宝くじが当たったボッチの俺が高嶺の花で隠れドスケベな巨乳生徒会長を買ったら、日々エロく迫られて人生が変わった。

ファッション@スカリー

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第74話 最終日の朝はパイタッチと失神と共に……

カーテンの隙間から差し込むやわらかな日差しと、遠くから聞こえる波の音が朝の訪れを静かに告げていた——

シルキーなベッドの感触が肌を撫で、空間に漂う爽やかな香りが再び眠気を誘う。
そんな誘惑に抗うように寝返りを打った瞬間、誰かがそっと俺の手を握り引き寄せ、手のひらに柔らかな温もりがピタリと重なった。

柔らかくて、スベスベで気持ちいい………

まだ夢のなかにいるような意識の奥で、手のひらにすっぽり収まったそれのぬくもりだけがはっきりと伝わってくる。

柔らかくてしっとりと手に馴染むその感触がやたら心地よくて、気づけば無意識に撫でていた。

もっと触れていたい、そんな本能に押されて俺は指をそっと動かしてしまう。

「はっ♡……んっ♡……」

朝には少し場違いな甘やかで濃密な声が耳元をくすぐる。
その声に、微かに覚醒しかけていた意識が急に現実を捉えはじめた。

……なんだこれ? 俺は、何を触っているんだ?

瞼はまだ重く光すら取り込めない。
けれど、記憶は静かに昨夜の出来事を巻き戻し始めていた。
確か俺は昨日——


————


打ち上げ花火で締めくくられた浜辺の花火イベント。
すっかり満ち足りてそろそろ解散かと思っていた矢先、なぜか気づけば全員が俺の部屋に集合してたのだ。

誰が言い出すでもなく、当然のように俺の後をついてきた霞たち。
そして昨日の残りのお菓子やドリンクを広げて、そのまま2次会が自然と始まっていた。
夜もまだ早かったし、楽しい空気の延長戦って感じで正直うれしかったが……そこからが問題だった。

「汗かいちゃったし、みんなもう一回お風呂行かない?」

そんな提案をしたのは楓だ。
彼女の言葉に女子たちはすんなりと賛同し、3人そろって楽しげに大浴場へと向かっていく。
これで今日は解散かと思った俺も、寝る前にさっぱりしたくて部屋のシャワーを浴びていた。

すると突然、部屋のドアがノックされ、慌てて身体を拭き急いでドアを開けると、そこには浴衣姿の霞・楓・唯先輩がしれっと立っていた。

「えっと、なんか忘れ物?」

そんな俺の問いに答えたのは先輩。

「今日もみんなでここで寝よってお風呂で決めたんだ!だからお邪魔しまぁす!」

一瞬、頭がついていかなかった。
各自にちゃんと部屋があるのに、なぜ俺の部屋でお泊まりが始まろうとしているのか?

とはいえ、あの3人に理屈は通じない。
俺は結局勢いに押されて了承してしまった。

ベッドの配置は俺以外はじゃんけんで決まり、霞と楓が同じベッド、唯先輩がソファベッド、俺はもう一つのベッドへ――という布陣に。

昨日のおっぱいサンド事件もあるわけだし相当警戒しながら昨日は寝たはずだ。
夜中トイレに起きた時も、俺はちゃんとひとりで寝ていた。
それは絶対間違いない——


————


では、今俺が触れてるこれはなんだ?

「ハァハァ♡………っ♡……これヤバっ♡」

俺の目の前で誰かが息を荒げ、明らかにエロい声を上げている。
浮上する意識と共に瞼を強引に開こうと思ったその刹那、


     ギュッ♡


「ぐっっ!?くっ!?」

いきなり強く抱き寄せられ思わず身体がきしむ。
首に巻きついた腕は容赦なく締め上げ、下半身には脚ががっちりと絡みついていてまるで動けない。

唯一動く瞼をなんとか持ち上げると、目の前には見覚えのないうなじ、そして視界の端にチラリと映る緩んだ口元と、そこからのぞく八重歯……

かっ……楓!?何やってんの!?一番こういうことしないタイプじゃん!?急にどうした!?寝ぼけてんの!?

「おはよ鷹村♡満足した?でもちょっとあたしのおっぱい揉みすぎだよぉ?……あたし変な気分になっちゃった……鷹村おっぱい好きなんだね♡」

いやおっぱい嫌いな男なんてこの世にまずいないんじゃ!?とか考えてる場合じゃないわ……

逃れようと全身に力を入れてみるがびくとも動かない。
さすが体育会系、パワータイプは伊達じゃない。
今さら、みんなで寝ることを了承したのを強く後悔し始める俺。

……これ、マジで霞にバレたら終わる。というかなんで俺は楓のおっぱいを揉んでたんだ!?
帰ったら土下座確定だ。いや、それどころか今この場でバレたら即ゲームオーバー。

神様、俺そんな悪いことしました?ただ誠実に生きたいだけなんですよ?

混乱の極みにある俺の頬を、ふわりと楓の頬がかすめる。そして耳元にそっと落ちる吐息混じりの声。

「鷹村がどうしてもっていうなら……このまましてあげてもいいけど?……あたしまだ初めてだから……優しくしてね♡」

マジで霞と唯先輩に風呂で毒されたのか!?楓はこんな子じゃないはず!?純粋で真っ直ぐで……そんな事絶対言わない子なのに!!

なぜかひとりで勝手に盛り上がり、いつもとは違うテンションで身もだえしている楓。
その間も、俺の首に絡みつく腕は執拗に頸動脈を圧迫し続けていた。

……これは本当にヤバい。命の方が……
そう判断した俺は、限界寸前の声で彼女に小さく言葉を投げかけた。

「かっ、楓!?こういうのはお前らしくない!!……一旦離れよう!」
「だ~~め♡いま離れたらあたし大きい声だしちゃうよ?鷹村におっぱい揉まれたって……いいの?」
「そっ…それはダメ……でもお前なんでこんな事して!?不健全だって!」
「別にいいじゃん……あたし寝る時抱きつき癖があるんだもん」
「いや今もう起きてんじゃん!?」
「……ほんとふたりの言うとおり鷹村鈍感……こうしてやるっ!!」

楓がそれまで以上の力で俺に抱きついてくる。
柔らかさの裏にある意外な拘束力に俺は完全に身動きを封じられ、なすすべもなくなっていた。
胸辺りに当たる柔らかいおっぱいと楓の柑橘の香りに心がざわめく。

が、そんなのもつかの間。

楓の腕が完全に決まりすぎていて、意識が少しずつ遠のいていく。
視界の中心がぼやけはじめ、白くかすむ世界に引きずり込まれてゆく俺。

「かっ……楓……これマジでマズい…………」

必死に声を絞り出しこの状況を伝えようとした。
けれど、その言葉は楓に届かなかった。
意識が遠のくなか、最後に耳に残ったのは、どこか切なげな楓の小さな声だった。

「鷹村………あたしさ…………あたしたか…………」

最後まで聞くことは叶わず、意識がすうっと遠のいていく。
そして俺は、ふわりと別の眠りへ抗うこともできず、ただ落ちていった——



次回:違います、俺はそんな趣味じゃありません!!
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