宝くじが当たったボッチの俺が高嶺の花で隠れドスケベな巨乳生徒会長を買ったら、日々エロく迫られて人生が変わった。

ファッション@スカリー

文字の大きさ
10 / 91

第10話 生徒会長と朝チュン、そして…後編

「やっぱりゴワゴワして、暑いわね…」

     シュルッ…………パサッ…

「ちょっちょ!?霞!?いきなり何してんの!?」

何故かおもむろにバスローブを脱ぎ捨てた彼女に、俺は焦って目を逸らす。

「なにって?横になるのにこのバスローブはモタつくし暑いから脱いだのよ?」
「いやいやなに『当たり前です』みたいな言い方!?俺もいるんだけど!?」
「知ってるわよ、いいじゃない別に。そもそも私、超薄着派なの。それとも恭介は嫌なのかしら?裸の私…」

いや、眼福です。むしろ素敵です。最高です!でもそういう事じゃなくない!?

「嫌ではない……けどさ!嫌とかそういう問題じゃないだろ!?直視出来なくなっちゃうんだよ!」
「そう、よかった。じゃあ問題無いわね」
「今の聞いてた!?問題あったくない!?」
「もうっ!グダグダと!恭介もこっちきなさい!」
「おいっ!?霞っなにを!?」

彼女は俺の言葉になど耳を貸さず、滑るような動きでベッドと掛け布団の間に潜り込むと迷いなく俺の腕を取りぐっと引き寄せてきた。
そして俺の視界は、一瞬にして彼女の美しい顔で埋め尽くされた。

「「………………」」

急激に縮まった距離に俺は言葉を失う。
ただ、耳元で鳴り響く心臓の鼓動だけがやけに鮮明だった。

彼女はまるで時間が止まったかのように、じっと俺を見つめている。
俺もなぜか目を逸らせず彼女を見つめ返してしまう。ほどなくしてゆっくりと彼女の口が動き出した。

「恭介……もうすぐ、あなたが買ってくれた私の時間。終わっちゃうわね……」
「……」

彼女の表情は真剣そのものだった。そしてどことなく寂しげな声色で話し続ける。

「初めてこういう所に来るのがあなたで良かったわ」
「…………なぁ霞……昨日は、ごめんな」
「……いいのよ、恭介の気持ち。わかってるつもりよ」
「ごめん、ほんとに……」
「大丈夫、私のファーストキスはちゃんと貰ってくれたし」

彼女の言葉に俺の心臓はドクンッと跳ね上がり、心に言葉が突き刺さる。
そうか、俺は彼女のファーストキスを金で買ったんだ…

「霞……やっぱりそうだったのか」
「ええそうよ。あなたが初めての人。意外だった?」
「まあな」
「私、キス上手かったかしら?」
「わからない、でも俺は……その、ドキドキした」
「そう、それなら……他の男も喜んでくれそうね………」

彼女の目から急に光が消えてゆく……そんな気がした。
彼女の表情と言葉が胸に重くのしかかる。心が張り裂けそうなほどに痛い。痛い。イタい。そんな言葉聞きたくない。

「ねぇ恭介。おっぱい揉んでほしいの……」
「お前……急になに…」
「お願い!!………おねがいよ……恭介……」

彼女はいつもの冷静な口調からは想像もつかないほど、感情がむき出しになった声が空気を震わせた。

「霞……?」

切羽詰まったような、ただならぬ彼女の雰囲気に驚いた俺は素直に彼女に従う。
彼女の柔らかな胸にそっと手を当てると、すぐに暖かな彼女の体温が伝わってくる。そしてほんの少し手に力を込めた。

「っ…♡」

彼女の熱い吐息が俺の鼓膜を震わせる。だが、不思議と俺の中に興奮はなかった。
まるで感情だけが抜け落ち、どこか遠い場所へ行ってしまったように。

「恭介、お願い。もう一回……もう一回だけでいいから……キスして…」

何か思い詰めたような表情をする彼女を、俺はただじっと見つめた。
明かりのせいか、昨日よりも鮮明に映る彼女はどこか儚げで、触れたら壊れてしまいそうだ。
俺はその姿に引き寄せられるように、ゆっくりと顔を近づけそっと唇を重ねた。

