが、真壁には通用しないことを悟る。平松は掴んでいた手を放し、ずれた真壁のネクタイを直すと、その場に土下座した。
「いや、待って下さいよ。ちょっとふざけただけですって。真壁先輩とやり合うなんて無理っすよ!」
「・・・・・・お前らはどうだ?」
真壁から話を向けられた取り巻き達も我先に膝を付く。やり合う気はないようだ。
「お前ら、門松から財布と金を盗ったようだな。俺に寄越せ。」
「・・・・・・・。」
平松は慌てて、ポケットから古びた財布を取り出し、差し出した。
「中に幾ら入っていた。」
「・・・・・1万ちょっとっす。」
「3千円しか入っていないぞ。」
「・・・・・使ってしまいました。」
「・・・・・・・。」
「返します。バイトします。」
真壁は舌打ちした。どうしようもなく腐りきった連中だ。
「まあ、いいさ。金はな。その代わり今後は、門松に近寄るな、話し掛けるな、干渉するな。一切赤の他人として過ごすんだ。ちょっかい掛けたら俺がタダではおかんぞ!。」
「わ、分かりました・・・・。」
「分かったなら、行け。もう下らんことはするな。」
「し、失礼します。」
慌ててその場から去る平松と取り巻き。それを見送りながら真壁は取り戻してやった財布をポンと軽く浮かすと、右手で握りなおした。
「あっ、真壁さん。ちっす!」
平松は真壁を見るなり、機嫌を取りに来る。
「・・・・・・・。」
「どうしたんすか?」
「お前らに話がある。」
「なんすか?」
「門松の事だ。」
「・・・・・門松がなんすか?」
「お前ら、門松に酷い事をしているそうだな。」
「酷い事?してないよなあ?」
平松は3人の取り巻きに同意を求める。この期に及んでも惚けようとする平松に嫌悪感しかなかった。
「苛めてるだろ。暴力を振るったり、万引きさせたりしているだろう。この前もタバコを吸っていたのはお前らなんだろう?」
「・・・・・・・。」
「まあ、子供の世界では苛める苛められるは常にあるが、高校生にもなってそんな事をやっているお前らは幼稚だな。レベルが低いんじゃないか?人間の?」
「何?何だと?」
気色ばむ平松に、容赦なく真壁は罵詈雑言を浴びせる。
「大人しい奴を殴って悦に浸ってるお前は負け犬だと言っている。」
それを聞いた平松は気色ばんで真壁に掴みかかった。
「ざけんじゃねえ。手前!ボクシング王者だか知らねえが、ここで締めてやろうか!」
胸倉のネクタイを掴まれても、真壁は顔色一つ変えずに言った。
「まさか、ワンチャンあると思ってるのか?」
「あん?・・・・・。」
「確かに俺は椎間板ヘルニアでボクシングを辞めた。4人掛かりで掛かってくればワンチャンスあるかも知れんぞ。試してみるか?」
「・・・・・・・。」
平松は落ち着き払った真壁の振る舞いに、恐怖を感じた。数を頼りに虚勢を張ったが、真壁には通用しないことを悟る。平松は掴んでいた手を放し、ずれた真壁のネクタイを直すと、その場に土下座した。
「いや、待って下さいよ。ちょっとふざけただけですって。真壁先輩とやり合うなんて無理っすよ!」
「・・・・・・お前らはどうだ?」
真壁から話を向けられた取り巻き達も我先に膝を付く。やり合う気はないようだ。
「お前ら、門松から財布と金を盗ったようだな。俺に寄越せ。」
「・・・・・・・。」
平松は慌てて、ポケットから古びた財布を取り出し、差し出した。
「中に幾ら入っていた。」
「・・・・・1万ちょっとっす。」
「3千円しか入っていないぞ。」
「・・・・・使ってしまいました。」
「・・・・・・・。」
「返します。バイトします。」
真壁は舌打ちした。どうしようもなく腐りきった連中だ。
「まあ、いいさ。金はな。その代わり今後は、門松に近寄るな、話し掛けるな、干渉するな。一切赤の他人として過ごすんだ。ちょっかい掛けたら俺がタダではおかんぞ!。」
「わ、分かりました・・・・。」
「分かったなら、行け。もう下らんことはするな。」
「し、失礼します。」
慌ててその場から去る平松と取り巻き。それを見送りながら真壁は取り戻してやった財布をポンと軽く浮かすと、右手で握りなおした。
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