あなただけを見つめる

アオト★★

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第十六話 「それぞれの想い」

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第十六話 「それぞれの想い」

(華side)

遊馬先生と映画デートしてから数日が経った。

こないだのデートは楽しかったな~。遊馬先生がなんか冷たかった気がしたけど・・

まあ、気のせいだよね・・・。

私はそんなことを考えながら次に行われる中間テストに備えて自宅で

勉強していた・・・

うーん、このままじゃちょっとヤバいかも。そうだ、お母さんに遊馬先生が家庭教師に来る日を増やしてもらおう!!そうすれば、もっと沢山遊馬先生に会える!!

うん。そうしよう!!

そう思い、私はすぐにお母さんのいる一階の台所に向かった・・・・



(智也side)

その頃、俺はこないだ萩原芽衣から貰った手紙ラブレーターの返事を考えていた

勿論、俺が好きなのは華だから萩原には悪いけど断るつもりだ・・・

まあ、俺にはクラスの男子の半分を敵に回す勇気も度胸もないからな・・・

そう思い、手紙に書かれていたラインに断りの文章を入力しようと思ったがふと

手が止まった・・・待てよ・・断ったことで萩原芽衣がもしクラス中に俺の悪口を言ったら

それはそれでクラスの男子の半分から俺は嫌われて敵対視されるのでは・・・・・

俺は暫く頭を抱えて悩んでいた・・・・



(遊馬side)

 遊馬の事信じてるから・・そうアイツは、言っていた

アイツは・・・望は華と俺の事何か感づいているのかもしれない

わからないし、確信もない・・・だけどもう華と関わるのはやめた方がいいかもしれない・・・・これ以上は俺と華との関係が怪しまれる・・・。

そう思った俺は華の自宅に電話した。



(望side)

あれから遊馬の態度が変わった・・明らかに優しくなった・・・。怪しい

やっぱり遊馬は浮気をしてる・・・私はそんな気がした。

遊馬に他に好きな人が?・・遊馬の事を信じてる。遊馬にも言った言葉

信じてる・・・・ううん・・・信じたい・・・

私は強くそう思った・・・



つづく

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