「「……っん」」

それは、限りなく続くかのような深い口づけだった。互いに舌を絡め、息が尽きるまで求め合う。まるで、ふたりの心も体も溶けてひとつになろうとするかのように。

ふと俺の頬に温かいモノが触れる。
俺は彼女の唇から名残惜しげに唇を離し、頬に残る温もりの正体を探るように彼女を見つめる。そこには一筋の涙を流す彼女の姿があった。

「霞……おまえ……泣いてるのか?」
「ごめんなさい……ちょっと、見ないでくれると嬉しいわ……」

そう言って俺に背を向ける彼女。俺はそんな背中を見つめながら彼女に問いかける。

「お前……なんでこんなことを……」
「だって……だって!!!」

その声は部屋中に響いた。そしてせきを切ったように再び感情を吐き出す彼女の肩は、微かに震えていた。

「今日、恭介とのこの時間が終わったら私は見ず知らずの男に買われるの!けがれてしまうの!女から娼婦《しょうふ》に成り下がるのよ!!だからその前に……その前に、あなたとの最後の温かい記憶が欲しかったの……ごめんなさい……ごめんなさい……ううっ」

声を詰まらせながら、彼女は身体を震わせている。
俺は何もわかっていなかった……彼女は不安を見せていないだけで、ずっと辛かったのだ。ただ強がっていただけなんだと…

「霞…………」

俺はそっと彼女の肩に手を添え、優しくこちらに向かせ直し彼女の顔を覗く。
やはり彼女は美しい顔をくしゃくしゃに歪ませ大粒の涙をこぼしていた。

「お前、本当はウリなんてしたくないんだよな?」
「当たり前じゃない!!私は好きな人だけのモノになりたいの!!知らないおじさんなんかに抱かれたくないわよ!!」
「お前は親の借金を返済出来れば、ウリはしないんだよな?」
「そうよ!昨日言ったじゃない!でもどうしようもないのよ……どうにもならないの!!」
「わかった…………」

もう彼女を泣かせたくない。こんな彼女を見たくない。そんな想いが背中を押し、俺は覚悟を決める。深く息を吸い込むとはっきりと聞こえる声で彼女に俺の覚悟の証を告げた。

「お前の親の借金。全部俺が払ってやる」
「……?何言ってるの!?こんな時に冗談なんてやめて!」

当然の反応だろう。でも俺は諦めずもう一度、本気の言葉を彼女にぶつける。

「霞、ちゃんと俺の話聞け!冗談なんかじゃないんだよ!俺は宝くじが当たって金ならあるんだ!だから本当に払ってやれるんだ!!」
「……えっ?」

彼女は驚きのあまりピタッと涙が止まってしまったようだ。そんな彼女に強い口調で言葉を突きつける。

「だからもうウリなんてするな!!俺と約束しろ!!」
「でもっ……なんで私なんかのために…そんなの、貰えないわよ……」
「霞、誰がタダでやるなんて言った?」

彼女の性格ならそんな金、受け取らない事くらいわかってる。だから俺は……

「霞!俺に1日10万、それを365日分……3650万でお前の1年を売ってくれ!!」

俺の放った最高にイカれた提案に、彼女の顔が驚きのあまり硬直している。無理もない。
まるで時間が止まったかのように、沈黙が満ちる。

……………

「…………霞?もしかして……足りな……」
「恭介……本当に、本当にいいの?信じていいの?後悔はしない?そんなお金、下手したら一生手に入らないかもしれないのよ?」

俺の言葉に被せるようにうつむきながら問いかけてくる彼女。

「もちろん、男に二言はない」
「でも……私、そんな価値がある女じゃないかも……」

その言葉に……霞の自虐的な言葉にまた俺の口は勝手に動きだす。

「馬鹿野郎!何言ってんだ!!霞、お前は俺にとって誰より優しくて!誰より美人で!!誰より価値がある女なんだよ!!!」

俺の感情が暴走した支離滅裂な言葉に反応して彼女は顔を上げる。
彼女は泣きながら笑っていた。いままで見たことのない程の素敵な笑顔で。

「ありがとう恭介……わかったわ……私の…私の一年を全部あなたにあげる!!私をあなたのモノにしてください!!」

まるで迷いを振り払うように胸に飛び込んでくる彼女。そして俺をギュッと強く抱きしめながら何かを確かめるように熱い口づけを交わしてくる。
激情のままの彼女の想いに応じながら、俺はもう一つの決意を胸に刻む。

俺はこの一年以内に……霞を買った男じゃなく、彼女のになってみせる!


この日、俺は生徒会長の1年を買った——



次回:あの夜の出来事——霞SIDE
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり