38 / 91
第二章 東京都区別対抗学戦祭編
第38話 最初の競技を終えて
しおりを挟む
《転送完了です。カプセルを開きます》
プシュー
選手がカプセルから出てくる。
そして太地もカプセルから出ようと起き上がった。周りをみると青川区メンバーが太地が目覚めるのを待っていた。
「起きたね! 六条君お疲れ!」
「さすがだな。六条!」
「六ちゃんやっぱすごいわ!」
「え……あ! みなさん無事にヘリで脱出できましたか?」
チームで別行動をとったので状況がわからない太地だった。
「もちろんですわ! 計画通りに完璧にコトを進めたのですわ!」
「お嬢のドヤ顔すげーな」
「「「ハハハ!」」」
10階で青川区チームは一旦全員で5階まで降りてきた。その際に遭遇した武装兵を無事に制圧し、手に入れたハンドガンとマシンガンをヘリ脱出組が装備して太地と別行動をとった。
そして時間が許す限り各フロアの逃げ遅れた宿泊客をピックアップして階段を上がっていき、途中で緑野区チーム、黒川区チームと合流し、共に屋上階へ向かった。途中偵察兵と2回遭遇したが、武器を持っていた葛城聖司と鏡慎二の連携で制圧し、死者を出さずに宿泊客20名とともに無事屋上へ。
茶山区チームは33階を動かずに待機し、ヘリがきたと同時にすぐに乗り込んで最速タイムで課題をクリアする。他のチームは宿泊客を優先して、最後の5台目のヘリで脱出したのだった。
その後、残り5分くらいから太地の状況をモニターで少し観ていたようだ。
『さて、河村さん。これで全チームが無事に転送されて戻ってきました』
『いやぁ~手に汗握る攻防もあって、ついつい観入ってしまいましたね! 採点が楽しみです!』
『現在審査員の皆様で各項目の採点を行なっております! 皆様、もうしばらくお待ちください!』
* * *
「青川区のみなさん、お疲れ様!」
黒川区チームの永井みなと、天月千早が話しに来た。
「権田さん、みなさん、さっきは共闘という形を取らせてもらって本当に助かったよ。ありがとう。あのまま青川区と出逢わずに下の階に降りていたら本当にやばかった」
「うちのお馬鹿リーダーがお荷物すぎて……とても不快だわ」
お礼を言いにきたのだろうか。それにしても天月はかなり新田に対して辛辣なコメントをしている。
「それを言うなら緑野区もそうだよ。本当にありがとうね!」
緑野区リーダーの平山清敬が笑顔でお礼を伝える。
「いえいえ! 敵味方関係なく、みなさんと一緒に生還する! これが我々青川区の考えでしたから。これで良かったのですわ!」
「綺麗事だな……」
「言うことはいつも綺麗やねんけど……顔は何か企んでるからなぁ~」
「……なんですの?」
権田に睨まれて目を逸らす鏡慎二と東雲あかり。
「あはは。正直俺たちも迷っていたんだよね。でも彼が……六条太地君がいてくれたおかげで迷いがなくなったんだよね」
「やはり六条太地さん……気になりますわ」
天月千早が太地を見つめる。いや、観察という表現が正しいか。
「その話、ちょっと私たちも混ざっていいかな?」
「お邪魔しまーす! テヘッ」
黄山区の羽生姉妹が輪に加わる。
「六条君、なんでマシンガンとか手榴弾とかの扱いがあんなに手慣れてたの? 普通の高校生だったらハンドガンでも難しいでしょ」
「そうそう~。肩壊れちゃうよね」
ドキッとする太地。痛いところを突かれた。勿論、月人の提案で特訓したとは言えない。
(ウエポンドールとか言って武器を作りだしたときはひいたけど、ものすごく役にたったなぁ)
全員が太地の顔を見ている。かなり気になっているようだ。
「テ、テレビとかネットとか観て、あとは……秘密の特訓とかです!」
「秘密の特訓? 怪しいなぁ~」
羽生さやかは納得していない。そして太地はしっかりと目撃している。羽生姉妹が武器をロードして、圧倒的な強さで戦っていたシーンを。
「蹴りもすごかったしねー。あの偉そーな敵吹っ飛んでた」
羽生瑞穂がさらに突っつく。
「……まぁ……その……秘密の特訓が……」
流石に言い訳しようがない。そもそも今日の個人競技で全員ぶっ飛ばす予定だから嘘をついてもすぐバレるのだ。
「まぁ、それだけ警戒されているってことさ。採点が楽しみだなぁ」
葛城が太地の肩をポンと叩いて話題を逸らす。
––その頃他のチームは––
「チクショ=!! 全滅なんてありえねぇだろ!しかも階段室で撃たれて死亡ってなんだよ!」
桃山区チームのリーダー、獅子王大輔が悔しさを爆発させる。
「大輔が血走ってスタートぶっちぎるからっしょ。やっぱり戦略立てずに突っ込んだのが、まずかったっしょ。切り替えて次頑張ろ~」
「う、うるせーな……悪かった」
日野晶馬の指摘に素直に謝る獅子王。荒々しい性格のようで意外と素直だ。
「次の課題のゲームは俺ら桃山区の圧勝だって!」
* * *
「負けた……この俺が……あの第三高のクズ野郎に……」
「クソが!」
周りに当たり散らす新田政次。爆破による死亡で課題をクリアできなかったことは名門にとって大きな失態だ。
それをまさかリーダーの自分が……
「しかも天月たちは青川区と組んでクリアしやがった……。なぜリーダーの俺の指示を聞かねぇんだ、あいつら……クソ!
