98 / 129
第98章
秋元真夏の十面埋伏 ②
しおりを挟む
「では、3年前に生きていた美月さんは、2年ちょっと前に何が原因で亡くなったんでしょうか?」
「・・・・・・・。」
死んだ原因?それも設定を決めていなかった。何が原因で死んだのかを今、決めなければならない。
「・・・・・病死です。」
「病死?何の病気ですか?」
真夏という議員秘書の女は根掘り葉掘り質問してくる。後ろ暗い所のあるひとみは、幾分苛立ちながらも、墓穴を掘らないよう慎重に答えを選んだ。
「よく分かりません。」
「分からない?どういう事ですか?」
「熱が出て、衰弱してゆく病気です。北では医療の水準が低く、何の病名か分からなかったんです。」
「・・・・・そうですか。それが原因で2年ちょっと前に亡くなったと。」
「はい。」
「間違いなく?」
「そう言ってるじゃないですか。何故、しつこく聞くんですか?」
「済みません。職業柄、細かい事が気になりますもので・・・・・。」
真夏は申し訳なさそうに頭を下げ、笑顔を見せたが、目は笑っていない。ひとみは得体の知れない胸騒ぎを覚えた。
「では、質問を変えます。お母さんのみよしさんは何年前に何が原因で亡くなったのですか?」
これは本当に拙い。ボロが出るかもしれない。ひとみは対談を打ち切る事にした。
「何なんですか?美月さんの事を聞きたいというから答えているのに、私の母の事はあなた達には関係ないじゃないですか。」
「関係あるかも知れないんです。」
「ないわ。しつこく尋問して。不愉快だわ。もうお帰り下さい。」
「DNA鑑定の結果が出ました。」
「はっ?」
「あなたが美月さんの遺骨と言って持ち帰った骨片のDNA鑑定の結果が出ました。」
「う、嘘よ。出る訳ないわ。」
「何故、そう思うんですか?骨は焼いてある上に砕いてあるので、鑑定は不可能と北で言われたんじゃないですか?」
「・・・・・・・。」
「ひとみさん。朝鮮と日本では科学技術に雲泥の違いがあるの。北ではDNA鑑定出来ないものでも、日本の技術を使えば鑑定は可能よ。」
「・・・・・・・。」
「鑑定の結果、骨片5個からDNAを採取出来ました。4個から同一のDNA。別の1つからもDNA。あの遺骨は少なくとも2人の遺骨が合わさったモノ。美月さんの遺骨なのに可笑しくないですか?」
「・・・・・・・。」
「検出された2人分のDNAは滋さんとも早紀江さんとも血縁関係がなかった。どういう事か分かりますか?」
「・・・・・・・。」
「あの骨は美月さんの骨じゃないんです。別人の骨が2人分合わさったモノよ。」
「・・・・・・・。」
死んだ原因?それも設定を決めていなかった。何が原因で死んだのかを今、決めなければならない。
「・・・・・病死です。」
「病死?何の病気ですか?」
真夏という議員秘書の女は根掘り葉掘り質問してくる。後ろ暗い所のあるひとみは、幾分苛立ちながらも、墓穴を掘らないよう慎重に答えを選んだ。
「よく分かりません。」
「分からない?どういう事ですか?」
「熱が出て、衰弱してゆく病気です。北では医療の水準が低く、何の病名か分からなかったんです。」
「・・・・・そうですか。それが原因で2年ちょっと前に亡くなったと。」
「はい。」
「間違いなく?」
「そう言ってるじゃないですか。何故、しつこく聞くんですか?」
「済みません。職業柄、細かい事が気になりますもので・・・・・。」
真夏は申し訳なさそうに頭を下げ、笑顔を見せたが、目は笑っていない。ひとみは得体の知れない胸騒ぎを覚えた。
「では、質問を変えます。お母さんのみよしさんは何年前に何が原因で亡くなったのですか?」
これは本当に拙い。ボロが出るかもしれない。ひとみは対談を打ち切る事にした。
「何なんですか?美月さんの事を聞きたいというから答えているのに、私の母の事はあなた達には関係ないじゃないですか。」
「関係あるかも知れないんです。」
「ないわ。しつこく尋問して。不愉快だわ。もうお帰り下さい。」
「DNA鑑定の結果が出ました。」
「はっ?」
「あなたが美月さんの遺骨と言って持ち帰った骨片のDNA鑑定の結果が出ました。」
「う、嘘よ。出る訳ないわ。」
「何故、そう思うんですか?骨は焼いてある上に砕いてあるので、鑑定は不可能と北で言われたんじゃないですか?」
「・・・・・・・。」
「ひとみさん。朝鮮と日本では科学技術に雲泥の違いがあるの。北ではDNA鑑定出来ないものでも、日本の技術を使えば鑑定は可能よ。」
「・・・・・・・。」
「鑑定の結果、骨片5個からDNAを採取出来ました。4個から同一のDNA。別の1つからもDNA。あの遺骨は少なくとも2人の遺骨が合わさったモノ。美月さんの遺骨なのに可笑しくないですか?」
「・・・・・・・。」
「検出された2人分のDNAは滋さんとも早紀江さんとも血縁関係がなかった。どういう事か分かりますか?」
「・・・・・・・。」
「あの骨は美月さんの骨じゃないんです。別人の骨が2人分合わさったモノよ。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
砕けた愛
篠月珪霞
恋愛
新婚初夜に男に襲われた公爵令嬢エヴリーヌは、不義密通の罪を被せられた。反逆罪に問われた彼女の一族は処刑されるが、気付くと時間が巻き戻っていた。
あなたへの愛? そんなものとうに、砕け散ってしまいました。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる