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第1話 宝くじが当たった、そして彼女を見つけた。
俺は18歳の誕生日に1枚のスクラッチの宝くじを買った。
そして、その何気ない行動がボッチの俺の人生を180度変えた——
たまたま買ったその宝くじは1等の当たり券だった。その額なんと1億円。
俺は鷹村恭介。
一夜で億万長者になった高校3年生の男だ。
なんやかんやあって、数週間後にその当選くじの額面が自分の口座に振り込まれた日の夕方。
俺は浮かれて新宿でひとり豪遊しようと計画していた。
しかしそんな浮かれ気分を一瞬で吹き飛ばすような光景を俺は見てしまったんだ……
「……あれは柴乃宮?嘘だよな?」
スレンダーな四肢にひときわ大きく張り出した形のよい巨乳。
そして肩に掛かる程の黒髪をハーフアップにした特徴的な髪型。
それは、紛れもなく同じクラスの柴乃宮霞であり、そんな彼女が暗い顔をして冴えない中年の小太りのおっさんに肩を抱かれネオン街に消えて行く所だった。
一瞬にして俺の心は凍り付いた。
ウマい飯を食いに来たはずなのに、それどころか吐き気がこみ上げ喉の奥がひりつくような感覚に陥る。
別にそこら辺のヤツなら正直どうでもいい。でも彼女は俺にとって特別なんだ。
だからその光景は、間違いなく俺の心を深く傷つけた——
♡※♡※♡※♡
その日は結局、なにも食事が喉を通らなかった。
家に帰ると、俺は無我夢中でスマホを握りしめ延々と画面を見続ける。
調べた限りでは、そういう類いのものはSNSの裏垢とやらで連絡を取り合うらしい。
だから俺は、夜を徹して彼女のアカウントを探した。
否定したい。何かの間違いだと叫びたい。
しかしそんな俺の願いとは裏腹に、現実は残酷なまでに鮮明に目の前へと姿を現した。
【私立白鳳学園高校3年、生徒○役員の私を買ってくれませんか?】
そんな文言の投稿を見つけてしまったのだ。
それは紛れもなく俺が通ってる高校の名前。
そして、その投稿をしているアカウントを恐る恐る開く……
そこには彼女の面影が残る、顔にモザイクが掛かった写真が1枚UPされていた。
「クソッ……うっ……」
俺は堪えきれず、その場で空っぽの胃の中のものをすべて吐き出した——
♡※♡※♡※♡
翌日——
気づけばもう昼近く、すでに登校時間はとっくに過ぎていた。
結局寝ずに彼女の事を考えていた。
重い腰を上げ、鉛のようにだるい身体を引きずりながら学校へ向かう。
「柴乃宮………」
そもそも彼女がウリなど好き好んでやるなんてあり得ない。
クラスで浮いている俺なんかに気を使ってくれる、優しい彼女が……
何か事情があるはずだ。
彼女は俺の高校生活の中で唯一、話し掛けてきてくれて優しくしてくれた。
ボッチな俺にとって陽だまりみたいな人なんだ。
そう、俺は彼女の事が好きなんだ。
しかし高嶺の花である彼女に俺の思いなんかどうせ届かない。
だからせめて、何かしらで彼女を助けられたら。少しでも笑顔になってくれたら…
「もし柴乃宮が困ってるなら、俺がどうにかして助けてやりたい……」
俺は諦めず彼女を救う策を考えていた。
そして現実的ではないとわかっていながら俺が辿り着いたのは、たった一つのシンプルで馬鹿げた方法だった。
まあ、それを行使した事が、これからの俺の人生を大きく狂わせる最大の過ちだったわけだが——
そして、その何気ない行動がボッチの俺の人生を180度変えた——
たまたま買ったその宝くじは1等の当たり券だった。その額なんと1億円。
俺は鷹村恭介。
一夜で億万長者になった高校3年生の男だ。
なんやかんやあって、数週間後にその当選くじの額面が自分の口座に振り込まれた日の夕方。
俺は浮かれて新宿でひとり豪遊しようと計画していた。
しかしそんな浮かれ気分を一瞬で吹き飛ばすような光景を俺は見てしまったんだ……
「……あれは柴乃宮?嘘だよな?」
スレンダーな四肢にひときわ大きく張り出した形のよい巨乳。
そして肩に掛かる程の黒髪をハーフアップにした特徴的な髪型。
それは、紛れもなく同じクラスの柴乃宮霞であり、そんな彼女が暗い顔をして冴えない中年の小太りのおっさんに肩を抱かれネオン街に消えて行く所だった。
一瞬にして俺の心は凍り付いた。
ウマい飯を食いに来たはずなのに、それどころか吐き気がこみ上げ喉の奥がひりつくような感覚に陥る。
別にそこら辺のヤツなら正直どうでもいい。でも彼女は俺にとって特別なんだ。
だからその光景は、間違いなく俺の心を深く傷つけた——
♡※♡※♡※♡
その日は結局、なにも食事が喉を通らなかった。
家に帰ると、俺は無我夢中でスマホを握りしめ延々と画面を見続ける。
調べた限りでは、そういう類いのものはSNSの裏垢とやらで連絡を取り合うらしい。
だから俺は、夜を徹して彼女のアカウントを探した。
否定したい。何かの間違いだと叫びたい。
しかしそんな俺の願いとは裏腹に、現実は残酷なまでに鮮明に目の前へと姿を現した。
【私立白鳳学園高校3年、生徒○役員の私を買ってくれませんか?】
そんな文言の投稿を見つけてしまったのだ。
それは紛れもなく俺が通ってる高校の名前。
そして、その投稿をしているアカウントを恐る恐る開く……
そこには彼女の面影が残る、顔にモザイクが掛かった写真が1枚UPされていた。
「クソッ……うっ……」
俺は堪えきれず、その場で空っぽの胃の中のものをすべて吐き出した——
♡※♡※♡※♡
翌日——
気づけばもう昼近く、すでに登校時間はとっくに過ぎていた。
結局寝ずに彼女の事を考えていた。
重い腰を上げ、鉛のようにだるい身体を引きずりながら学校へ向かう。
「柴乃宮………」
そもそも彼女がウリなど好き好んでやるなんてあり得ない。
クラスで浮いている俺なんかに気を使ってくれる、優しい彼女が……
何か事情があるはずだ。
彼女は俺の高校生活の中で唯一、話し掛けてきてくれて優しくしてくれた。
ボッチな俺にとって陽だまりみたいな人なんだ。
そう、俺は彼女の事が好きなんだ。
しかし高嶺の花である彼女に俺の思いなんかどうせ届かない。
だからせめて、何かしらで彼女を助けられたら。少しでも笑顔になってくれたら…
「もし柴乃宮が困ってるなら、俺がどうにかして助けてやりたい……」
俺は諦めず彼女を救う策を考えていた。
そして現実的ではないとわかっていながら俺が辿り着いたのは、たった一つのシンプルで馬鹿げた方法だった。
まあ、それを行使した事が、これからの俺の人生を大きく狂わせる最大の過ちだったわけだが——
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