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第一章 ヒューマニア王国
第27話 リリアナの魔土術訓練
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ノアは剣技の才能も兼ね備えていた。ロイから毎日指導を受けていたことも実を結び、一気に剣技のレベルを上げていたとはいえ、十歳のノアが圧勝してしまう今の王国騎士の実情に危機感を募らせるロイであった。
その日の夜、ロイは家族と改めて話をすることにした。
「皆はこのままこの大きな部屋で住みたいか? それとも王宮敷地内に家でも建てたいか?」
「このままでいいんじゃない? 国王を護衛するのも都合がいいし、使用人に来てもらうのも食事を食べに行くのも王宮内の方が楽でいいわ」
「図書の間も近いしね」
「ティアもここがいい!」
「わかった。皆がそういうなら。じゃぁ、このままで。他に要望はあるか? 特にリリカかな。何かと大変そうだしね」
チラッとノアの方を見るロイ。
「ノアのせいでやることが増えちゃったわよ……でもまぁ、この際リリアナ王女と仲良くなって意思疎通ができるようになった方がいいかなとも思うし、ティアに魔土術を教える時に一緒に王女にも教えちゃえばいいわけだからね」
ホッとするノアを見て笑うリリカ。
「ノアはこれからどうするんだ?」
「僕は暫く図書の間に行くよ。読みたい本がいっぱいあって……あ、それから父さんたちに予め伝えておくけど、時々モグラーギルドに行ってダンジョン探掘の申請してモグるからね。もう僕もS級だから」
「それは構わないが、誰とモグるんだ? 父さん、母さんそれからティアはダメだぞ」
「勿論、ミラ王女だよ」
またかと呆れるロイとリリカ。
「ノア、もしもミラ王女に何かあったらどうするつもりだ?」
「そうならないように準備してから行くようにするよ」
ノアのすごい準備を今まで見て来ただけに否定しにくい。
「まぁ、その時にまた考えよう」
こうしてロイ一家は不思議な立場での新しい王宮生活をスタートさせた。
* * *
早朝、王宮の図書の間を一人ワクワクしながら歩くノア。最初に読む記念すべき一冊目をどの書籍にするか、一時間以上悩んでいるうちに朝の光が室内を徐々に明るく照らす。
吹抜け大広間に本棚と一体的に造られたハイソイラの壁。その中央に配置されたテーブルと椅子。本当に美しい空間だ。
「こんなに沢山の本が……どれから読もうか……」
その時テーブルに差し込んだ光が反射して本棚の一部分を明るく照らしていることに気づく。つい気になってその照らされた箇所に置かれた書籍を手に取ってみる。
「……ガイア創世記」
ノアは最初の一冊をこの書籍に決めた。椅子に座ってペラペラとページをめくって読み進めるうちにどんどん記された内容に引き込まれていく。
「なんだって……。エターナル・マナレインが降る以前のガイアには、『海』、『湖』、『川』といった水の領域があったのか? 嘘でしょ……神の光が優しくガイアの大地を照らす。生い茂る樹々が森を生み出し、海から流れた水が川となる。様々な種族が協調し合いながら平和に暮らしていた……」
事実かどうかではない。この発想自体そもそもノアには無かったものだった。水や樹々が普通に生活の一部となった世界なんて。
「……そして水を利用し、火を起こし、文明を生み出した人族が、ついに最初の王国を築き上げる……その国の最初の王の名は……アジール」
ページをめくるノアの手が止まった。
「……アジールだって? 確か父さん達が言っていた……銀のプレートに刻まれた僕の名前って確か……ノア・ルメス・アジールだ……」
当然単なる偶然だろう。ノアはそこまで重く受け止めなかったが、頭の片隅に置いておく事にした。著者名に《ルジェ・シルヴァニア》と記されている。ノアはこの作者の名前が気になったので覚えておく事に。
一冊目を読み終えた。ここからノアは迷う事なくガイア地理関連の書籍を読み込んでいく。
「うわぁ……すごい。あの神の塔の周辺には獣族、巨人族、ドワーフ族、妖精族……様々な種族が住んでいるんだな……生命の森に住む獣族。そして大きな渓谷に住む巨人族、地下王国を築くドワーフ族……あ、今度ボイドさんに聞いてみよう」
今まで知り得なかったことが次々とノアの頭を刺激する。止まらない。どんどん読み進めて行く。そこへ扉を開けてリリカとミラ王女が入ってきた。
「ちょっとノア、もう朝食の時間を過ぎているわよ! 昨日約束したでしょ! 食事はみんなで一緒に食べるって」
「え? もうそんな時間? ごめん! 気が付かなかった!」
笑っているミラ王女。そして何気にノアがどんな書籍を読んでいたのかが気になってテーブルに置かれた数冊に視線を向ける。
「ノアはガイアやグランサンクチュアのことが知りたいのね……」
「はい。近いうちにブロッカエリア内のS級ダンジョンを踏破して、その後ヒューマニア王国の外側のダンジョンをモグってみようと考えています」
ため息をついて顔に手を当てるリリカ。もう王女にその話を言ってしまうのかお前は……という表情だがノアは気付いていない。それを聞いてワクワクしてしまったミラ王女。
「その時は必ず私も同行します。旅をする前の準備として経験しておきたいのです」
「はい。承知しました。それではダンジョンもしっかりと準備を整えてからにしましょう」
ニコッと笑って了承するノア。喜ぶミラ王女。そして、あれほどダメだと言っているのに王女がこの場にいなかったらお前は一人でダンジョンにモグるつもりだったのかと怒りを顔に出すリリカだった。
* * *
食後、リリカは早速ティアとリリアナ王女の魔土術訓練を行うため王宮内の訓練場に来ていた。横でロイが騎士達を指導している。
「まずはティア、お手本であの的にファイアを撃ってみて」
ティアは詠唱して完璧なファイアを放つ。見事に的に命中した。喜ぶリリアナ王女。
「リリアナ王女、これから王女の適性を調べていきます。ここに火、水、風の魔素を多く含んだ3つの魔土が有りますので、順番に手で持ってマナを流してみましょう」
リリアナ王女が頷いて、火のソイラを右手に載せる。
「はい。では右掌に集中してマナを流し、前方に火を放つ事はできますか?」
「はい……やってみます……っ!」
ポッとソイラから火が可愛く吹いて直ぐに消えた。
「…………」
「大丈夫よ! リリアナ! 水をやってみましょうよ!」
「う、うん! やってみる」
しかし水も同様に、ポタポタと滴れるだけだった。
(どちらもソイラに含まれた魔素を使い切っていないわ……これは王女の属性が火でも水でもない事が明らかね……)
「だ、大丈夫! まだ風があるわ! リリアナ!」
ティアの熱い応援が逆にプレッシャーに……自信がなさそうに風の魔素を多く含むソイラを手に取る。
「リリアナ王女。何も気になさる必要はありませんよ。属性は他にもございますし、これでダメだから、王女に魔土術士の資質が無いという事にはなりません。今は深く考えずに、このソイラにマナを流してみてください」
笑顔でアドバイスを送るリリカの言葉に安心したのか、リリアナ王女から余計な力が抜けてリラックスした状態に戻る。そしてマナを流す。
次の瞬間ソイラが悲鳴をあげるかのように若干膨張しながらロイや王国騎士達が訓練している方に向かって強烈な突風を起こす。
「うわー!!!」
「ロイ様! 大変です! 騎士数名が突然吹っ飛びました!」
「……へ?」
リリアナの手のひらのソイラがパリンと音を立てて粉々になってしまった……
唖然とするリリカ。
「大丈夫……じゃないわ……リリアナ……」
ティアの一言が全てを物語っていた。
その日の夜、ロイは家族と改めて話をすることにした。
「皆はこのままこの大きな部屋で住みたいか? それとも王宮敷地内に家でも建てたいか?」
「このままでいいんじゃない? 国王を護衛するのも都合がいいし、使用人に来てもらうのも食事を食べに行くのも王宮内の方が楽でいいわ」
「図書の間も近いしね」
「ティアもここがいい!」
「わかった。皆がそういうなら。じゃぁ、このままで。他に要望はあるか? 特にリリカかな。何かと大変そうだしね」
チラッとノアの方を見るロイ。
「ノアのせいでやることが増えちゃったわよ……でもまぁ、この際リリアナ王女と仲良くなって意思疎通ができるようになった方がいいかなとも思うし、ティアに魔土術を教える時に一緒に王女にも教えちゃえばいいわけだからね」
ホッとするノアを見て笑うリリカ。
「ノアはこれからどうするんだ?」
「僕は暫く図書の間に行くよ。読みたい本がいっぱいあって……あ、それから父さんたちに予め伝えておくけど、時々モグラーギルドに行ってダンジョン探掘の申請してモグるからね。もう僕もS級だから」
「それは構わないが、誰とモグるんだ? 父さん、母さんそれからティアはダメだぞ」
「勿論、ミラ王女だよ」
またかと呆れるロイとリリカ。
「ノア、もしもミラ王女に何かあったらどうするつもりだ?」
「そうならないように準備してから行くようにするよ」
ノアのすごい準備を今まで見て来ただけに否定しにくい。
「まぁ、その時にまた考えよう」
こうしてロイ一家は不思議な立場での新しい王宮生活をスタートさせた。
* * *
早朝、王宮の図書の間を一人ワクワクしながら歩くノア。最初に読む記念すべき一冊目をどの書籍にするか、一時間以上悩んでいるうちに朝の光が室内を徐々に明るく照らす。
吹抜け大広間に本棚と一体的に造られたハイソイラの壁。その中央に配置されたテーブルと椅子。本当に美しい空間だ。
「こんなに沢山の本が……どれから読もうか……」
その時テーブルに差し込んだ光が反射して本棚の一部分を明るく照らしていることに気づく。つい気になってその照らされた箇所に置かれた書籍を手に取ってみる。
「……ガイア創世記」
