14 / 59
ケンカなんかやめてさ
しおりを挟む
「あの時は、本当に申し訳ありませんでした……!」
イズールは一生懸命謝った。
紺の魔石が輝いている。
「いや、リーリシャリムは女にしか見えないからね。何に怒っているのか分からなくて、動揺してしまったよ」
アドルの声が穏やかで嬉しい。
リーリシャリムがすでに伝えてくれたのだろう。
定期連絡を聞いてまとめ、確認してもらうと、アドルが次の休日の予定を聞いてきた。
全ての時間を公演の特訓に割いているのだ、と答えると頑張っているんだね、とねぎらってくれる。
「辺境勤務がもうすぐ終わるんだ」
この定期連絡の時間が終わってしまうということだ。
寂しさを隠しておつかれさまでしたと言う。
こんな上の立場の人とは、もう話せなくなってしまうだろう。
アドルが何度か言いよどんで、焦ったように言った。
「その公演には俺も行くよ。公演が終わったら、一緒にどこかで食事をどうかな?」
「……嬉しいです」
声が震えているのに気づかれたら恥ずかしい。
「俺も楽しみだ」
と答えたアドルの声は少し弾んでいたようだった。
イズールは一生懸命謝った。
紺の魔石が輝いている。
「いや、リーリシャリムは女にしか見えないからね。何に怒っているのか分からなくて、動揺してしまったよ」
アドルの声が穏やかで嬉しい。
リーリシャリムがすでに伝えてくれたのだろう。
定期連絡を聞いてまとめ、確認してもらうと、アドルが次の休日の予定を聞いてきた。
全ての時間を公演の特訓に割いているのだ、と答えると頑張っているんだね、とねぎらってくれる。
「辺境勤務がもうすぐ終わるんだ」
この定期連絡の時間が終わってしまうということだ。
寂しさを隠しておつかれさまでしたと言う。
こんな上の立場の人とは、もう話せなくなってしまうだろう。
アドルが何度か言いよどんで、焦ったように言った。
「その公演には俺も行くよ。公演が終わったら、一緒にどこかで食事をどうかな?」
「……嬉しいです」
声が震えているのに気づかれたら恥ずかしい。
「俺も楽しみだ」
と答えたアドルの声は少し弾んでいたようだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
16
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる