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第一章 婚約破棄編
一度きりのイベントでの『モテ』は、継続はしないよ。
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初日の10通を皮切りに、学園再開までのわずかな間に手元へ届けられたドッジボールに関わる手紙は68通に上った。殆どが学園で無関係を貫いてきた貴族令息令嬢からのものだったけれど、クラスの異なる者や、下級生からのものも含まれており、関心の高さに驚かされた。
他には、嫌味を言いたいのか開催を望んでいるのか分からない内容のものが28通。これは、我が家の有能な執事によって中身を改められた上、わたしに現物を届ける価値無しとして、名簿のみが手元に届いた。あまりにもひどい内容のものは父が貴族のマナー本と家庭教師紹介のリーフレット、そしてわたしが始めようとしている事業の企画書を添えて、先方へ送り返した様だ。そんなものを送り付けて、執事や他の家人の目に入らないとでも思っていたのだろうか?いや、案外本当にわたしを庶民だと思っているのだろう。困ったものだ。
そして父の目論見通り、名簿のみに記された令息令嬢の家長からは続々とわたしのドッジボール新事業への協賛寄付金が、届けられた。
「恐ろしい子……」
なんてハディスが金額を見てドン引きしていたけど、これをやったのは父だからね。あくまでわたしは、企画だけ。適材適所、家族万歳なんだよー。
「まずは、ルールのおさらいをします!」
学園再開から更に一週間後の放課後、学園食堂の一角を借りて、最初に手紙を寄越した令息6人を召集した。
少し離れたところからは、手紙を寄越した令嬢令息や、その友人たちが興味深そうにチラチラこちらを窺っている。部室の手配もしつつ、敢えて周囲に活動開始を知らせるためにこの場所を打合せ場所としてみたのだけれど、効果はあったようだ。
フォーレン伯爵夫人の茶会では、嘗めた態度をとっていた3人も、真剣な態度でドッジボールのレクチャーに取り組んでいる。何が彼等をそうさせるのか……答えは簡単『モテ』だ。
あの茶会の後、最後まで勝ち残った令息には何人かのご令嬢の取り巻きが出来た。彼にとっての空前のモテ期の到来だったようで、2匹目の泥鰌を追った友人たちと、噂を聞きつけた令息たちがわたしにコンタクトをとって来たのだ。
ちなみに、今日の6人の中には先日のモテ期を経験した令息も含まれている。一度きりのイベントでの『モテ』は、継続はしなかったようだ。
いくら足が速くても、競技会という活躍の場がなければ脚光を浴びることがないのと同じで、悪戯をして姉さんに追い掛けられているだけではご令嬢の関心は得られない。
「わたしは真剣に皆さんのプロデュースをしますが、最終的にはそれぞれのヤル気と努力がモノを言います!わたしのやり方についてこれない人、不満がある人には辞めてもらいます。けれど苦難を克服した先には、きっとそれぞれの輝かしい未来があります!良いですね」
「「「「「「はい!」」」」」」
なんだかワンマン社長か、何かの歌詞みたいになってしまったけど、本来ならわたしの希望は裏方を担う一商会員なのだ、許して欲しい。
「では、今日は解散します!」
「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」
揃った挨拶にうんうんと頷いて、去って行く令息たちの後ろ姿を見送っていると、食堂の扉の側に控えていたハディスが近付いてきた。
なんと、学園が再開されるにあたりハディスは特別に護衛としての同行を認められたのだ。この、王城の一角である王立貴族学園での卒業祝賀夜会において、わたしの暗殺を企てた犯人が未だ捕らえられていない事を理由とした特別措置だそうだ。アイリーシャの名前はそこには出てこないのだから、何かイロイロな力が働いているのだろう。
「ちなみにあの中には、入婿になって一緒にバンブリア商会を盛り立ててくれるような子はいそうかなー?」
「あぁっ、忘れてました!懐に入れたからにはわたしの大切な商品だとしか見れていませんでした」
愕然として答えるわたしに、だと思ったーと、にこやかに答えるハディス。
ちなみに、わたしがやろうとしているのは、ただのドッジボール大会開催ではなく、ドッジボールプレイヤー・アイドル化計画を含めたイベントとグッズ販売だ。彼ら6人には、とにかく一皮剥けてピカピカになってもらうつもりだ。けれど、婿になってもらう考えは全く浮かばなかった。
「商人としては良いんだろうけど、学友の令息を商品としか見れないなんて、わたしって娘として大丈夫なのかしら。令息たちを格好良く魅せる事を考えつつ、わたし自身が全く萌えないなんて一体どうなってるんでしょう……」
「普通のご令嬢らしからぬところはそこだけじゃないからねー。むしろ些細な部分だよ、それ」
苦笑しつつ、わたしの行李に手をかける。どうやら運んでくれるらしい。
「随分大きいけど、見た目より全然重くないね。何入ってんの?」
「さっき、バンブリア商会の衣料品・装飾品部門に頼んでいたユニフォームの試作品が届いたんです!どうせプロデュースするなら運動しやすさと見目よさを併せ持った物を着せた方が商品価値が上がると思って。学園内に課外活動用の部屋を借りたので、運んでいただけますか?」
「りょーかい」
検討用に何種類か作ったユニフォームは意外とかさ張ったため、ヘリオスが我が家の物置に眠っていた行李に入れて持ってきてくれたのだ。昔々のバンブリアのご先祖様が商っていた竹で編んであるこの蓋付き籠(かご)は大量に物が入れられて使い勝手が良い。
2人並んで学園廊下を進むと、先ほど打ち合わせに参加していた令息の1人が駆け戻って来た。
「バンブリア嬢、お話ししたいことがありまして!お時間宜しいでしょうか」
はて?さっき別れたばかりで何の御用でしょうか?と、首をひねっていると、何故か隣でハディスがぴりりと空気を尖らせた。
他には、嫌味を言いたいのか開催を望んでいるのか分からない内容のものが28通。これは、我が家の有能な執事によって中身を改められた上、わたしに現物を届ける価値無しとして、名簿のみが手元に届いた。あまりにもひどい内容のものは父が貴族のマナー本と家庭教師紹介のリーフレット、そしてわたしが始めようとしている事業の企画書を添えて、先方へ送り返した様だ。そんなものを送り付けて、執事や他の家人の目に入らないとでも思っていたのだろうか?いや、案外本当にわたしを庶民だと思っているのだろう。困ったものだ。
そして父の目論見通り、名簿のみに記された令息令嬢の家長からは続々とわたしのドッジボール新事業への協賛寄付金が、届けられた。
「恐ろしい子……」
なんてハディスが金額を見てドン引きしていたけど、これをやったのは父だからね。あくまでわたしは、企画だけ。適材適所、家族万歳なんだよー。
「まずは、ルールのおさらいをします!」
学園再開から更に一週間後の放課後、学園食堂の一角を借りて、最初に手紙を寄越した令息6人を召集した。
少し離れたところからは、手紙を寄越した令嬢令息や、その友人たちが興味深そうにチラチラこちらを窺っている。部室の手配もしつつ、敢えて周囲に活動開始を知らせるためにこの場所を打合せ場所としてみたのだけれど、効果はあったようだ。
フォーレン伯爵夫人の茶会では、嘗めた態度をとっていた3人も、真剣な態度でドッジボールのレクチャーに取り組んでいる。何が彼等をそうさせるのか……答えは簡単『モテ』だ。
あの茶会の後、最後まで勝ち残った令息には何人かのご令嬢の取り巻きが出来た。彼にとっての空前のモテ期の到来だったようで、2匹目の泥鰌を追った友人たちと、噂を聞きつけた令息たちがわたしにコンタクトをとって来たのだ。
ちなみに、今日の6人の中には先日のモテ期を経験した令息も含まれている。一度きりのイベントでの『モテ』は、継続はしなかったようだ。
いくら足が速くても、競技会という活躍の場がなければ脚光を浴びることがないのと同じで、悪戯をして姉さんに追い掛けられているだけではご令嬢の関心は得られない。
「わたしは真剣に皆さんのプロデュースをしますが、最終的にはそれぞれのヤル気と努力がモノを言います!わたしのやり方についてこれない人、不満がある人には辞めてもらいます。けれど苦難を克服した先には、きっとそれぞれの輝かしい未来があります!良いですね」
「「「「「「はい!」」」」」」
なんだかワンマン社長か、何かの歌詞みたいになってしまったけど、本来ならわたしの希望は裏方を担う一商会員なのだ、許して欲しい。
「では、今日は解散します!」
「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」
揃った挨拶にうんうんと頷いて、去って行く令息たちの後ろ姿を見送っていると、食堂の扉の側に控えていたハディスが近付いてきた。
なんと、学園が再開されるにあたりハディスは特別に護衛としての同行を認められたのだ。この、王城の一角である王立貴族学園での卒業祝賀夜会において、わたしの暗殺を企てた犯人が未だ捕らえられていない事を理由とした特別措置だそうだ。アイリーシャの名前はそこには出てこないのだから、何かイロイロな力が働いているのだろう。
「ちなみにあの中には、入婿になって一緒にバンブリア商会を盛り立ててくれるような子はいそうかなー?」
「あぁっ、忘れてました!懐に入れたからにはわたしの大切な商品だとしか見れていませんでした」
愕然として答えるわたしに、だと思ったーと、にこやかに答えるハディス。
ちなみに、わたしがやろうとしているのは、ただのドッジボール大会開催ではなく、ドッジボールプレイヤー・アイドル化計画を含めたイベントとグッズ販売だ。彼ら6人には、とにかく一皮剥けてピカピカになってもらうつもりだ。けれど、婿になってもらう考えは全く浮かばなかった。
「商人としては良いんだろうけど、学友の令息を商品としか見れないなんて、わたしって娘として大丈夫なのかしら。令息たちを格好良く魅せる事を考えつつ、わたし自身が全く萌えないなんて一体どうなってるんでしょう……」
「普通のご令嬢らしからぬところはそこだけじゃないからねー。むしろ些細な部分だよ、それ」
苦笑しつつ、わたしの行李に手をかける。どうやら運んでくれるらしい。
「随分大きいけど、見た目より全然重くないね。何入ってんの?」
「さっき、バンブリア商会の衣料品・装飾品部門に頼んでいたユニフォームの試作品が届いたんです!どうせプロデュースするなら運動しやすさと見目よさを併せ持った物を着せた方が商品価値が上がると思って。学園内に課外活動用の部屋を借りたので、運んでいただけますか?」
「りょーかい」
検討用に何種類か作ったユニフォームは意外とかさ張ったため、ヘリオスが我が家の物置に眠っていた行李に入れて持ってきてくれたのだ。昔々のバンブリアのご先祖様が商っていた竹で編んであるこの蓋付き籠(かご)は大量に物が入れられて使い勝手が良い。
2人並んで学園廊下を進むと、先ほど打ち合わせに参加していた令息の1人が駆け戻って来た。
「バンブリア嬢、お話ししたいことがありまして!お時間宜しいでしょうか」
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