宝くじが当たったボッチの俺が高嶺の花で隠れドスケベな巨乳生徒会長を買ったら、日々エロく迫られて人生が変わった。

ファッション@スカリー

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第57話 始まる夏休み、波乱のバイト先の招集

あっという間に8月初旬、遂に高校最後の夏休みが始まる——
学年上位の霞と違い、ギリギリで期末テストをクリアした俺は今や完全にバイト中心の生活を送っていた。
霞もだいぶ職場に馴染んできて初々しくも楽しげな笑顔をよく見かけるようになった。
隣で一緒に働いているとまるで夫婦で小さな喫茶店をやってる気分になってくる。

そんなある朝。
オーナーの呼びかけで全員が開店前に集まっていた。
カウンター席に腰かけた俺とその両隣に霞と唯先輩、そしてその正面に立つのは神妙な面持ちのオーナー。なんだか今日は一波乱ありそうな予感がする。

「今日はみんな集まってくれてありがとうね!早朝手当付けとくから安心して!それで実はみんなにお願いしたいことがあって……」
「「「………………」」」

息を呑む音すら憚られるほど静かだった。
カウンターに座る全員が固唾を呑んでオーナーの次の言葉を待っていた。
普段から気前がよく大らかなオーナーからのお願いがどれだけ異例か全員が知っている。だからこそその次に発せられた言葉に俺たちは固まった。

「………実は、恭介君と唯ちゃんと柴乃宮さんには今年の夏、海の家の臨時営業のヘルプに行ってほしいんだ!!」
「「「海の家!?」」」

俺たち3人の声が完全にシンクロする。
海の家のヘルプ!?なにその陽キャ感とアクシデント満載な雰囲気の響き!?

一瞬の静寂の中俺は思わず両隣に目をやる。
霞は表情一つ変えずに淡々としていて、唯先輩は逆に瞳をキラキラさせてむしろ前のめり。この温度差は俺の不安を煽るには十分だった。

そんな俺たちを見届けたオーナーは静かに口を開く。
そして次に語られた内容に俺たちの目がまたしても見開かれることになる。

「みんなには友人がやってる海の家の営業のヘルプに行って欲しくて……それでここからが本題なんだけど、実はその場所がちょっと遠くて2泊3日の泊まりで行って欲しいんだ……もちろん宿代はこっちが持つし、夕方には営業が終わるからその後は自由にしてくれて良いよ!あと最終日は午前中までだから午後はみんなで海も楽しめる!!どう?興味ない?本当は僕と愛ちゃんで行こうと思ったんだけど愛ちゃんがおめでたで動けなくて……」
「とっ、泊まりですか店長!?みんな泊まりですか!?恭くんも!?」

一番最初に質問を始めたのは唯先輩だった。
なんか勢いがすごいなと思いつつも、たしかに泊まりで動くとなれば誰かしらスケジュール的に厳しい人も出てくる。反応としては、まぁ当然だろう。

「そう、泊まりなんだ……だから予定が合う人にはお願いしたくて……」
「はい店長!お泊まりする場所はどんなところですか!?」
「海の家の近くのホテルにしようと思ってるよ」
「おお、ホテル……因みに……みんな同じ部屋ですか!?」

先輩の質問は間違いなく的を射ていた。
泊まりで全員同じ部屋というのはさすがに無理がある。というか不健全だよね……
とくに俺にとっては霞の存在だけでも落ち着かないのに、唯先輩までいたらどうなるか分からない。
そんな不安をよそにオーナーはあっさりと、しかも優しげにその問いに答えていった。

「さすがにみんな同じ部屋は申し訳ないからそれぞれ部屋をとるから安心して!プライベートは大事だからね。それで……唯ちゃんはやってくれる?忙しい?」
「………わたしは……恭くんが行くなら行きます!」
「おっ俺!?唯先輩なんでですか!?」
「だって海には軟派な奴らがゴロゴロいるんだよ!わたしとか霞ちゃんがナンパされた時、誰も助けてくれる男子がいないのは不安だもん!」
「ナンパって……」

