僕は普通で平凡なモブ〜だって執事とメイドが最強なんだから〜

だらけたい

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3.合わさった際

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 のんびりやっていこうよ。と思っていた矢先、母さんが呼んでいるとメイドに連れられて母さんの部屋へとやって来た。

「なんだろな」か。

 ホントになんだろうな。

 まぁ、そんなに気構えるようなことじゃないだろう。

「奥様。ルイハート様をお連れしました」
「入ってきて」
「失礼します」

 メイドが扉を開けたので中に入ると、中には母さんとメイド以外に知らない男性と僕より少し年上だと思う少年が2人と少女が4人いた。さらに言えば、少年少女は猫耳や尻尾が生えている子や耳が尖って長い子、龍のような角が生えている子もいた。

 多分、異世界ならではの獣人やエルフという種族なんだろうね。

「これは一体どういうことだろう?」って。

 僕が聞きたいことを僕に聞かれてもわかるわけがないだろう。

 なので、とりあえずは状況を確認するために男性達を見る。

 男性はそこそこいい服を着ている一方、少年少女のほうは多少小綺麗にはしているが男性とはやはり差がある。
 しかし、そんな服装の違い以上に気になるのが少年少女がしている首輪。

「異世界・少年少女・首輪となれば」か。

 わかっているよ。この3つが合わさった際にたどり着く答えは、

「奴隷」だよな。

 これもまた転生モノあるあるではあるけど、この目でそれを見ることになるなんて、ね。

「大丈夫?」か。

 あぁ。今はまだ大丈夫だ。

 と、考えつつもとりあえずは何事もないかのように母さんの元までいって抱きつく。

「母さま。なんですか?」
「ルイ。今日はあなた専属の付き人の候補をあの中から選んでもらおうと思って呼んだのよ」

 母さんは僕を抱き上げると膝に座らせ、少年少女を指さした。

「専属の付き人?」

 まさか3歳の子供にそんなことを言い出すとは、貴族とはそういうものなのか?

 なんて疑問もありつつ首を傾げる。

「えぇ。ルイにこの中から男の子を1人と女の子を2人選んでもらって、その子達に明日からルイが5歳になるまでの2年間で付き人としての教育を受けてもらって、2年後に合格が貰えたらはれてルイの付き人として本採用し、ルイの身の回りのお世話をしてもらおうと思うの」

 母さんの説明になるほどと思う部分はあった。

 今すぐ僕に専属の付き人をつけるのではなく、今の時点で僕が気に入った人に付き人の教育を受けさせて2年後に本採用するか決め、5歳になった僕に正式な専属の付き人としてつける、と。
 だから、ここにいる6人は僕より少し年上の子達なのか。
 歳が近いということは、よっぽどのことがない限り、長く僕の付き人としていてくれるということだから。

「理由は納得出来るな」か。

 うん。理由は納得出来た。

 しかし、それでも奴隷の子供達を連れてきた、という点だけはいまだに理解できない。
 それならこの屋敷に仕えている使用人の子供達でも良かった気がするのに。

「そこにもなにか理由があるんじゃないか?」か。

 そうだろうな。なにも理由なく奴隷の子供達を付き人として教育しようとは思わないよな。

 と、考え込みすぎて長いこと黙っていたからおかしく思われたんじゃ………。

 恐る恐る母さんを見上げると、母さんは優しく微笑んでいた。

「やっぱりまだルイには早すぎてわからなかったわよね」

 セーフ!3歳児だから言葉が理解出来ずに悩んでいたと思われたからセーフ!

「疑われずに良かったな」って。

 ホントに良かったよ。

 しかし、ここはしっかりと確認しておかないといけないので、わからないフリをしながら母さんに問いかける。

「母さま。なぜお兄ちゃん達は首輪をしてるの?」
「あれはね。必要だからしてるの。でも、ルイと契約したら取れるから大丈夫よ」

 さすがに3歳児に奴隷とは言わないか。

「そこら辺の配慮はするだろ」って。

 それもそうか。

 しかし、先ほど母さんが首輪が取れると言った時と、その前の付き人の教育や本採用などの話をした時に6人全員が反応して、一瞬だけだけど目に光が戻っていた。

「やっぱり首輪は取りたいよね」か。

 そうだろうな。あんな子供がなりたくて奴隷になるとは思えないからな。

 しかし、やっぱり子供達の表情が暗く怯えている。

 それをどうにかしたいと思うので、

「母さま。みんなとお話してみていい?」
「えぇ。いいわよ」

 頷いた母さんは僕を膝から下ろすと立ち上がり、手を握って一緒に6人の前までやって来た。

「はじめまして。僕の名前はルイハートです。よろしくね」

 自己紹介をしながらちょこんと頭を下げると、少し強張っていた6人の表情が少し和んだ。

「ちゃんと自己紹介出来て偉いわね、ルイ」

 母さんに優しく頭を撫でられながら6人を順番に見ていく。

 奴隷だからといって虐待とかヒドい扱いをうけている様子はなく、やせ細っていたり血色が悪かったりするわけでもないので食べさせてもらっていないというわけでもなさそうだ。

「ふむ。この世界では奴隷というのはそこまで悪い扱いをされているわけではないみたいだね」か。

 そうみたいだな。そこはホッとした点ではある。

 さて、こっちは自己紹介したし、みんなの名前を教えてもらおう。

「みんなの名前を教えてください」
「私はカレンです」

 1番に自己紹介をしてくれたのは少女達の中で1番年上と思われる赤髪の狐耳と尻尾の少女だった。

「僕はションゴンです」

 次は少年2人のうちの年上の金髪で龍の角を持つ少年。

「私はキョウです」

 銀髪の翼を持つ少女が自己紹介すると、次は青髪で尖った耳を持つの双子の少女達。

「私がオリフィス」
「私がリコフィス」
『よろしくね』

 そして最後は赤髪でまだら模様の耳と尻尾が生えている少年。

「俺はジュラナイだ」

 オリフィスとリコフィスとジュラナイが自己紹介をしている間、奴隷商人と思われる男性がヒヤヒヤしていた。

 まぁ、侯爵家の次男にする口の聞き方ではないからヒヤヒヤするのは分からなくもないが、互いに子供同士なんだしそこまで気にすることではないと思うけど。

 母さんだって気にした様子もなくニコニコしながら僕達の交流を見てるし。

 さて、第1印象からいってみんないい子そうだし、男の子1人と女の子2人に絞れと言われても困るので、最終手段を取ろう。

「母さま。みんながいいです」
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