最初から最後まで

ディンバン

文字の大きさ
上 下
5 / 10

次の日

しおりを挟む
ー次の日ー

「昨日迎えに来るって昨日言ったじゃん。」

「す、すみません。忘れてました。」

昨日の告白が嬉しすぎて、その後の会話をほとんど覚えていない。なんて言えないなと思いながら嘘をついてしまった。

「とりあえず学校行こうか。」

「はい!」

いつも一緒に登校してるしゅんちゃんは、今日朝練で早く出てるから鉢合わせなくて良かったー。

「そう言えば僕達の関係、良いふうに思わない人もいるから信用出来る人にしか話さないほうがいいと思うんだ。」

と言われて、僕もそうだなと思ってしまった。高校生でゲイなんて先輩もバレたくないだろうし、僕も人のことは言えない。

だから

「僕もそう思います。秘密にしておきましょう。」と答えた。

「うん、ありがとう。」

何気ない会話をしているうちに学校に着いてしまった。

「じゃあまた放課後!迎えに行くから今度は忘れないでね~笑」

「は、はいっ/////」

からかわれてしまった。恥ずかしい。先輩に優しくされたり、からかわれたりするのがこんなに嬉しいなんて僕変だ。
授業中も先輩の事が頭をちらついて集中できなかった。
しおりを挟む

処理中です...