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第四章 関東大一揆、洛中編
第111話 それぞれが受けた衝撃
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12月23日 8:56―― 甲府市役所
月人からの要請で甲府市役所に到着し、屋上で待ち構える高杉たちは犯行予告の時刻丁度に現れたNFNFローダーを発見する。
「人数はあのまとまりで二十人くらいかな? 他に隠れていないか探してくるよ。トンボと片瀬さん、二人で行けそう?」
「大丈夫っス!」
「えぇ、問題ないわ」
高杉が笑顔で離れ、周囲を見渡しにミニマルジェットに乗って飛び出す。同時に天月千鶴と連絡を取り、甲府市役所周囲を確認させる。
トンボと片奈は屋上から飛び降りて突如現れた赤鬼部隊と対峙する。
「やはり、爆発しないようだな」
「どうやら甲府もGSDに阻止されたようです」
「なかなかやるな……しかし、県庁のアレは止められん。総帥の壊光砲はどうしようもあるまい」
そして、大きな光の束が一直線に山梨県庁に向かって伸びていくのが見える。
「ウワァ! なんスか、あれ!」
「やばい! 眩し過ぎ! ていうか、あの方向は……」
「「県庁!!」」
ミニマルジェットに乗っていた高杉には一部始終が見えていた。
遠くから押し寄せる巨大な光の束。県庁に向かって一直線に襲いかかる。
その中央に小さな人型の影がどんと構えて光を真っ向から受け止める。
(あれは……月人だ!)
月人によって光の束が天空へ跳ね返されたその瞬間、高杉は恐怖で震えている両手を強引に抑え込み、拳を握りしめる。
「……よっしゃぁ!! 月人……本当に助かった」
ふと高杉はあることに気付く。出勤するサラリーマンが誰一人としてこの眩しすぎる光を気にする事なく、いつも通りに職場に向かって歩いているのだ。
「……そうか。あの光はローダーのスキルで一般人には見えないのか」
(それにしても月人……あのどでかい光線を跳ね返して、無事なのか?)
高杉はミニマムジェットで月人のもとへ向かうことにした。
巨大な光の束に衝撃を受けた探索課だったが、その光の攻撃が跳ね返されたことに対して、NFNFローダーたちも同様にその衝撃を隠しきれずに動揺していた。
「な、なんだと!」
「総帥の壊光砲が……防がれた……」
NFNFの言葉が片奈の耳に入る。今、確かに総帥と言った……
《ものすごい光線をぶっ放した奴の正体! 宍土将臣よ! 今、NFNFの部下が総帥って呼んでたわ!》
《……まじかよ。あの強烈な一撃を? 兵器ではなく、人間の宍土が放ったのか? 悪い冗談だぜ……》
《月人! 無事なんだね⁈ よかったわ。 今高杉さんがそっち向かっているから!》
赤鬼【橋姫】ローダーを次々と切り倒しながら念話する片奈。明らかにレベルが上がっている。
「私は赤鬼三番隊副隊長の小原幸造だ。キサマ何者だ?」
「女性に対してキサマとは失礼ね……消えて」
一瞬で小原の間合いに入るとそのまま闇夜刀で胴体を真っ二つに……
(手応えがない⁈ これは……分身? さすが赤鬼の【生成】だけあるわね)
更に素早く斬りかかる片奈の太刀を避けることなく、切られるがまたもや分身。そして暫くこの単調な分身斬りが続き、好機と見た小原が攻めに出た。
片奈の背後から短剣二本で襲いかかる小原。しかし見事に全て綺麗に受けきる片奈が隙をついて片腕を切り落とす。
「グアァ! おのれ……こうなったら」
手榴弾のピンを抜いて襲いかかってくる。負けを確信した小原の自爆攻撃だ。
「この世の無慈悲な愚民共に惨き制裁を!」
「久々ね、その捨て台詞。into the backrooms <黒子の世界>」
距離をとった片奈が自分自身の影に向かって闇夜刀をズバッと一太刀入れた次の瞬間、小原の影から斬撃が飛び出して両足を切り裂く。転倒して手榴弾がその場で爆発した。
あっさり終わってしまった。
「朝でも十分に影移動できたわね。よかった」
斬撃を影移動させることで、距離があった間合いを一瞬にしてゼロに。
ローダー自身の身体だけでなく、放った攻撃をも移動させる。この攻撃を初見でかわすのは赤鬼レベルでは到底無理だろう。
<黒子の世界>は今後活用の幅が広がりそうだ。
「うひゃー、片奈ちゃんスゲーっスね。俺も負けてはいられないっスよ!」
トンボが赤鬼四番隊副隊長川島勝司と対峙している。
「キサマらGSDは何故そこまでダミーガバメントを守るのだ⁈ 我々の邪魔ばかりしおって。総帥の壊光砲まで防ぐなど、許されることではないわ!」
「いやいや、県庁爆破も許されることではないっスよ。カイコウホウ?ってさっきの光っスか? あんなの何回も出されたらヤバイっスね」
「フハハハッ‼︎ たった一度で終わるわけがないであろう! 必ず総帥がお前らGSDを消し去ってくれるだろう」
「一回だけじゃないって、また撃ってくるっスか? 」
「これから死ぬ者に教えることなどないわ! ロード! 武装強化」
川島が身体に何かをまとう。鎧のように見えるが頑丈な防具か?
