宝くじが当たったボッチの俺が高嶺の花で隠れドスケベな巨乳生徒会長を買ったら、日々エロく迫られて人生が変わった。

ファッション@スカリー

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第22話 なんか職場の空気が不安定なんだが…


「恭くん!ナンパはいけません!!」
「ナンパって!?ゆい先輩!?なにいってんすか!?」

店内に響くその声の主は先輩だった。カウンター越しに向きあう俺と霞の横に先輩が急に割り込んでくるとふくれっ面を俺に向けてくる。

「恭くん!この人だれ!いまチューしようとしてたでしょ!!お姉さんは許しませんよお客様にそんなことするの!いやお客様じゃなくても!!NO不純異性交遊!!」
「そんな事してないですって!!」

小さな身体を目一杯使ってビシッと俺の鼻っ柱に人差し指を突き立ててくる。
確かに相当距離近かったからそう見えたのかもしれない。完全に霞のせいだ…

霞はそんな先輩を何とも言えない複雑な表情で見た後、俺にジト目を向けながらゆっくり口を開く。

「恭介?このはどなたかしら?」

えっ……?なにその圧のある言い方……怖いんだけど……

「えっと……彼女は俺の職場の先輩で大学生の神山唯かみやまゆい先輩……」

霞からの返事はない。それが余計怖い。
ふと彼女を見ると視線が俺から先輩に移っていた。
何ともいえないヤバそうな空気を感じた俺はどうにか場を取り繕おうと善処する。

「で、唯先輩。彼女は俺の学校の同級生の柴乃宮霞です……」
「えっ!?恭くんの同級生!?こんな美人さんが!?友達いないっていってたのに!?」

口をあんぐり開けて驚く先輩。確かにボッチとは言ったが面と向かって言われると結構傷つく……

俺なんか気にもとめず、なにが気になるのか霞をジロジロと見回している彼女に霞はペコリと一礼する。

「はじめまして、柴乃宮霞と申します。いつも恭介がお世話になっています」
「こちらこそはじめまして!わたし神山唯っていいます!恭くんをいつもお世話してます!」

いや、言い方よ……確かにそうだけども…この人は天然な所あるから仕方ない。
やっと和やかな雰囲気になりそうな兆しを感じてほっと胸をなで下ろそうとするが、それは先輩の一言で難しくなる。

「で、柴乃宮さんは恭くんとはどんな関係なの?もしかして彼女?」
「先輩!?霞になに聞いてるんですか!?ちょっとデリカシーってものを!」
「何でよ、気になるじゃん!」
「だとしてもストレート過ぎます!」

勘弁してくれ……そもそも俺たちの関係を一言で表せないんだよ……

俺は霞がなんて発言するのかビクビクとしながら見守っていると、彼女は少し考えたように顎に手をやりゆっくりと話し始めた。

「神山先輩とお呼びすればいいですか?そうですね……私は恭介とはとっても親密な関係です」
「親密な関係……?柴乃宮さんは恭くんと付き合っているの?」
「いえ、それは……色々複雑でして」

霞!?お前までなに言ってるの!?……その意味深な感じはマズイって!

「そっかぁ……付き合ってはいないんだ。それなら安心!恭くん格好いいから遂に彼女出来ちゃったのかと思ったよぉ」
「先輩!!冗談はやめてください!」
「冗談じゃないよ?恭くんは自己評価低すぎ!」

この人はいつもこうやって言ってくれる物好きな人なのだ。悪い気はしないが。
そして先輩はまた霞の周りをウロウロとして360度舐めるように見回している。

「でも本当に柴乃宮さんって美人さんだねぇ……スタイルもいいし、凄い綺麗な顔立ちしてるし、しかもおっぱいも……まあまあおっきいし!」

先輩…まあまあじゃなくてめちゃくちゃ大きいです……先輩が規格外なんです……

霞の巨乳と先輩の爆乳がたゆんたゆんと揺らぎ、目の前が幸せなおっぱいパラダイスになりつつある中またしても先輩がぶっ込んでくる。

「柴乃宮さんって彼氏とかいるの?」
「先輩、だからデリカシー!!それ霞に聞いてどうするんですか!!」
「いいじゃん!女子トークだよ!恭くんは黙ってて!」

女子トークって初対面でするもんなの?普通しなくない?
そんな気持ちを飲み込みながらふたりのやりとりを見つめていると、霞が冷静な口調で答える。

「まだ彼氏はいません。でも……」
「でも?」
「私の事をかってくれた人がいて、その人には尽くしたいって思っています」
「へぇ……」

!?………堂々となんて事いってんの!?

俺はその一言に思わずむせる。びっくりしたとかの次元じゃない。
確かに違った意味に捉えられる言い方だが、俺と霞にとってはそのままの意味だ。なんか上手くて逆に悔しい。

「どうしたのかしら?恭介」
「……なんでもない」

霞は俺にこそっと目線だけを向けると小さく口元をほころばせる。
俺はどうにかその場を離脱したい気持ちに駆られていると、ふと霞のカフェモカを作っていないことを思い出した。

「すいません!まだ霞のドリンク作ってないんで作ってきます!」
「あっ、わたしが作ろうか?恭くん話してれば?」
「いいですよ!俺ドリンカーなんで!」

そう言って俺はその場を離れマシンへと向かう。
霞と先輩のどことなく不穏な空気感からどうにか逃げてこれて少しだけ安心…
俺がドリンクを作っている間もふたりはなにかを話しているようだったがBGMとスチーマーの音にかき消されてなにも聞こえなかった。

その後、ドリンクを作り終えた俺は霞に手渡すと彼女は嬉しそうに受け取ってカウンター席に着いた。

彼女がそのドリンクに口を付けようとした時、一瞬驚いた表情に変わり俺の方にいつもの素の笑みを向けてきてくれた。そして彼女の口元が声を発さずに微かに動きだす。

あ・り・が・と

確実ではないが、たぶんそう言っていたはずだ。その言葉の理由を俺は知っている。
俺は彼女に渡したドリンクカップの側面に、こっそりある文字を書いておいたのだから——



次回:えっ?なんで一緒に風呂入るの?
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