宝くじが当たったボッチの俺が高嶺の花で隠れドスケベな巨乳生徒会長を買ったら、日々エロく迫られて人生が変わった。

ファッション@スカリー

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第83話 唯先輩、暴走モード突入!

ゾワッと背筋を寒気が走り、顔から音を立てて血の気が引いていくのがわかる——

既に先輩はこのアルコール入りのティラミスを……
これは本当にまずい……先輩が暴走しちゃう………脱いじゃう……

状況をうまく飲み込めず、どうすべきか悩んでいる俺は無言のまま固まっていた。
すると正面に座っていた先輩の友人らしき女性がふと声をかけてくる。

「ねぇねぇ、君、唯の職場の後輩なんだって?結構イケメンだよねぇ、彼女とかいたりするの?唯に聞いても全然教えてくれなくって……」
「あっ……はい、俺ですか?」

心の中では「いやいや、そんなのんきなこと言ってる場合じゃないんだよ!」と叫んでいたがもちろん口に出せるはずもなく、適当にごまかそうとしたその瞬間——
隣から聞き慣れた声が飛んできた。

「ちょっろ!!わたしの恭くんに手ださないれ!わたしのらよ!」

明らかに呂律の回らない口調でそう言いながら唯先輩は俺の首に腕を回してギュッと抱きついてきた。
ふわっと鼻をくすぐるのは甘くて危険なラム酒の香り。

「せっ、先輩!?」
「えっ!?もしかしてその子唯の彼氏だったの!?それならそう言ってよ!期待して損したぁ」

誤解です。なんて行ってる場合じゃない……先輩完全に暴走モードに入ってる……

俺は先輩の様子を確認しようと首を巡らせる。
するとそこには真っ赤な顔で目をとろんとさせた唯先輩がじっとこちらを見つめていた。
俺の視線に気づいたのか彼女はニヤリと笑い、ゆっくりと耳元へ顔を寄せて甘い吐息と共に囁く。

「どしたのぉ恭くん?あっ♡もしかして……おねぇさんとエッチしたくなっちゃった?じつはおねぇさんも♡きゃ~~♡相性良いねわたしたち♡」

テンションが完全にぶっ壊れてしまった先輩に俺はどうすることもできず黙り込んでしまう。

このままじゃ先輩本当にここで脱ぎかねない……
あの綺麗な愛カップを人目のある場所でさらさせるわけにはいかない。先輩の尊厳の為にも。

考えろ……考えろ俺……どうすればいい!?どうすればこれを乗り切れる!?

「ねぇねぇ♡恭くん♡そっち向いてないでこっちむいれよぉ、おねぇさんのほう。おねぇさんもうムラムラしてるから一緒におトイレ行こぉ~、おトイレでおねぇさんが恭くんのおトイレになったげよっか?♡いいよ恭くんなら♡なんて!あはぁ~~!恭くんのえっち!変態♡」

おとっ!?おトイレ!?マジでこの人何言ってんの!?……こっちの気も知らないで!!
先輩のぶっ飛んだ発言に若干イラつきつつもツッコむ余裕はない。
今はまずここから脱出が最優先だ。
そう腹を括った俺は、先ほど声をかけてくれた先輩の友人に向き直り声をかける。

「あの、すいません……唯先輩がちょっと疲れちゃったみたいで……その、先に俺たち解散させてもらってもいいですか?」
「あっ、大丈夫?……もちろんいいよ!」
「すいません、お代は?」
「もう会費はもらってるから大丈夫だと思う!」
「そうですか……すいません急にこんな事言い出してしまって……」
「いいのいいの!ふたり付き合ってるならそりゃ~ねぇ……色々したくなっちゃう時間だもんねぇ~」
「すいません、皆さんに宜しくお伝えください……」

完全に勘違いされているが今はそれどころじゃない。
いまだに俺にぴったりとくっ付いて離れようとしない先輩の肩に手を掛け、グイッと抱え上げる。そのままなんとか外へ連れ出そうと必死に奮闘した。

「ああ~、恭くんわたしをどこに連れてくの?おトイレはあっちだよぉ~」
「トイレは行きません!帰りますよ!」
「ええ~もう~?えっちはぁ?どろどろあまあまのえっちはぁ?ああ!もしかしてホテルに連れ込むつもりだなぁ?いいよぉ♡恭くんについてくよ♡」
「もうっ!なに言ってんですか!?そんなのしません!」

そんな意味不明なやりとりをしながらも、手強い先輩をどうにか外へ連れ出す。

ひとまず先輩の尊厳は守れた……
と思ったのも束の間。この後どうするかまったく考えていなかった。

置いて帰るわけにもいかないし……でもホテルなんて論外だし……
逡巡の末、俺はひとつの結論にたどり着いた。

俺は先輩を抱えながらおもむろに道路脇に立ち、手を上げてタクシーを止める。
後部座席のドアが開くと、俺は先輩をなんとか引きずりながら車内へ押し込む。
そして息を整えつつ意を決して一つの質問を投げかけた。

「先輩、先輩の家の住所言えますか?家に帰りましょ?」
「ん?じゅうしょ?あ~~♡まさかおねぇさんちに来たいの?いいよぉ♡」
「はいはい、そうですから、住所わかります?」

少し馴れてきた俺は雑な返しで先輩の家の住所を聞き出しそのまま運転手に伝える。
そして車を降りようと足を外に出したその時、背後から男性の声が飛んできた。

「ちょっとお兄さん!困りますよ!酔った彼女さんひとりにされちゃ!」

それは他でもない運転手からだった。
振り返ると少しだけ不機嫌そうな顔をした運転手がこちらを向いている。

「ちゃんと面倒みてくれないと、私は家までこの人担いで行くなんてできませんからね!だからお兄さんも乗ってください!」
「えっ?」
「え?じゃなくて!ほらはやく!後ろから車来てるから!」

運転手の焦れた視線とどうにもならない状況に俺は白旗を上げた。

……作戦失敗……

観念して車内に戻ると、バタンという音とともにドアが閉まり車はすぐに動き出す。
流れるネオンをぼんやりと眺めながら俺は小さく絶望した。

そんな中、ぐいっと俺にもたれかかってくる温もり。
振り返ると唯先輩が安らかな寝顔でスヤスヤと眠っていた。

「はぁぁぁぁ………」

俺は大きくため息を吐きガクリと肩を落とす。
まさか、先輩を家まで送り届ける羽目になるなんて……

だが、これはまだ序章にすぎなかった。本当の戦いはこの先に待っていたのだ——



次回:裸の告白
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