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第92章
この増税眼鏡が
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絶望の中、また一筋の光が照らされた。滋のお陰で早紀江は落ち着きを取り戻しつつあった。負けるものか。絶対に美月は生きている。
「曽我部さんが帰国する際には、山下美月さんの遺骨を持たせると、北朝鮮は約束してくれました。」
テレビ越しに岸田首相がその様に発言する。が、早紀江も滋もブレない。
「私は信じないわ。絶対、別人の骨よ。美月ちゃんの骨ではないわ。」
早紀江は自らに言い聞かせる。
「早紀江さん。北は日本のDNA鑑定技術を舐めてますよ。少量の検体があれば、その人物が誰と血縁があるか特定できます。早紀江さんや滋さんと血縁が無ければ赤の他人。即ち北は我々に美月さん生存か否かの動かぬ証拠をくれる事になるんです。」
「そうね。絶対に嘘を暴いてやる。」
早紀江は決意を新たにした。曽我部ひとみの帰国は2週間後。待ち遠しかった。だが、Ⅰ4年待ったことを考えれば僅かの時間だ。美月との再会に一歩一歩近づいているのは確かなのだ。必ず再会できると早紀江は信じていた。テレビでは岸田首相が北の主張を検証もせずに、そのままマスコミの前に垂れ流している。
「この増税眼鏡が。マイナンバーを廃止しろ。」
真夏がテレビ画面に毒づく。増税眼鏡とは岸田首相の悪しき政治を詰った国民の付けたあだ名だ。マイナンバーカードも不備が多く、国民の不興を買っていた。それを真夏が怒って詰ったのだ。真夏のいつもとは違う一面を見て、早紀江も滋も目を白黒させた。
「済みません。つい、頭に来て。」
真夏が赤面するのを見て、二人は笑った。間違いなく真夏の中に美月が居た。
「曽我部さんが帰国する際には、山下美月さんの遺骨を持たせると、北朝鮮は約束してくれました。」
テレビ越しに岸田首相がその様に発言する。が、早紀江も滋もブレない。
「私は信じないわ。絶対、別人の骨よ。美月ちゃんの骨ではないわ。」
早紀江は自らに言い聞かせる。
「早紀江さん。北は日本のDNA鑑定技術を舐めてますよ。少量の検体があれば、その人物が誰と血縁があるか特定できます。早紀江さんや滋さんと血縁が無ければ赤の他人。即ち北は我々に美月さん生存か否かの動かぬ証拠をくれる事になるんです。」
「そうね。絶対に嘘を暴いてやる。」
早紀江は決意を新たにした。曽我部ひとみの帰国は2週間後。待ち遠しかった。だが、Ⅰ4年待ったことを考えれば僅かの時間だ。美月との再会に一歩一歩近づいているのは確かなのだ。必ず再会できると早紀江は信じていた。テレビでは岸田首相が北の主張を検証もせずに、そのままマスコミの前に垂れ流している。
「この増税眼鏡が。マイナンバーを廃止しろ。」
真夏がテレビ画面に毒づく。増税眼鏡とは岸田首相の悪しき政治を詰った国民の付けたあだ名だ。マイナンバーカードも不備が多く、国民の不興を買っていた。それを真夏が怒って詰ったのだ。真夏のいつもとは違う一面を見て、早紀江も滋も目を白黒させた。
「済みません。つい、頭に来て。」
真夏が赤面するのを見て、二人は笑った。間違いなく真夏の中に美月が居た。
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