学園パラダイス

アオト★★

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第十五話 「真犯人」

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第十五話 「真犯人」

「本当ですか?誰なんですか?」楓が身を乗り出して聞いた

「青木だ」 「えっ?青木先輩ですか?何で?」俺も楓も驚いた



木下先輩は口を開いた

「昨日、青木達が部室で話していたのを偶然聞いたんだ

やはりと思っていたが青木たちが不良グループで有名なのはお前たちも

知ってるだろ・・。俺はずっと見てきたから分かるけどアイツらは

お前に恨みを持っている。今回の事件は青木達がお前をサッカー部から

追い出すためにわざと仕掛けた新入部員苛めなんだよ

財布をお前のロッカーに入れたのはいつも青木と一緒にいる佐々木だよ

部室に監視カメラがない事といつもお前が一人で後片付けをしている事を

利用したんだろう。余程お前を追い出したいようだ・・

そしてこの俺も追い出したいみたいだな」



「え?・・木下先輩もですか?何で?」俺は不思議そうな顔をした



「まあ、そういうことだよ、でもこれを林や教師に俺やお前が言っても

信じてもらえないだろう。言葉だけじゃダメなんだと思う

それに青木たちもしらばっくれるだろうからな」木下先輩は考え込むように言った



「そうですね、やっぱり証拠がないとダメなんですね」

俺と楓はガッカリした・・・



やはり証拠が必要だった・・・。

「そんなに落ち込むな!

雨宮、俺がお前の無実をどんなことがあっても証明するからな」

木下先輩はそう言った

俺は嬉しかった・・。「ありがとうございます」



「だから・・雨宮、春風、今日のお昼の放送を聞いてくれ

今日の昼は生徒会の大切な話だと言って放送委員に放送を変わってもらったんだ」

「え?どういうことですか?・・・・」俺は言った

「大丈夫、証拠ならちゃんとあるから心配するな」

木下先輩は確かにそう言った・・・。

俺と楓は驚いた 「証拠があるだって??」 

 つづく



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