62 / 101
63 婚約者(2)
しおりを挟む
悲しくて、しんどくて。
このままこの関係を続けてもいいのか悩んでいるのに…
一織は俺の首元にキスを落としてくる。
お風呂場に広がる、キスの音。
なんだよ、この状況で。
「一織…俺は二番目になるつもりはないよ?」
「二番目?」
俺の耳元にもキスを落としながら、一織が聞いてくる。
「だって…いるんだろ?婚約者」
「ん~?」
キスをやめない一織に、イライラする。
「なぁ。今、真剣に話してるんだって!」
俺はムカつきながら、一織の方を向いた。
チュッ。
一織は俺の唇にキスをする。
「一織!ちゃんと俺の話を聞いて」
「聞いてるよ?」
一織は、一言発するたびにキスをする。
「もう!ちゃんと話してくれないなら、あがる」
そう言って立ち上がろうとした瞬間、腕を掴まれて湯船に戻される。
そして、後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「離し…」
「ここにいる。俺の婚約者」
「えっ…」
「だから…俺の腕の中にいる」
「は?」
なに言ってんだ?
「何言って…」
俺が振り向いた瞬間、一織がキスをする。
俺の気持ちを落ち着かせるみたいな、長い長いキス。
なんだよ。
なんなんだよ。
わかんないって。
「…落ち着いた?」
「…ちゃんと説明しろ」
「千尋が俺のこと好きって言ってくれた時くらいから、俺の雰囲気が変わったって。会社でそんな噂が流れたんだよ」
「それで」
「それまでは、男女問わず、社員も得意先も、いろんなところからアプローチがあってさ。深山さんも結構大変だったんだ。対応に。だから、そのまま噂を否定しなかった」
「…それだけ?」
「うん」
じゃあ…
俺は、自分に嫉妬してたってこと?
「じゃ、さ…どうして、さっきすぐに説明してくれなかったの?」
「嫉妬してる姿がかわいくて。千尋が俺のこと好きなんだなって思って見てたら、かわいくて」
「なんだよ、それ…俺、すごい悩んだんだから」
「ごめん」
そう言って、一織が俺の肩にキスをする。
よかった。
一織には俺だけだった。
ずっと悩んでたから。
…って。
一織のキスが止まらない。
ん?
背中に…なんか、硬いモノが…。
ん?
ちょっと。待て。
このままこの関係を続けてもいいのか悩んでいるのに…
一織は俺の首元にキスを落としてくる。
お風呂場に広がる、キスの音。
なんだよ、この状況で。
「一織…俺は二番目になるつもりはないよ?」
「二番目?」
俺の耳元にもキスを落としながら、一織が聞いてくる。
「だって…いるんだろ?婚約者」
「ん~?」
キスをやめない一織に、イライラする。
「なぁ。今、真剣に話してるんだって!」
俺はムカつきながら、一織の方を向いた。
チュッ。
一織は俺の唇にキスをする。
「一織!ちゃんと俺の話を聞いて」
「聞いてるよ?」
一織は、一言発するたびにキスをする。
「もう!ちゃんと話してくれないなら、あがる」
そう言って立ち上がろうとした瞬間、腕を掴まれて湯船に戻される。
そして、後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「離し…」
「ここにいる。俺の婚約者」
「えっ…」
「だから…俺の腕の中にいる」
「は?」
なに言ってんだ?
「何言って…」
俺が振り向いた瞬間、一織がキスをする。
俺の気持ちを落ち着かせるみたいな、長い長いキス。
なんだよ。
なんなんだよ。
わかんないって。
「…落ち着いた?」
「…ちゃんと説明しろ」
「千尋が俺のこと好きって言ってくれた時くらいから、俺の雰囲気が変わったって。会社でそんな噂が流れたんだよ」
「それで」
「それまでは、男女問わず、社員も得意先も、いろんなところからアプローチがあってさ。深山さんも結構大変だったんだ。対応に。だから、そのまま噂を否定しなかった」
「…それだけ?」
「うん」
じゃあ…
俺は、自分に嫉妬してたってこと?
「じゃ、さ…どうして、さっきすぐに説明してくれなかったの?」
「嫉妬してる姿がかわいくて。千尋が俺のこと好きなんだなって思って見てたら、かわいくて」
「なんだよ、それ…俺、すごい悩んだんだから」
「ごめん」
そう言って、一織が俺の肩にキスをする。
よかった。
一織には俺だけだった。
ずっと悩んでたから。
…って。
一織のキスが止まらない。
ん?
背中に…なんか、硬いモノが…。
ん?
ちょっと。待て。
73
あなたにおすすめの小説
拾った異世界の子どもがどタイプ男子に育つなんて聞いてない。
おまめ
BL
召喚に巻き込まれ異世界から来た少年、ハルを成り行きで引き取ることになった男、ソラ。立派に親代わりを務めようとしていたのに、一緒に暮らしていくうちに少年がどタイプ男子になっちゃって困ってます。
✻✻✻
2026/01/10 『1.出会い』を分割し、後半部分を『2.引き取ります。』として公開しました。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談?本気?二人の結末は?
美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
【完結】ハーレムラブコメの主人公が最後に選んだのは友人キャラのオレだった。
或波夏
BL
ハーレムラブコメが大好きな男子高校生、有真 瑛。
自分は、主人公の背中を押す友人キャラになって、特等席で恋模様を見たい!
そんな瑛には、様々なラブコメテンプレ展開に巻き込まれている酒神 昴という友人がいる。
瑛は昴に《友人》として、自分を取り巻く恋愛事情について相談を持ちかけられる。
圧倒的主人公感を持つ昴からの提案に、『友人キャラになれるチャンス』を見出した瑛は、二つ返事で承諾するが、昴には別の思惑があって……
̶ラ̶ブ̶コ̶メ̶の̶主̶人̶公̶×̶友̶人̶キ̶ャ̶ラ̶
【一途な不器用オタク×ラブコメ大好き陽キャ】が織り成す勘違いすれ違いラブ
番外編、牛歩更新です🙇♀️
※物語の特性上、女性キャラクターが数人出てきますが、主CPに挟まることはありません。
少しですが百合要素があります。
☆第1回 青春BLカップ30位、応援ありがとうございました!
第13回BL大賞にエントリーさせていただいています!もし良ければ投票していただけると大変嬉しいです!
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とスタッフ達とBL営業をして腐女子や腐男子たまに普通のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
たとえば、俺が幸せになってもいいのなら
夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語―――
父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。
弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。
助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる