異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

文字の大きさ
51 / 148

46.一体感が

しおりを挟む
《もちろんそれについても考えてあるさ》

 というわけで俺は壁まで飛んでいくと、錬金ではなく魔法で作った扉を設置した。

〉そうか。その扉の場所から地上まで続く階段を作って出ていくつもりだな
〉なるほど
〉そうに違いない!
〉それしかないだろ!
〉そうじゃないと地上に出られないだろう!
〉それが正解だろ!

 まぁ普通に考えればそうだろう。普通の日本の常識で考えれば。
 しかし、ここは異世界で魔法があるんだ。それを考えれば思いつきそうでもあるんだけどな。

《残念だがハズレだ》

〉なんだと!?
〉ウソを言うな!

《ウソじゃねぇって。
 そもそも階段をつけるなら地上から階段を作りながら降りてくる普通の作り方で地下室を作ってるって》

〉あー
〉確かにそれもそうか
〉でも、そうなると………
〉じゃあどうやって地上に出るっていうんだ!?
〉扉だけあっても意味ないぞ!

 確かに扉だけあっても意味はない。そんなこと言われなくてもわかってる。

〉それがわからないなんて
〉ハハァ~ンボケたか?レイン
〉赤ちゃんにボケた?は草
〉ちょっ!笑わすなwww
〉お茶吹いちゃったじゃねーかwww
〉でも中身はおっさんだからボケたってのもあながち間違いじゃない?
〉赤ちゃんに転生してるから脳の若さは戻ってるだろうwww
〉それでもボケるってwww
〉相当重症だぞwww
〉もう手の施しようはないなwww

《はいはい。言いたいだけ言っとけ》

 リスナー達の煽りを無視した俺はドローンを地上に戻して周囲の状況を確認してからユファ婆さまの近くに転移した。

「おっ」

 流石に急に現れた俺にユファ婆さまは少し驚いていたが、すぐに笑顔になると俺を抱きかかえた。
 その後ろでは相変わらずオルフィールとフィーシャ達が争っていたが、そこはやっぱり無視でいいだろう。

「地下室はできたのかい?」
「はい。ですので一度詰所のほうへ行きましょう」

 俺が詰所のほうを指差すと、ユファ婆さまは詰所のほうを見た。

「詰所へ?」
「はい。そこに出入り口を作ろうと思いますから」
「そうかい。それなら詰所のほうへ行こうか」

〉詰所に出入り口を作る?
〉ホントにどうするつもりだ?
〉全くわからない
〉想像出来ない
〉一体どうするつもりなんだ?
〉教えろよ

《それは見てのお楽しみだな》

 俺を抱きかかえたまま歩きだしたユファ婆さまのあとにシーナ達が続く中、オルフィールまでついてこようとしたのでまたガイアスとの戦いが始まってしまった。

 さすがにこれを放置は出来ないので、

「お仕事頑張ってね、オルフィール」
「はい!」

 声をかけるとオルフィールはさっそうと仕事に戻っていった。

 それを苦笑しながら見送ってから詰所に入った俺達。

「ガイアス。扉をつけても邪魔にならない場所ってどこかな?」

 俺が聞くとガイアスは周りを見回した。

「それでしたらここですかね」

 地下室を作った場所に近い壁際をガイアスが指したので、そこへ移動して早速魔法で扉を作った。

〉これで地下室と地上に扉を作ったわけだけど
〉扉だけ作っても地下室には行けないぞwww
〉それを理解してますかwww?
〉どうやって地下室に行くつもりなんですかwww?
〉教えてよ~レイン~www

 まだボケてると煽ってくるリスナー達をささっと黙らせるために仕上げを行う。

《簡単な話さ》

 俺はあるイメージをもちながら扉に魔力を込め、それから扉を開くとその先はさっき作った地下室だった。

〉!?!?
〉どういうことだ!
〉なにが起きたというのだ!?
〉まさか!
〉あの青いたぬきの出てくるヤツで出てくる扉か!?
〉たぬきじゃなくてネコだからwww
〉間違えてやるなよwww
〉しかし、まさかあの扉を再現するなんて………
〉驚きだな

 まぁ現代日本じゃ再現不可能だろうし、どこでも行けるドアはそうそう思いつかないか。

《魔法だからこそ再現出来たわけだけど、簡単な話だっただろ?》

〉あぁ
〉これ以上なく簡単な話だったな
〉なんで思いつかなかったのかが不思議なくらい簡単な話だったぜ
〉ホントになんで思いつかなかったんだ

 そこはやっぱり魔法があるかどうかの違いとかもあるだろう。

 しかしここは、煽られた分をやり返しておくところだろう。

《フフッ。結局お前達はそれぐらいの人間だったってことだ》

〉ムカつく!
〉上から目線とかサイテー!
〉このバケモノベイビーが!
〉もげろ!
〉はげろ!

 シンプルな罵倒が始まったが、

〉グハッ!
〉味方に被弾してて草
〉FFしてるwww
〉お・ま・え・らーwww

《ホントになにしてるんだか》

 リスナーの一部がムダに被弾している中、地下室へと足を踏み入れたユファ婆さま達は驚きながら中を見回していた。

「ここは………」
「どうなっているんだ?」
「まさか地下室ですか?」

 ガイアスが周りを見ながら問いかけてきた。

「はい、さっき訓練場の壁際に区切った場所の地下に作った地下室です」

 みんなが驚きながら地下室を見回っているのを見て少しドヤってみる。

〉赤ちゃんがドヤってるwww
〉それだけのことをしたからわからんでもないがwww
〉でも、赤ちゃんのドヤ顔ってwww
〉普通はありえねーからwww

「これをあの短時間で作ったの?」

 一通り見回ったユファ婆さまが俺の元へやって来た。

「はい。魔法と錬金スキルを使って作った仮の地下室ですけど」
「仮でここまでの地下室を作れるなんてスゴイわね」

 ユファ婆さまが頭を撫でてくれた。

 やっぱり褒められるのは嬉しいな。

 なんて思っていると、

「いくら魔法とスキルを使ったからと言っても、これだけのモノをあの短時間で作るなんてありえません」

 リアナイズが俺を驚愕の眼差しで見てきた。

〉まぁ、ありえないよな
〉普通はありえないよね
〉魔法とスキルを使ったとはいえ地下室を作るのに十分もかかってねーんじゃね?
〉かかってねーな
〉異常よね
〉異常だな
〉バケモノだよな
〉バケモノだな
〉自重する気がないとはいえ流石にここまでやるとな
〉ちょっとは自重しろって言いたくなるな

《安全第一のためには自重などゴミ箱に捨ててやる所存です》

〉確かに安全第一は基本だけどwww
〉間違ってはいないけどwww
〉赤ちゃんが言う言葉じゃねーよwww
〉ってか、安全第一じゃなくても自重してなかったじゃねーかwww
〉ホントにスローライフする気はあるのかwww

 もちろんそこら辺の加減は見極めて、最終的にはスローライフしていくつもりではある。

「魔法の使い方さへ理解出来ればリアナイズでも出来ると思うよ」
「いえいえ。流石にムリですよ」
「そうかな?」
「え~と、私、レイン様の専属を務めれる自信がないのですけど………」

 キュリアスが恐る恐るといった感じで言ってきた。

「私もレイン様の魔法に対する考え方を理解出来る自信はありません!」

 リアナイズが堂々と言いきったことで、キュリアスの表情が明るくなった。

「ですよね、リアナイズさん!」
「えぇ!
 ですので、レイン様の魔法を理解しろとはいいません。
 ただ、既存の魔法の考え方や使い方との違いなどをキュリアスなりに解明してみて、私達でも使えるように変化させてみてください。無理なら無理でいいので」
「わかりました。それなら出来そうです」

 なぜだかリアナイズとキュリアスの間にスゴい一体感が出来上がった気がする。

〉レインというバケモノに振り回されるリアナイズとキュリアスwww
〉それにより生まれた一体感www
〉でも、これから先もレインのせいで振り回されそうだなwww

《俺はそんなつもりないんだけどな》

〉自重を捨てた赤ちゃんがそれを言うかwww
〉なら自重しろwww
〉お前が自重しない限りは振り回されるんだからwww
〉それを理解してあげてwww
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

男女比1:50の世界に転生したけど、前世の感覚で普通に接してたら幼馴染も姉妹もお嬢様もみんな沼にハマっていった件 ~ダンジョンにも潜ります〜

ベリーブルー
ファンタジー
男女比1:50――この世界で男は、守られ、大切にされ、穏やかに生きることを求められる存在。 だけど蓮は違った。 前世の記憶を持つ彼には、「男だから」という枷がない。女の子にも男の子にも同じように笑いかけ、距離を詰め、気負いなく手を差し伸べる。本人にとってはただの"普通"。でもこの世界では、その普通が劇薬だった。 幼馴染は気づけば目で追っていた。姉は守りたい感情の正体に戸惑い始めた。名家のお嬢様は、初めて「対等」に扱われたことが忘れられなくなった。 そして蓮はと言えば――。 「ダンジョン潜りてえなあ!」 誰も見たことのない深淵にロマンを見出し、周囲の心配をよそに、未知の世界へ飛び込もうとしている。 自覚なき最強のタラシが、命懸けの冒険と恋の沼を同時に生み出す、現代ダンジョンファンタジー。 カクヨムさんの方で先行公開しております。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

処理中です...