異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

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57.ほうれん草

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《でだ》

 マーライオンの話題で盛り上がっているリスナー達の関心をこちらに戻すためにそう切り出す。

《マーライオンの次に思いついたのは普通のライオンだな》

〉お風呂の給水口でいえばこっちの方がイメージあるな
〉でも、それって漫画とかアニメのイメージじゃね?
〉確かに
〉たまにスーパー銭湯とかで見ないこともないけど、普通ではないよな

 確かに漫画やアニメ以外ではほとんど見かけないモノではある。しかし、

《説明のしやすさとかカッコよさでいったら断然ライオンなんだけどな》

〉それは言えてる
〉マーライオンはそこまでカッコいいとは思えないからな
〉さっき聞いた説明なんてもう忘れてしまったしな
〉覚えれるわけねーな

 うん。もう覚えてねーな。

《というわけで、ライオンでいこう》

 というわけで、湯船の奥の壁にライオンの顔を作り出し、その口の中に野球ボールサイズの魔法石を埋め込む。
 それからカタログの中にあった泡が混じった水が出る最新のシャワーヘッドを二十個と1メートルのホースを二十本購入し、届いたシャワーヘッドのうちの十本の中にビー玉サイズの魔法石を取り付ける。
 それからまずは鏡の下にホースの先を埋め込んでからシャワーヘッドとくっつけ、鏡の横にシャワーヘッドをかける場所を作ってかける。
 で、鏡の下の石の板にカタログで購入した石鹸とシャンプーを置けば男子風呂は完成。

〉シャワーヘッドや石鹸にシャンプーを買うなんて、なかなか大盤振る舞いだな
〉金持ちの余裕か?
〉俺達に見せつけてるのか?
〉それとも騎士達に恩を売ろうってか?

《どうしてそんなひねくれた考え方しか出来ないんだ?》

 まさか最初に出てくる理由がそんなものだとは思ってもいなかったな。

〉そんなの性根が腐ってるからさ!
〉心がねじまがってるのさ!
〉相手の好意を素直に受け付けるとおもうなよ!
〉斜に構えてなにが悪い!

《どいつもこいつも精神病んでるな!》

 とはいえ、マトモなリスナーがいないわけではないので、今回見ているリスナー達が異常なだけだろう。うん。そう思おう。

〉えっ?当たり前だろ
〉普通だろ
〉一般常識だな
〉そんな褒めるなよ
〉いや~それほどでも

《もうツッコむのすらめんどくせー》

 ここまで来ると流れにノるのすらめんどくさくなったので流すことにする。

〉せめてテッパンのツッコミぐらいしろ!
〉ボケ損じゃねーか!
〉恥ずかしくなるだろ!
〉空気嫁!

《はいはい。
 とりあえずシャワーヘッドは1度買えばそうそう壊れることはないだろうし、石鹸やシャンプーに関しても安物だし、どれくらいの期間で使い切るかみてみてから次からも出すか決めるからいいんだよ》

 というわけで、女子風呂も仕上げをしにいこう。
 女子風呂までやってくると、早速シャワーヘッドを取り付け、石鹸は少しいい石鹸を置き、シャンプーもリンスインシャンプーを置いた。

〉あれ?
〉なんか石鹸とシャンプーが違わね?
〉ちょっといいモノに見えるな
〉ヒイキなのか?

《そりゃあ男女で多少の差は出るだろ。ケアの違いとか意識の違いもあるんだし》

 そういうこともあるからヒイキうんぬんいうより、元々男女ではシャンプーも石鹸も違うモノを置くつもりでいた。

〉そうよ
〉女性がキレイでいるためにはそれなりのモノが必要なのよ
〉そのためにお金もかかるし
〉手間や時間だってかかるんだからね
〉そこら辺のことを理解してよね、男性陣
〉はい
〉すいません
〉ごめんなさい

《まぁ、この世界の美容や化粧関係がどれくらいのレベルなのかわからないから、この石鹸やリンスインシャンプーもかなりいいモノになるかもしれないけど》

 それについてもおいおい確かめていけばいいことだ。
 それより、今はまず風呂の完成が先だということで湯船に近づく。

〉女子のほうの給水口はなんにするんだ?
〉男子のほうはライオンだろ
〉だったらやっぱり動物関係か?
〉もちろんカワイイモノにするよね?
〉イカツイものをつけたらセンスを疑うわ

《もちろんカワイイモノを考えてるさ》

 というわけで、早速作り始めた。

 まずは浴槽に向かって倒れたツボを作り出してその中に野球ボールサイズの魔法石を入れて固定する。そして、それを倒しているデフォルトされた猫を作り出した。

《イタズラでツボを倒す猫の給水口完成》

〉おぉ
〉確かにカワイイわね
〉給水口としてはなかなか独特な形だけどな
〉可愛ければそれでいいんじゃない?
〉それが1番でしょ

 まぁ、リスナー達がどれだけダメと言おうと俺にとってはこれで完成なので変えるつもりはない。
 あとは、水を温める魔導具と浄化する魔導具を曾祖父さんに頼もうと思っていたのだが、それもついでに作ってしまおうと考えた。

 とはいっても、作るのは魔導具ではなくスキルのほうだけど。
 スキルさえ得られればあとは魔法石に付与するだけで済むからね。

 なので、早速スキルを得るために考える。

 浄化は簡単でクリーン。なら温めるは?

 一瞬考えたが、すぐに答えは出た。

 そうだ。ヒートでいいじゃん。ってか、温め続けると考えたらヒーターか?

 まぁどっちでもいいかと思いながらとりあえずまずはクリーンだな。
 クリーンはシーナ達から体をキレイにするためにかけてもらったことがあるので、それをもとに全身をキレイにするイメージでクリーンの魔法を発動させるとしっかりとクリーンが発動して体がキレイになった感覚があった。

 これでクリーンは手に入れれたので次はヒート、もしくはヒーターか。

 ヒート・温めるの組み合わせで思いついたのはお手軽ブランドの服屋のテックな服だったので、ヒーターの方で考えよう。
 まずは水球を作り出してからその水球を温めるイメージでヒーターを発動させる。
 最初、なにも変化のなかった水球だったが、次第に温まってきたことによってポツポツと泡が出てきはじめた。

《って、泡が出てきたらダメじゃね?》

 というわけで、とりあえずヒーターを止める。

〉いや、無言で色々やり始めて急にそんなこと言われても困るんだが………
〉とりあえずなにをしていてどうなってるのか説明しやがれ
〉そうじゃないと答えられないわよ
〉ほうれん草はしっかり食べなさい!
〉ほうれん草じゃなくて報連相だからwww
〉報告・連絡・相談だからなwww
〉野菜じゃないから食べれませんからwww

 リスナー達が漫才しているうちにカタログから温度計を買って水球の温度を確認すると42度。

《あっ。意外といい温度だったな》

〉だからほうれん草をバターソテーしろ!
〉だから報連相だって!
〉しかも調理し始めてるしwww
〉どんなけほうれん草好きなんだよwww
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