すぐさまトンボに襲いかかる。
「おっと、意外にスピードがあって力強い打撃っスね」
「フハハハ! キサマのような弱者が一撃でも喰らえば終わりだ。これで大人しく死ね!」
重そうな川島の連打を左腕一本で軽々と凌ぎきるトンボ。
スキルthe power of insects <友の力>のクロカタゾウムシで鋼より硬くなった両腕を盾として使っている。
「高杉さん程では無いっスけどね。この程度の攻撃なら余裕っスよ」
「な、なんだと!」
そのまま攻撃を試みるが、鎧をまとった川島の防御力がトンボの重い打撃を上回る。ニヤリと笑ってトンボを弾き飛ばす川島。そして、余裕の表情でゆっくり近づいてくる。
「うーん。かなりの頑固者っスね。」
「……死が近いているのにくだらない冗談を言えるとは大したものだな」
「余裕っスよ。死ぬのは俺じゃないし」
そう言い放って右腕を突き上げる。
「ダブルエレメント、bee sting<ハチの針>」
トンボの右腕にクロカタゾウムシとハチの針の効果がエンチャントされ、怪しい光を放つ。そのまま、川島へ右ストレートを打ち込む。
「ガハァ……バ、バカな……」
身体を貫通するほどの一撃。
(もっとスピードを出せるようにしないと。今のは敵が油断してくれたからっスね。支部に戻ってまたトレーニングっスね。月人さんに鍛えてもらおう)
と、その時周囲にいた赤鬼ローダー全員が川島の敗北と同時にトンボに襲いかかる。
「「「この世の無慈悲な愚民共に惨き制裁を!」」」
「ゲ! ヤバイ! 自爆⁈」
《 トンボ! スキルで全身硬くなってしゃがめ!》
《え? 片奈ちゃん! り、了解!》
片奈が大外から闇夜刀を水平方向に大きなモーションで横一文字斬り!
闇夜刀の形状が巨大なテニスラケットのように変化し、十数名の赤鬼ローダー全員の上半身をかき取る。残った半身からは血が出ない。切断面が闇でカバーされている。
「闇でもこれだけ人数いたら寂しくは無いでしょう」
「ウォ! あっぶねぇ、危うく俺も闇死にするところだった……」
「何言ってんの! 助けてあげたんでしょ!」
「そうっスね。ありがとうっス!」
甲府市役所のNFNFローダーの殲滅が無事に完了した。
月人からの要請で甲府市役所に到着し、屋上で待ち構える高杉たちは犯行予告の時刻丁度に現れたNFNFローダーを発見する。
「人数はあのまとまりで二十人くらいかな? 他に隠れていないか探してくるよ。トンボと片瀬さん、二人で行けそう?」
「大丈夫っス!」
「えぇ、問題ないわ」
高杉が笑顔で離れ、周囲を見渡しにミニマルジェットに乗って飛び出す。同時に天月千鶴と連絡を取り、甲府市役所周囲を確認させる。
トンボと片奈は屋上から飛び降りて突如現れた赤鬼部隊と対峙する。
「やはり、爆発しないようだな」
「どうやら甲府もGSDに阻止されたようです」
「なかなかやるな……しかし、県庁のアレは止められん。総帥の壊光砲はどうしようもあるまい」
そして、大きな光の束が一直線に山梨県庁に向かって伸びていくのが見える。
「ウワァ! なんスか、あれ!」
「やばい! 眩し過ぎ! ていうか、あの方向は……」
「「県庁!!」」
ミニマルジェットに乗っていた高杉には一部始終が見えていた。
遠くから押し寄せる巨大な光の束。県庁に向かって一直線に襲いかかる。
その中央に小さな人型の影がどんと構えて光を真っ向から受け止める。
(あれは……月人だ!)
月人によって光の束が天空へ跳ね返されたその瞬間、高杉は恐怖で震えている両手を強引に抑え込み、拳を握りしめる。
「……よっしゃぁ!! 月人……本当に助かった」
ふと高杉はあることに気付く。出勤するサラリーマンが誰一人としてこの眩しすぎる光を気にする事なく、いつも通りに職場に向かって歩いているのだ。
「……そうか。あの光はローダーのスキルで一般人には見えないのか」
(それにしても月人……あのどでかい光線を跳ね返して、無事なのか?)