ノアは最初の一冊をこの書籍に決めた。椅子に座ってペラペラとページをめくって読み進めるうちにどんどん記された内容に引き込まれていく。
「なんだって……。エターナル・マナレインが降る以前のガイアには、『海』、『湖』、『川』といった水の領域があったのか? 嘘でしょ……神の光が優しくガイアの大地を照らす。生い茂る樹々が森を生み出し、海から流れた水が川となる。様々な種族が協調し合いながら平和に暮らしていた……」
事実かどうかではない。この発想自体そもそもノアには無かったものだった。水や樹々が普通に生活の一部となった世界なんて。
「……そして水を利用し、火を起こし、文明を生み出した人族が、ついに最初の王国を築き上げる……その国の最初の王の名は……アジール」
ページをめくるノアの手が止まった。
「……アジールだって? 確か父さん達が言っていた……銀のプレートに刻まれた僕の名前って確か……ノア・ルメス・アジールだ……」
当然単なる偶然だろう。ノアはそこまで重く受け止めなかったが、頭の片隅に置いておく事にした。著者名に《ルジェ・シルヴァニア》と記されている。ノアはこの作者の名前が気になったので覚えておく事に。
一冊目を読み終えた。ここからノアは迷う事なくガイア地理関連の書籍を読み込んでいく。
「うわぁ……すごい。あの神の塔の周辺には獣族、巨人族、ドワーフ族、妖精族……様々な種族が住んでいるんだな……生命の森に住む獣族。そして大きな渓谷に住む巨人族、地下王国を築くドワーフ族……あ、今度ボイドさんに聞いてみよう」
今まで知り得なかったことが次々とノアの頭を刺激する。止まらない。どんどん読み進めて行く。そこへ扉を開けてリリカとミラ王女が入ってきた。
「ちょっとノア、もう朝食の時間を過ぎているわよ! 昨日約束したでしょ! 食事はみんなで一緒に食べるって」
「え? もうそんな時間? ごめん! 気が付かなかった!」
笑っているミラ王女。そして何気にノアがどんな書籍を読んでいたのかが気になってテーブルに置かれた数冊に視線を向ける。
「ノアはガイアやグランサンクチュアのことが知りたいのね……」
「はい。近いうちにブロッカエリア内のS級ダンジョンを踏破して、その後ヒューマニア王国の外側のダンジョンをモグってみようと考えています」
ため息をついて顔に手を当てるリリカ。もう王女にその話を言ってしまうのかお前は……という表情だがノアは気付いていない。それを聞いてワクワクしてしまったミラ王女。
「その時は必ず私も同行します。旅をする前の準備として経験しておきたいのです」
「はい。承知しました。それではダンジョンもしっかりと準備を整えてからにしましょう」
ニコッと笑って了承するノア。喜ぶミラ王女。そして、あれほどダメだと言っているのに王女がこの場にいなかったらお前は一人でダンジョンにモグるつもりだったのかと怒りを顔に出すリリカだった。
* * *
食後、リリカは早速ティアとリリアナ王女の魔土術訓練を行うため王宮内の訓練場に来ていた。横でロイが騎士達を指導している。
「まずはティア、お手本であの的にファイアを撃ってみて」
ティアは詠唱して完璧なファイアを放つ。見事に的に命中した。喜ぶリリアナ王女。
「リリアナ王女、これから王女の適性を調べていきます。ここに火、水、風の魔素を多く含んだ3つの魔土が有りますので、順番に手で持ってマナを流してみましょう」
リリアナ王女が頷いて、火のソイラを右手に載せる。
「はい。では右掌に集中してマナを流し、前方に火を放つ事はできますか?」
「はい……やってみます……っ!」
ポッとソイラから火が可愛く吹いて直ぐに消えた。
「…………」
「大丈夫よ! リリアナ! 水をやってみましょうよ!」
「う、うん! やってみる」
しかし水も同様に、ポタポタと滴れるだけだった。
(どちらもソイラに含まれた魔素を使い切っていないわ……これは王女の属性が火でも水でもない事が明らかね……)
「だ、大丈夫! まだ風があるわ! リリアナ!」
ティアの熱い応援が逆にプレッシャーに……自信がなさそうに風の魔素を多く含むソイラを手に取る。
「リリアナ王女。何も気になさる必要はありませんよ。属性は他にもございますし、これでダメだから、王女に魔土術士の資質が無いという事にはなりません。今は深く考えずに、このソイラにマナを流してみてください」
笑顔でアドバイスを送るリリカの言葉に安心したのか、リリアナ王女から余計な力が抜けてリラックスした状態に戻る。そしてマナを流す。
次の瞬間ソイラが悲鳴をあげるかのように若干膨張しながらロイや王国騎士達が訓練している方に向かって強烈な突風を起こす。
「うわー!!!」
「ロイ様! 大変です! 騎士数名が突然吹っ飛びました!」
「……へ?」
リリアナの手のひらのソイラがパリンと音を立てて粉々になってしまった……
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