唯先輩なら確かにあり得るかもしれない……大学生であのおっぱい……
海。ナンパ。そんなキーワード俺の高校生活には一度も登場したことがない。
でも唯先輩の指摘は意外と冷静で筋が通ってる気がする。

ただこういう時こそ霞の気持ちが一番大事だ。
恐る恐る視線を送るとぴたりと霞と目が合う。
何も言わずとも通じたように彼女は軽く、けれどしっかりと頷いてみせた。

わかった、じゃあ一緒に行こう……霞と海とか、最高かよ……青春が俺にもっ!
やましい考えがふつふつと湧き上がるのを堪えながら俺は口を開く。

「わかりました、オーナー俺行きます」
「恭介が行くなら、私も行きます。店長」
「おおっ!恭介君も柴乃宮さんもきてくれるか!ありがとう助かるよ!」
「はいはい!!店長わたしも行きます!!是非行かせてください!!」
「唯ちゃんもありがとうね!じゃあここの3人は参加って事で先方に伝えておくよ!」
「やったぁ!!恭くんと霞ちゃんと旅行だ!!」

先輩の無邪気な笑顔につられて俺の頬も自然と緩む。
まるで小動物みたいなはしゃぎ方でそういうところが妙に可愛い。
しかしその空気は一瞬で変わった。
不意に感じた片腕への柔らかな衝撃。その感触が脳にまで届いてくる。

     むにゅにゅん……

「お仕事終わったら何する?夜一緒に花火とかする?それともバーベキュー!?それとも……おねぇさんのお部屋でしっぽりお話もいいよね♡」
「ちょっと!?先輩近いですって!!」

気づいた時にはもう遅かった。俺の腕には唯先輩のでっかいおっぱいがぴったりと押し当てられ、そのまま自然な流れで腕が絡まっていた。
逃げようとしてもまったく抜けないゼロ距離密着。
ほんのりとした温かさと柔らかさがじわじわと意識を侵食し、心臓が静かに、でも確実に速くなっていく。

「いいじゃんいいじゃん♡」
「よくないですって!?ちょっと!!………いだっ!!!!」

唐突に腰に走った鋭い痛み。反射的にそのあたりを押さえるとそこにはしっかりと俺の肉をつまんでいる霞の手があった。
ゆっくりと霞に顔を向けると背筋が凍った。
彼女はただじっと、ジト目で俺を見つめていた……これは完全にアウトのやつ。

「恭介、どうしていやらしい顔してるのかしら?もしかして神山先輩のおっぱいの感触を味わってなんていないわよね?」
「……味わって、ません……」
「えっ?恭くんわたしのおっぱい好きなの?へぇ……じゃあ仕方ないからおねぇさんがもっとしてあげよっか?」
「いいです先輩!!結構です!!………いだだだっっ!!」
「まんざらじゃない顔してるわよ恭介?このド変態……」

ド変態はあなたでしょ!?俺にあんなことして!!……なんて言えません。
隠れドスケベってセコいよね。

「霞ちゃんそんなに怒らなくてもいいじゃん!減るもんじゃないんだし!」
「神山先輩もはしたないですよ!!」
「はははっ!!三人とも仲が良いねぇ!良いことだ!じゃあ海の家のヘルプ頼んだよ!!」

強まる霞のつねりと唯先輩の腕パイ○リ。そんなのを全く気にしない豪快なオーナー。
なにこれ、もう無理。考えるのやめよ……
霞と唯先輩に両サイドから圧をかけられ、俺の精神は空中に逃げた。
視線は宙をさまよい心はどこか遠くへ。
早くこの地獄のような時間が終わってくれと心の中で強く祈るばかりだった。

その後は海の家のヘルプの実際の日程など含めてスムーズに決まってゆき、俺は初めての海の家営業に臨む事が確定した。
楽しみではあるが不安もいっぱい。せめてトラブルなく終わってくれと願うばかりだがそれは叶うはずもない——


次回:霞、楓、唯、遂に邂逅す……
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