次の課題は俺の案じゃねーから面白くもねーし。黒川区第一高のエースは俺だぞ! クソがぁ!」
* * *
その頃一階奥の廊下では……
「……はい。今の所目立った動きはありません。このままプランA
で進めていく予定です。 ……はい。了解しました」
グレーチームのリーダーがスマホで話している。そして二人のメンバーもその会話の内容が気になっているようだ。そしてリーダーと誰かの通話が終わる。
「……総帥はなんと?」
「引き続き目立つ動きはせずに待機とのことだった」
「つまり、我々が動き出すのは最後の個人競技ということだな?」
「……そうだ。個人競技で我々は他の参加者を……全員抹殺する」
プシュー
選手がカプセルから出てくる。
そして太地もカプセルから出ようと起き上がった。周りをみると青川区メンバーが太地が目覚めるのを待っていた。
「起きたね! 六条君お疲れ!」
「さすがだな。六条!」
「六ちゃんやっぱすごいわ!」
「え……あ! みなさん無事にヘリで脱出できましたか?」
チームで別行動をとったので状況がわからない太地だった。
「もちろんですわ! 計画通りに完璧にコトを進めたのですわ!」
「お嬢のドヤ顔すげーな」
「「「ハハハ!」」」
10階で青川区チームは一旦全員で5階まで降りてきた。その際に遭遇した武装兵を無事に制圧し、手に入れたハンドガンとマシンガンをヘリ脱出組が装備して太地と別行動をとった。
そして時間が許す限り各フロアの逃げ遅れた宿泊客をピックアップして階段を上がっていき、途中で緑野区チーム、黒川区チームと合流し、共に屋上階へ向かった。途中偵察兵と2回遭遇したが、武器を持っていた葛城聖司と鏡慎二の連携で制圧し、死者を出さずに宿泊客20名とともに無事屋上へ。
茶山区チームは33階を動かずに待機し、ヘリがきたと同時にすぐに乗り込んで最速タイムで課題をクリアする。他のチームは宿泊客を優先して、最後の5台目のヘリで脱出したのだった。
その後、残り5分くらいから太地の状況をモニターで少し観ていたようだ。
『さて、河村さん。これで全チームが無事に転送されて戻ってきました』
『いやぁ~手に汗握る攻防もあって、ついつい観入ってしまいましたね! 採点が楽しみです!』
『現在審査員の皆様で各項目の採点を行なっております! 皆様、もうしばらくお待ちください!』
* * *
「青川区のみなさん、お疲れ様!」
黒川区チームの永井みなと、天月千早が話しに来た。
「権田さん、みなさん、さっきは共闘という形を取らせてもらって本当に助かったよ。ありがとう。あのまま青川区と出逢わずに下の階に降りていたら本当にやばかった」
「うちのお馬鹿リーダーがお荷物すぎて……とても不快だわ」
お礼を言いにきたのだろうか。それにしても天月はかなり新田に対して辛辣なコメントをしている。
「それを言うなら緑野区もそうだよ。本当にありがとうね!」
緑野区リーダーの平山清敬が笑顔でお礼を伝える。
「いえいえ! 敵味方関係なく、みなさんと一緒に生還する! これが我々青川区の考えでしたから。これで良かったのですわ!」
「綺麗事だな……」
「言うことはいつも綺麗やねんけど……顔は何か企んでるからなぁ~」
「……なんですの?」
権田に睨まれて目を逸らす鏡慎二と東雲あかり。
「あはは。正直俺たちも迷っていたんだよね。でも彼が……六条太地君がいてくれたおかげで迷いがなくなったんだよね」
「やはり六条太地さん……気になりますわ」
天月千早が太地を見つめる。いや、観察という表現が正しいか。
「その話、ちょっと私たちも混ざっていいかな?」
「お邪魔しまーす! テヘッ」
黄山区の羽生姉妹が輪に加わる。
「六条君、なんでマシンガンとか手榴弾とかの扱いがあんなに手慣れてたの? 普通の高校生だったらハンドガンでも難しいでしょ」
「そうそう~。肩壊れちゃうよね」
ドキッとする太地。痛いところを突かれた。勿論、月人の提案で特訓したとは言えない。
(ウエポンドールとか言って武器を作りだしたときはひいたけど、ものすごく役にたったなぁ)
全員が太地の顔を見ている。かなり気になっているようだ。
「テ、テレビとかネットとか観て、あとは……秘密の特訓とかです!」
「秘密の特訓? 怪しいなぁ~」
羽生さやかは納得していない。そして太地はしっかりと目撃している。羽生姉妹が武器をロードして、圧倒的な強さで戦っていたシーンを。
「蹴りもすごかったしねー。あの偉そーな敵吹っ飛んでた」
羽生瑞穂がさらに突っつく。
「……まぁ……その……秘密の特訓が……」
流石に言い訳しようがない。そもそも今日の個人競技で全員ぶっ飛ばす予定だから嘘をついてもすぐバレるのだ。
「まぁ、それだけ警戒されているってことさ。採点が楽しみだなぁ」
葛城が太地の肩をポンと叩いて話題を逸らす。
––その頃他のチームは––
「チクショ=!! 全滅なんてありえねぇだろ!しかも階段室で撃たれて死亡ってなんだよ!」
桃山区チームのリーダー、獅子王大輔が悔しさを爆発させる。
「大輔が血走ってスタートぶっちぎるからっしょ。やっぱり戦略立てずに突っ込んだのが、まずかったっしょ。切り替えて次頑張ろ~」
「う、うるせーな……悪かった」
日野晶馬の指摘に素直に謝る獅子王。荒々しい性格のようで意外と素直だ。
「次の課題のゲームは俺ら桃山区の圧勝だって!」
* * *
「負けた……この俺が……あの第三高のクズ野郎に……」
「クソが!」
周りに当たり散らす新田政次。爆破による死亡で課題をクリアできなかったことは名門にとって大きな失態だ。
それをまさかリーダーの自分が……
「しかも天月たちは青川区と組んでクリアしやがった……。なぜリーダーの俺の指示を聞かねぇんだ、あいつら……クソ!
次の課題は俺の案じゃねーから面白くもねーし。黒川区第一高のエースは俺だぞ! クソがぁ!」
* * *
その頃一階奥の廊下では……
「……はい。今の所目立った動きはありません。このままプランA
で進めていく予定です。 ……はい。了解しました」
グレーチームのリーダーがスマホで話している。そして二人のメンバーもその会話の内容が気になっているようだ。そしてリーダーと誰かの通話が終わる。
「……総帥はなんと?」
「引き続き目立つ動きはせずに待機とのことだった」
「つまり、我々が動き出すのは最後の個人競技ということだな?」
「……そうだ。個人競技で我々は他の参加者を……全員抹殺する」
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結保証】科学で興す異世界国家 ~理不尽に死んだ技術者が、「石炭」と「ジャガイモ」で最強を証明する。優秀な兄たちが膝を折るまでの建国譚~
Lihito
ファンタジー
正しいデータを揃えた。論理も完璧だった。
それでも、組織の理不尽には勝てなかった。
——そして、使い潰されて死んだ。
目を覚ますとそこは、十年後に魔王軍による滅亡が確定している異世界。
強国の第三王子として転生した彼に与えられたのは、
因果をねじ曲げる有限の力——「運命点」だけ。
武力と経済を握る兄たちの陰で、継承権最下位。後ろ盾も発言力もない。
だが、邪魔する上司も腐った組織もない。
今度こそ証明する。科学と運命点を武器に、俺のやり方が正しいことを。
石炭と化学による国力強化。
情報と大義名分を積み重ねた対外戦略。
準備を重ね、機が熟した瞬間に運命点で押し切る。
これは、理不尽に敗れた科学者が、選択と代償を重ねる中で、
「正しさ」だけでは国は守れないと知りながら、
滅びの未来を書き換えようとする建国譚。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ダンジョン・イーツ! ~戦闘力ゼロの俺、スキル【絶対配送】でS級冒険者に「揚げたてコロッケ」を届けたら、世界中の英雄から崇拝されはじめた件~
たくみさん
ファンタジー
「攻撃力ゼロのポーターなんて、配信の邪魔なんだよ!」
3年尽くしたパーティから、手切れ金の1万円と共に追放された探索者・天野蓮(アマノ・レン)。
絶望する彼が目にしたのは、ダンジョン深層で孤立し、「お腹すいた……」と涙を流すS級美少女『氷姫』カグヤの緊急生放送だった。
その瞬間、レンの死にスキルが真の姿を見せる。
目的地と受取人さえあれば、壁も魔物も最短距離でブチ抜く神速の移動スキル――【絶対配送(デリバリー・ロード)】。
「お待たせしました! ご注文の揚げたてコロッケ(22,500円)お届けです!」
地獄の戦場にママチャリで乱入し、絶品グルメを届けるレンの姿は、50万人の視聴者に衝撃を与え、瞬く間に世界ランク1位へバズり散らかしていく!
一方、彼を捨てた元パーティは補給不足でボロボロ。
「戻ってきてくれ!」と泣きつかれても、もう知らん。俺は、高ランク冒険者の依頼で忙しいんだ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる