異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

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86.貴族友達

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 さて、リスナー達の音沙汰が無い状態のままこっちの世界の1か月、25日も経ったわけだが、その間に俺がしたことといえば午前のユファ婆さま達の魔力操作の練習の指導と午後の鉄と魔法石の合金作りという変わり映えのない状況なので、リスナー達の方は画面が暗くなっているのだろう。

 ちなみに、1か月も魔力操作の練習をしているとユファ婆さま達も自力で操作出来るようにもなるので、そろそろ次のステップにいってもいい頃合いなのかもしれない。と今日の練習を見ていて思った。

 しかし、次のステップはどうするべきか。

〉おっ!
〉ようやく画面復帰したか!
〉映ったぞ!
〉今回は少し長かったわね!
〉待ちくたびれたぞ!

 なんて思っていたらリスナー達のコメントが復活した。

《こっちは25日も経ってるからな》

 どうせあとから聞かれることだし、先に言っといたほうが楽だな。

〉なに!?
〉そんなに経ってるのか!?
〉マジか!?
〉まさかなんか変化あったりしてないよな!?

《変化といえば、ユファ婆さま達が最近魔力操作を覚えたくらいかな?》

〉マジか!
〉そんな変化があったのか!
〉まぁ25日も経ってるから出来るようになってもおかしくないか
〉そうね
〉それくらいの変化ならまぁいいか

《別にリスナーの許可がないと変化しちゃいけないわけじゃねーだろが》

〉そんなことないだろ!
〉俺達はその変化の瞬間を楽しみに見てるんだからな!
〉だから俺達が見てる時に変化しろ!
〉それが配信者としての義務だろ!?
〉それをしなくてなにが配信者だ!

《うっせー!お前達は何様だ!
 そもそもこの配信のオン・オフは神が握ってるんだから文句なら神に言え!》

〉あ~
〉それもそうか
〉レインに言うのは間違ってるよな
〉ただの八つ当たりだったな
〉すまん
〉というわけで、神!
〉大きな変化の時は画面を暗くするなよ!
〉ってか、俺を異世界に転生させろ!
〉転移でもいいからさせろ!
〉さっ

 おや?コメントが途中で切れたけど、どうなってるの?

 まぁいいか。

〉ふぅ~
〉よかった~
〉映像映った~
〉あっぶね~

《なにがあったんだ?》

〉神に文句言ったせいか画面が暗くなったんだな
〉だからかなり焦った~
〉神に謝り倒したよ~
〉しかし、こっちの文句に反応があったってことはだよ
〉こっちの世界のことも神は見ていると
〉もしかして、真摯にお願いしたら転生とか転生させてくれるのかな?
〉どうだろうな
〉文句言われただけで画面暗くする神だよ?
〉やってくれないでしょ

《やらないだろうな》

〉やらないな
〉やらないでしょうね
〉やらないだろう

 珍しく俺とリスナーの意見が一致していると、

「そろそろお昼の時間です」

 ジルベイルの言葉にユファ婆さま達も時計を見上げた。

 ちなみに、時計は地下の訓練場にいても時間がわかるようにと曾祖父さんが買ってくれたモノだ。

「もうそんな時間なのね」

 まだ練習したそうなユファ婆さまだったが、お昼を返上してまで練習、ということはしないので、素直に地上へと上がった。

「ユファ様!」

 騎士団の詰所を出たところで、この家のメイド長であるシエラが慌てた様子でこちらに向かってきた。

「どうしたの?シエラ」
「イリスフィア様とリングリア様とハイシェラ様がお越しになっています!」

〉誰か来たみたいだな
〉しかし、メイドの慌てようがスゴいな
〉そんなに慌てるような人達が来たってことみたいだな
〉レインは誰かわかるか?

《俺も聞いたことない名前だな》

 俺が聞いたことない名前でもユファ婆さまは当然誰かわかるので、シエラ並に驚いていた。

「イリスフィア達が来てるって?来るなんて連絡はなかったはずよ?」
「はい!しかし、すでに玄関の方に到着されています!」
「はぁ」

 シエラの言葉を聞いたユファ婆さまは大きなため息を吐いた。

「わかったわ。すぐに向かうわ」

〉ため息を吐きつつも追い返すことはしない、と
〉連絡なしの唐突な訪問なのにね
〉それだけの相手ってことなんでしょうね
〉貴族のユファ婆さまが連絡なしで来たのに追い返さない相手って誰なんだ?
〉それも相手は3人で来てるわけだもんね
〉気になるわね
〉まさか、王族とか?
〉流石にそれはないわね
〉王族が来たならユファ婆さまもメイドももっと焦ってるでしょうし
〉王族なら来るより呼ぶだろうかなら
〉じゃあユファ婆さまの貴族友達とか?
〉それが1番有力でしょうね
〉それぐらいしか選択肢ないだろうな

 リスナー達があれこれと予想をたてているが、ユファ婆さまの貴族友達でもウチに来たことはないし、来るとしてもこんな昼食の時間に来るとは考えられないだろう。

 とはいえ、だからといって他の選択肢が思いつくわけでもないし、気になるところではあるのでここは素直にユファ婆さまに聞いてみよう。

「ユファ婆さま。誰が来たのですか?」
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