異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

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117.髪をなびかせたり

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《はい。というわけで、初対面のお祖父さんの前にやって来たわけだけど、やっぱりというか若いな》

〉うん
〉若いな
〉若作りとかじゃなくてシンプルに若い
〉これで祖父って信じられねーな
〉これはこれで異常www
〉ホントに何歳って話だよな

 リスナーがそう言うのも頷けるくらいお祖父さんは若々しかった。

 見た目でいえば四十代いっているかどうかといったところだろうか。

 そんなお祖父さんは不満ありありの表情で祖母様の方を見ていた。

 そんなお祖父さんを見てユファ婆さまはため息を吐いているけど。

「イリスフィアといいあんたといい、どうして連絡なしにくるのかしら」

 ユファ婆さまがまたため息を吐いていると、お祖父さんだけではなく祖母様もうつむいた。

「この似た者夫婦はホントに困ったわね」

 さらに追い打ちをかけるユファ婆さま。

 その言葉にさらにうつむいて顔を赤くした二人と、その姿を見てこらえきれずに吹き出してしまった叔母様。

 そんな叔母様をお祖父さんと祖母様が二人して睨みつけたが、「うぅん」というユファ婆さまの咳払いでまたうつむくのだった。

〉完璧に似た者夫婦だな
〉行動シンクロしてるしね
〉見事よね
〉ってか恥ずかしがるくらいなら連絡してから来いって話だけどな
〉その通りだよな
〉正論だな

 リスナー達の正論を横目で見つつ、お祖父さんと祖母様の方を見たが、相変わらず二人はうつむいているせいで話が進まなさそうだったので、ユファ婆さまに視線を送ってみる。

「はぁ。で、何しに来たんだい?」

 俺の視線を受けたユファ婆さまがため息を吐きながらも話を進めてくれた。

「何をって、そりゃあイリスフィア達を連れて帰ろうと思って来たんだけど、なんかみんなキレイになってないか?」

 お祖父さんはユファ婆さまから順にハイシェラまで視線をずらしていった。
 その視線にユファ婆さまはドヤ顔を返しているし、祖母様は嬉しそうだが少し恥ずかしがっており、叔母様やハイシェラも見せつけるように髪をなびかせたりしていた。

〉さらっとキレイとか言えるなんて流石異世界の男だね
〉日本の男達は女性を褒める言葉を言うことを恥ずかしがる連中が多いからね
〉こういうところは見習ってほしいわよね
〉褒められてイヤな気持ちになる女性なんてほとんどいないんだからね
〉そのクセに太ったとかデリカシーのない言葉はすぐに口にして
〉そういうところを直さない限りは彼女なんて一緒できないのにね
〉………
〉………
〉………

 女性リスナーの耳が痛くなる言葉の数々に男性リスナー達が沈黙してしまったな。

 まぁ、元日本人の俺の耳にも痛い言葉ではあるから俺も沈黙しておこう。
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