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第三十四話 「不良と木下の会話」
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第三十四話 「不良と木下の会話」
「林は今にも倒れちまうような奴だったんだよ
だから面白いことをやって気晴らししようと誘ったら
なんの抵抗もなくのってきたんだよ。俺は根暗だったアイツに元気をわけた
だけだよ、感謝されても恨まれる筋合いはねえよ
それにアイツだってドラッグとか好きでやってたんだろ(笑)
それなのに俺を裏切って金取って逃亡しやがったんだ(怒)
だからこっちはわざわざお宅の学校までくる羽目になったんだ
兄弟ならお前がアイツの代わりに貸した金を返してくれよ」
それを聞いた俺はついカッとなりそいつを殴った。
その時俺がそいつを殴ったのは自分が金を代わりに返せと言われた
からじゃない。自分が言われたことなんてどうでもよかった。
ただ・・なんでアイツ(林)を誘ったのかって思ったからだ。
昔のアイツは悪いことなんかしなかった
その不良と出会ったことで俺にも責任があるのかもしれない
アイツを変えてしまったのは俺のせいでもあるんだ
木下はため息をついた。後悔と悔しさと悲しみ、色々な感情が木下の心を
支配していた。俺はただ黙って木下先輩の言葉を聞いていた
暫く沈黙が流れていた
つづく
「林は今にも倒れちまうような奴だったんだよ
だから面白いことをやって気晴らししようと誘ったら
なんの抵抗もなくのってきたんだよ。俺は根暗だったアイツに元気をわけた
だけだよ、感謝されても恨まれる筋合いはねえよ
それにアイツだってドラッグとか好きでやってたんだろ(笑)
それなのに俺を裏切って金取って逃亡しやがったんだ(怒)
だからこっちはわざわざお宅の学校までくる羽目になったんだ
兄弟ならお前がアイツの代わりに貸した金を返してくれよ」
それを聞いた俺はついカッとなりそいつを殴った。
その時俺がそいつを殴ったのは自分が金を代わりに返せと言われた
からじゃない。自分が言われたことなんてどうでもよかった。
ただ・・なんでアイツ(林)を誘ったのかって思ったからだ。
昔のアイツは悪いことなんかしなかった
その不良と出会ったことで俺にも責任があるのかもしれない
アイツを変えてしまったのは俺のせいでもあるんだ
木下はため息をついた。後悔と悔しさと悲しみ、色々な感情が木下の心を
支配していた。俺はただ黙って木下先輩の言葉を聞いていた
暫く沈黙が流れていた
つづく
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