異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

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115.ミュートに

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「さて、布を使った練習を初めて三ヶ月経ったし、どれくらい上達したかチェックしていくよ」
『はい!』

 整列する騎士や魔術師達の中にユファ婆さま達が入っている光景にもなんか慣れてきてしまって違和感がなくなってきているのはどうなんだろう?
 あと、視界の端に見えているリスナー達の阿鼻叫喚なコメント欄にも慣れてしまっているのもなんとも言えない、かな。

 まぁ、ユファ婆さま達が騎士や魔術師達に混ざって自主的に並んでるから俺が気にすることでもないんだろうけどね。

「それじゃあ、ユファ婆さまから」
「はい」

 俺の前に立ったユファ婆さまは、布に魔力を通すと壁のように固くして自分の前に立てた。

〉おっ?
〉布の壁が出来たな
〉ここまで上達したのか
〉スゲーな

 ユファ婆さまの上達ぶりにリスナー達が正気に戻った。

〉まぁ三ヶ月も時間が飛べばそれくらい上達するよな
〉そんなけ時間があればこれくらいはな
〉当たり前だよな
〉何も驚くことじゃねーよな

 一応正気には戻っているが、やさぐれてはいたな。

 というか、この三ヶ月のユファ婆さまの努力を見れていないからそう言えるだけで、その努力を見てきていた俺からすれば拍手モノなのだけどな。

 それを言ったところでリスナーのやさぐれがヒドくなるだけだろうから言わないけど。

「それじゃあ行くよ」

 ユファ婆さまに向けてそう言うと、俺は布の壁と同じサイズの前面の全体に三角コーンの形をしたトゲをつけた魔力壁を作り出し、布の壁へぶつけた。

〉おわっ!
〉なんだなんだ!?
〉布の壁へレインが魔法で作ったトゲ付き壁をぶつけただと!?
〉どういう意味があるんだ!?
〉相撲か!?
〉相撲なのか!?
〉だったらトゲ付きは反則だろwww
〉どう見ても反則だなwww

 俺がやっていることへの関心が強くなったから、リスナー達のやさぐれが大分マシになったけど、ここで反応するとやさぐれリスナー達に逆戻りする可能性があるのでまだ反応しないでおこう。

 ぶつけた魔力壁を消して布の壁を見ると壁に凹みはなく、キレイな状態で立っていた。

「うん。全体に均一に魔力が込められていてイメージもしっかりしてるから凹みもないね」
「ふぅ。やったわ」

 俺の言葉を聞いたユファ婆さまは一息吐いてから布に魔力を込めるのを止めると、嬉しそうに両手を握った。

〉なるほど
〉魔力が均一に込められていなかったりイメージがしっかりと出来ていなかった場合はトゲが当たった部分が凹むのか
〉それで上達具合を確かめているのか
〉なるほどな
〉そういうことならレインがトゲ付きの壁をぶつけていたことも納得だな
〉ってか、なんでレインは反応してくれないんだ?
〉まさか………
〉レインはミュートにしているのか?

 そもそもこっちには声が届いていないから最初からミュートなんだけどな。

 とも思ったけどツッコまずにスルーして、確認作業を続けよう。

「次はシーナだね」
「はい」
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