高杉はミニマムジェットで月人のもとへ向かうことにした。
巨大な光の束に衝撃を受けた探索課だったが、その光の攻撃が跳ね返されたことに対して、NFNFローダーたちも同様にその衝撃を隠しきれずに動揺していた。
「な、なんだと!」
「総帥の壊光砲が……防がれた……」
NFNFの言葉が片奈の耳に入る。今、確かに総帥と言った……
《ものすごい光線をぶっ放した奴の正体! 宍土将臣よ! 今、NFNFの部下が総帥って呼んでたわ!》
《……まじかよ。あの強烈な一撃を? 兵器ではなく、人間の宍土が放ったのか? 悪い冗談だぜ……》
《月人! 無事なんだね⁈ よかったわ。 今高杉さんがそっち向かっているから!》
赤鬼【橋姫】ローダーを次々と切り倒しながら念話する片奈。明らかにレベルが上がっている。
「私は赤鬼三番隊副隊長の小原幸造だ。キサマ何者だ?」
「女性に対してキサマとは失礼ね……消えて」
一瞬で小原の間合いに入るとそのまま闇夜刀で胴体を真っ二つに……
(手応えがない⁈ これは……分身? さすが赤鬼の【生成】だけあるわね)
更に素早く斬りかかる片奈の太刀を避けることなく、切られるがまたもや分身。そして暫くこの単調な分身斬りが続き、好機と見た小原が攻めに出た。
片奈の背後から短剣二本で襲いかかる小原。しかし見事に全て綺麗に受けきる片奈が隙をついて片腕を切り落とす。
「グアァ! おのれ……こうなったら」
手榴弾のピンを抜いて襲いかかってくる。負けを確信した小原の自爆攻撃だ。
「この世の無慈悲な愚民共に惨き制裁を!」
「久々ね、その捨て台詞。into the backrooms <黒子の世界>」
距離をとった片奈が自分自身の影に向かって闇夜刀をズバッと一太刀入れた次の瞬間、小原の影から斬撃が飛び出して両足を切り裂く。転倒して手榴弾がその場で爆発した。
あっさり終わってしまった。
「朝でも十分に影移動できたわね。よかった」
斬撃を影移動させることで、距離があった間合いを一瞬にしてゼロに。
ローダー自身の身体だけでなく、放った攻撃をも移動させる。この攻撃を初見でかわすのは赤鬼レベルでは到底無理だろう。
<黒子の世界>は今後活用の幅が広がりそうだ。
「うひゃー、片奈ちゃんスゲーっスね。俺も負けてはいられないっスよ!」
トンボが赤鬼四番隊副隊長川島勝司と対峙している。
「キサマらGSDは何故そこまでダミーガバメントを守るのだ⁈ 我々の邪魔ばかりしおって。総帥の壊光砲まで防ぐなど、許されることではないわ!」
「いやいや、県庁爆破も許されることではないっスよ。カイコウホウ?ってさっきの光っスか? あんなの何回も出されたらヤバイっスね」
「フハハハッ‼︎ たった一度で終わるわけがないであろう! 必ず総帥がお前らGSDを消し去ってくれるだろう」
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「これから死ぬ者に教えることなどないわ! ロード! 武装強化」
川島が身体に何かをまとう。鎧のように見えるが頑丈な防具か?
すぐさまトンボに襲いかかる。
「おっと、意外にスピードがあって力強い打撃っスね」
「フハハハ! キサマのような弱者が一撃でも喰らえば終わりだ。これで大人しく死ね!」
重そうな川島の連打を左腕一本で軽々と凌ぎきるトンボ。
スキルthe power of insects <友の力>のクロカタゾウムシで鋼より硬くなった両腕を盾として使っている。
「高杉さん程では無いっスけどね。この程度の攻撃なら余裕っスよ」
「な、なんだと!」
そのまま攻撃を試みるが、鎧をまとった川島の防御力がトンボの重い打撃を上回る。ニヤリと笑ってトンボを弾き飛ばす川島。そして、余裕の表情でゆっくり近づいてくる。
「うーん。かなりの頑固者っスね。」
「……死が近いているのにくだらない冗談を言えるとは大したものだな」
「余裕っスよ。死ぬのは俺じゃないし」
そう言い放って右腕を突き上げる。
「ダブルエレメント、bee sting<ハチの針>」
トンボの右腕にクロカタゾウムシとハチの針の効果がエンチャントされ、怪しい光を放つ。そのまま、川島へ右ストレートを打ち込む。
「ガハァ……バ、バカな……」
身体を貫通するほどの一撃。
(もっとスピードを出せるようにしないと。今のは敵が油断してくれたからっスね。支部に戻ってまたトレーニングっスね。月人さんに鍛えてもらおう)
と、その時周囲にいた赤鬼ローダー全員が川島の敗北と同時にトンボに襲いかかる。
「「「この世の無慈悲な愚民共に惨き制裁を!」」」
「ゲ! ヤバイ! 自爆⁈」
《 トンボ! スキルで全身硬くなってしゃがめ!》
《え? 片奈ちゃん! り、了解!》
片奈が大外から闇夜刀を水平方向に大きなモーションで横一文字斬り!
闇夜刀の形状が巨大なテニスラケットのように変化し、十数名の赤鬼ローダー全員の上半身をかき取る。残った半身からは血が出ない。切断面が闇でカバーされている。
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