28 / 91
第二章 東京都区別対抗学戦祭編
第28話 選ばれた二つの提案
しおりを挟む
「本当はこの五つの案の良い点、悪い点を議論して選びたいが、ちょっと時間が押しているし、サクッと選びたいと俺は考えているが、みんなはどうかな?」
「賛成ですわ」
「俺も賛成だ」
「おっけ~」
「了解です」
五人それぞれ良いと思った案を自身の案以外で二つ挙げることになり、「テロップ!」以外の案が割と均等に票を獲得した。
東雲が不満げに愚痴をこぼす。
「ちょっと、みんな。なんでテロップあかんの?」
「いや~まぁ、ダメというか……今回はギリギリ落選だっただけでしょ。多分」
葛城がフォローする。
「オナラで人を倒すなんて発想自体がぶっ飛びすぎて無理ですわ」
「成美ちゃんのオナラ、意外に破壊力あるかもな~」
「ありませんわ! 普通ですわ!」
「普通に臭いってことね」
「……」
葛城が割って入る。
「はいはい。お嬢のオナラが臭いのはわかったから、みんなで早く決めようぜ」
「臭いなんて言っていませんわ!」
「俺はまず、立体戦棋は入れたほうが良いと思う。理由は他のチームでこの提案するイメージがわかない点で優位と思った事、対戦の仕方が如何様にもできるという事、審査員の求めている解答の一つだと感じた事だ」
鏡が意見を述べる。
「俺も慎二と同じ考えだな~。これ複雑過ぎてリアルなボードゲームとしては制作できないだろうけど、バーチャルだったらいくらでもプレイヤーを補助できるツールを作れそうだし、楽しめると思う。 最初聞いたときは一般客ウケはほぼ無いと思ったけど、案外そうでも無いかも。コマ数減らして、一対一で簡単な対戦とか上の世代にウケそうと思ったわ」
葛城も一票入れる。
「僕はトラップ、補給、武器創造の三つはとても良い案だと思いました。それぞれ観点が違うのでフラットな評価が難しいですが、良い武器を作ることが評価されるゲームという点が秀逸だと感じたので武器創造がいいかなと思いました。戦略かどうかという課題に沿っているかどうかギリギリのラインですが、僕は有り派です」
「ワタクシは––」
メンバーが熱く議論し合う。
その結果、「武器創造」と「立体戦棋」で決定した。そして休憩も兼ねて権田邸で簡単な食事を取ることになった。
『これ、簡単な食事なのか……』
戸惑う四人の前にズラリと並べられた料理の品々。
「「「いただきます!」」」
さすが権田財閥令嬢の簡単な夕食だ。全てが絶品で月人も食を楽しむ。
『太地、これうまいぞ! ホテルのディナーかよ』
「確かに美味しいけど、空間がすご過ぎて落ち着かないや……こんな長いテーブル、どこで作ったんだろう。まさに貴族映画のワンシーン。」
「ところで……六ちゃんさぁ、どうやって青三高に入ったの?」
東雲あかりが口をもぐもぐ動かしながら太地に話しかける。
「あっ、それ俺も気になる。六条君の賢さで一高以外に入るなんて不可能だよ」
不思議な会話だ。一高は楽に入れて、三高は無理という論理。まさに太地にしか当てはまらない。
「えっと……得点を抑えて青三高に入れるように調整しました……」
「どういうことですの?」
「試験で調整って……」
メンバー全員が興味津々である。しかしその興味を満足させるほどの回答を太地は用意していない。
「あはは……ですよね。結構苦労しました」
「なんでそこまでして第三高に行きたかったん?」
「……近かったから……です」
「「「 え? 」」」
「「「 …… 」」」
「家に?」
恐る恐る確認する葛城。認めたくないのだろう……そんな理由だと。
「……はい。そうです」
「第一高の存在意義がわからなくなってきたのですわ」
「俺は第一高に入れたことを結構誇りを持っていたんだが」
権田成美と鏡慎二が落ち込む。やはりエリートは打たれ弱いのか……
エリートの情熱が「家に近い」に完敗した瞬間だった。
ズラリと並んだ豪華な料理が虚しく思えるくらいに空気が重くなる。
「た、食べましょうか! こんなに美味しい食事も滅多に食べられませんからね!」
自分をフォローする太地。
『お前、一発で全員を凹ませたな』
「いやいや、わざとじゃないだろ」
食器とスプーンがカチャカチャと音を立てる。
「まぁ、六ちゃんらしくていいやん。面白いし」
『ハハハッ』
月人は思う。東雲のキャラクターは太地にとってありがたい存在だと。
* * *
休憩が終わり、メンバーは資料制作を開始した。どちらのアイデアもかなり明確なコンセプトとシステムがベースとなっているため、主催側エンジニアへ提出する資料作成はスムーズに進んだ。
10月11日 16時––
「ふう~。こんなもんじゃないか? 資料の誤字脱字もチェック完了だ」
葛城が疲れた様子で話す。
「資料は完璧なのですわ。これで提出しておきますわ!」
権田成美も満足そうだ。
「みんなお疲れ~。よかったわ~間に合って」
「さすがに疲れたな……」
東雲と鏡もホッとしているようだ。
「今日はとりあえず解散するのですわ! 後日ミーティングを開くのでその際に状況報告しますわ!」
「「「 了解! 」」」
「爺や!みなさんを車でお送りするのですわ」
「かしこまりました。お嬢様」
* * *
––ガチャッ
「ただいま~」
自宅に戻ってきた太地と月人。夕飯のいい匂いがする。ちょうど早紀子が調理を終えて料理をテーブルに並べているところだった。
今晩のメニューは早紀子特製牛すじコロッケとポテトサラダだ。ハイボールのダンボールの数量が心なしか少なくなったように感じる。
「おかえり~。どうだったの?なんかの合宿?」
「そうだね。青一高の先輩と資料を作っていて。無事に提出できたよ」
席についてふう~と息をゆっくり吐く太地。慣れないお泊まり資料制作は太地の体力よりもメンタルに響いたようだ。
「いやぁ……きつかった~!」
達成感からか、美味しそうに炭酸水を飲みながら自身を讃える太地。一缶目のハイボールをプシュッと開けて早紀子も労う。
「お疲れ! なんだか知らんが無事やり遂げたのは偉い!」
『確かに今回はうまくやったよな。あのメンツで』
「ありがとう。なかなか面白いチームだね」
コロッケにはコショウをかけるのが一番うまい、という結論に至った太地がコショウをガンガンかける。 向かい合っている早紀子はソース派だ。
「あんた、それコショウかけ過ぎでしょう。」
「いや、これがコロッケの味を何倍もうまくするんだよ」
『確かに美味い! が、ソースも食べてみて~な~』
月人に選択権はない。いつも思うことだがそこが辛い。
いつものように自然と三人で楽しく話が盛り上がっていく。
ふと、空いた間をチャンスとばかりに太地が早紀子に話を切り出す。
「あのさ……11月11日に区別対抗学戦祭っていうイベントがゴンスタ(ゴンダブルースタジアムの略称)で開催されるんだけど、そこに青川区の代表で出ることになったんだ。」
「ヘェ~。代表ってすごいじゃない。前に太地が言っていた事ね」
「そうそう。そのことでね」
(テロのことが無ければ観に来てと言いやすいんだけど。正直なんと言えばいいか……)
「月人はどう思う? 母さんを誘っていいと思う?」
太地が月人に聞く。大丈夫と言ってくれという表情に見える。
『……まぁ、なんとも言えねぇけど、観にきてもらった方がいいんじゃね~の』
「そうか……」
話を続けない太地に対し、二缶目を開けながら早紀子が言う。
「まぁ、どれだけダッサ~い展開になっても気にしなくていいから。母さんが笑ってやるし! せっかく太地が頑張るんだし、友達と応援に行くよ。出店とかもあるんでしょ? やっぱり串とチューハイかなぁ……」
嬉しそうな顔をしている母親を見てどこか気が楽になった太地。
「……ありがとう! 優勝するから観にきて!」
「月人……実際に起こるかどうかわからないけど、もし、その可能性があるなら僕たちがテロを阻止しよう!」
太地の引き締まった表情に月人が応える。
『おうよ!任せろ!』
「賛成ですわ」
「俺も賛成だ」
「おっけ~」
「了解です」
五人それぞれ良いと思った案を自身の案以外で二つ挙げることになり、「テロップ!」以外の案が割と均等に票を獲得した。
東雲が不満げに愚痴をこぼす。
「ちょっと、みんな。なんでテロップあかんの?」
「いや~まぁ、ダメというか……今回はギリギリ落選だっただけでしょ。多分」
葛城がフォローする。
「オナラで人を倒すなんて発想自体がぶっ飛びすぎて無理ですわ」
「成美ちゃんのオナラ、意外に破壊力あるかもな~」
「ありませんわ! 普通ですわ!」
「普通に臭いってことね」
「……」
葛城が割って入る。
「はいはい。お嬢のオナラが臭いのはわかったから、みんなで早く決めようぜ」
「臭いなんて言っていませんわ!」
「俺はまず、立体戦棋は入れたほうが良いと思う。理由は他のチームでこの提案するイメージがわかない点で優位と思った事、対戦の仕方が如何様にもできるという事、審査員の求めている解答の一つだと感じた事だ」
鏡が意見を述べる。
「俺も慎二と同じ考えだな~。これ複雑過ぎてリアルなボードゲームとしては制作できないだろうけど、バーチャルだったらいくらでもプレイヤーを補助できるツールを作れそうだし、楽しめると思う。 最初聞いたときは一般客ウケはほぼ無いと思ったけど、案外そうでも無いかも。コマ数減らして、一対一で簡単な対戦とか上の世代にウケそうと思ったわ」
葛城も一票入れる。
「僕はトラップ、補給、武器創造の三つはとても良い案だと思いました。それぞれ観点が違うのでフラットな評価が難しいですが、良い武器を作ることが評価されるゲームという点が秀逸だと感じたので武器創造がいいかなと思いました。戦略かどうかという課題に沿っているかどうかギリギリのラインですが、僕は有り派です」
「ワタクシは––」
メンバーが熱く議論し合う。
その結果、「武器創造」と「立体戦棋」で決定した。そして休憩も兼ねて権田邸で簡単な食事を取ることになった。
『これ、簡単な食事なのか……』
戸惑う四人の前にズラリと並べられた料理の品々。
「「「いただきます!」」」
さすが権田財閥令嬢の簡単な夕食だ。全てが絶品で月人も食を楽しむ。
『太地、これうまいぞ! ホテルのディナーかよ』
「確かに美味しいけど、空間がすご過ぎて落ち着かないや……こんな長いテーブル、どこで作ったんだろう。まさに貴族映画のワンシーン。」
「ところで……六ちゃんさぁ、どうやって青三高に入ったの?」
東雲あかりが口をもぐもぐ動かしながら太地に話しかける。
「あっ、それ俺も気になる。六条君の賢さで一高以外に入るなんて不可能だよ」
不思議な会話だ。一高は楽に入れて、三高は無理という論理。まさに太地にしか当てはまらない。
「えっと……得点を抑えて青三高に入れるように調整しました……」
「どういうことですの?」
「試験で調整って……」
メンバー全員が興味津々である。しかしその興味を満足させるほどの回答を太地は用意していない。
「あはは……ですよね。結構苦労しました」
「なんでそこまでして第三高に行きたかったん?」
「……近かったから……です」
「「「 え? 」」」
「「「 …… 」」」
「家に?」
恐る恐る確認する葛城。認めたくないのだろう……そんな理由だと。
「……はい。そうです」
「第一高の存在意義がわからなくなってきたのですわ」
「俺は第一高に入れたことを結構誇りを持っていたんだが」
権田成美と鏡慎二が落ち込む。やはりエリートは打たれ弱いのか……
エリートの情熱が「家に近い」に完敗した瞬間だった。
ズラリと並んだ豪華な料理が虚しく思えるくらいに空気が重くなる。
「た、食べましょうか! こんなに美味しい食事も滅多に食べられませんからね!」
自分をフォローする太地。
『お前、一発で全員を凹ませたな』
「いやいや、わざとじゃないだろ」
食器とスプーンがカチャカチャと音を立てる。
「まぁ、六ちゃんらしくていいやん。面白いし」
『ハハハッ』
月人は思う。東雲のキャラクターは太地にとってありがたい存在だと。
* * *
休憩が終わり、メンバーは資料制作を開始した。どちらのアイデアもかなり明確なコンセプトとシステムがベースとなっているため、主催側エンジニアへ提出する資料作成はスムーズに進んだ。
10月11日 16時––
「ふう~。こんなもんじゃないか? 資料の誤字脱字もチェック完了だ」
葛城が疲れた様子で話す。
「資料は完璧なのですわ。これで提出しておきますわ!」
権田成美も満足そうだ。
「みんなお疲れ~。よかったわ~間に合って」
「さすがに疲れたな……」
東雲と鏡もホッとしているようだ。
「今日はとりあえず解散するのですわ! 後日ミーティングを開くのでその際に状況報告しますわ!」
「「「 了解! 」」」
「爺や!みなさんを車でお送りするのですわ」
「かしこまりました。お嬢様」
* * *
––ガチャッ
「ただいま~」
自宅に戻ってきた太地と月人。夕飯のいい匂いがする。ちょうど早紀子が調理を終えて料理をテーブルに並べているところだった。
今晩のメニューは早紀子特製牛すじコロッケとポテトサラダだ。ハイボールのダンボールの数量が心なしか少なくなったように感じる。
「おかえり~。どうだったの?なんかの合宿?」
「そうだね。青一高の先輩と資料を作っていて。無事に提出できたよ」
席についてふう~と息をゆっくり吐く太地。慣れないお泊まり資料制作は太地の体力よりもメンタルに響いたようだ。
「いやぁ……きつかった~!」
達成感からか、美味しそうに炭酸水を飲みながら自身を讃える太地。一缶目のハイボールをプシュッと開けて早紀子も労う。
「お疲れ! なんだか知らんが無事やり遂げたのは偉い!」
『確かに今回はうまくやったよな。あのメンツで』
「ありがとう。なかなか面白いチームだね」
コロッケにはコショウをかけるのが一番うまい、という結論に至った太地がコショウをガンガンかける。 向かい合っている早紀子はソース派だ。
「あんた、それコショウかけ過ぎでしょう。」
「いや、これがコロッケの味を何倍もうまくするんだよ」
『確かに美味い! が、ソースも食べてみて~な~』
月人に選択権はない。いつも思うことだがそこが辛い。
いつものように自然と三人で楽しく話が盛り上がっていく。
ふと、空いた間をチャンスとばかりに太地が早紀子に話を切り出す。
「あのさ……11月11日に区別対抗学戦祭っていうイベントがゴンスタ(ゴンダブルースタジアムの略称)で開催されるんだけど、そこに青川区の代表で出ることになったんだ。」
「ヘェ~。代表ってすごいじゃない。前に太地が言っていた事ね」
「そうそう。そのことでね」
(テロのことが無ければ観に来てと言いやすいんだけど。正直なんと言えばいいか……)
「月人はどう思う? 母さんを誘っていいと思う?」
太地が月人に聞く。大丈夫と言ってくれという表情に見える。
『……まぁ、なんとも言えねぇけど、観にきてもらった方がいいんじゃね~の』
「そうか……」
話を続けない太地に対し、二缶目を開けながら早紀子が言う。
「まぁ、どれだけダッサ~い展開になっても気にしなくていいから。母さんが笑ってやるし! せっかく太地が頑張るんだし、友達と応援に行くよ。出店とかもあるんでしょ? やっぱり串とチューハイかなぁ……」
嬉しそうな顔をしている母親を見てどこか気が楽になった太地。
「……ありがとう! 優勝するから観にきて!」
「月人……実際に起こるかどうかわからないけど、もし、その可能性があるなら僕たちがテロを阻止しよう!」
太地の引き締まった表情に月人が応える。
『おうよ!任せろ!』
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結保証】科学で興す異世界国家 ~理不尽に死んだ技術者が、「石炭」と「ジャガイモ」で最強を証明する。優秀な兄たちが膝を折るまでの建国譚~
Lihito
ファンタジー
正しいデータを揃えた。論理も完璧だった。
それでも、組織の理不尽には勝てなかった。
——そして、使い潰されて死んだ。
目を覚ますとそこは、十年後に魔王軍による滅亡が確定している異世界。
強国の第三王子として転生した彼に与えられたのは、
因果をねじ曲げる有限の力——「運命点」だけ。
武力と経済を握る兄たちの陰で、継承権最下位。後ろ盾も発言力もない。
だが、邪魔する上司も腐った組織もない。
今度こそ証明する。科学と運命点を武器に、俺のやり方が正しいことを。
石炭と化学による国力強化。
情報と大義名分を積み重ねた対外戦略。
準備を重ね、機が熟した瞬間に運命点で押し切る。
これは、理不尽に敗れた科学者が、選択と代償を重ねる中で、
「正しさ」だけでは国は守れないと知りながら、
滅びの未来を書き換えようとする建国譚。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる