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第四章 女神降臨編
ヘリオスの家出
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王都の上流階級御用達の店が軒を連ねる大通りに建つ、ひときわ大きな赤レンガの四階建ての建物、バンブリア商会本店の会議室。
いつものようにオーナーであるオウナ・バンブリアのもとに仕入れ、販売に関する権限を持った役員8名が集い、商品開発会議が行われている。今日の会議はそのメンバーに加え、試作品プレゼンを行うためにヘリオスとわたしも同席させてもらっている。背後には勿論ハディスもいる。オルフェンズは絶賛隠遁中だ。商会の機密を守る『王の御璽』に誓っての契約を結んでまで参加する気は無かったみたい。まぁ、なんとなく近くにいる気はするんだけど。
ぼぉぅぅぅ‥‥ん
その会議の場で、円卓の中央に置かれた両手に収まるサイズの無機質な箱が、鈍い重低音を発して黒い靄をもうもうと発する。
空気が重いわ‥‥暗いことの例えじゃなくって、重力とか空気の圧って云うか、この箱なんだかとんでもない魔力を放出してない!?魔道具部門と武器・防具の担当者もなんだか具合が悪そうだし、ハディスも何か言いたそうにしてるし、黒い靄は出続けているし。
「ご覧いただいているこの箱は、何の変哲もないただの箱の様ですが、実際には非常に高度かつ強力な防御の力を発しています。」
堂々と胸を張って黒い靄を吐き出し続ける箱を紹介するのは、つい昨日、10日間の引き籠り生活を終えて晴れ晴れとした表情で部屋から出て来たヘリオスだ。どうやらこの箱を作っていたみたいなんだけど、効果よりもこのモクモクとあふれ続ける黒いモノが気になってしかたないんだけど!?
「ヘリオス様?その‥‥この魔道具いえ、防具でしょうか?これは具体的にはどの様な効果が有るのでしょうか?資料には記していただいておりますが、実証を見せていただきたいのですが。」
魔道具部門の責任者が淡々とした口調で告げるけれど、視線は黒い靄を追っているから彼にはこれが見えているんだろう。この部屋で靄に反応したのは今発言した1人を含む魔道具部門の2人と、武器・防具部門の1人、そしてわたしとハディスだけだ。なので、魔道具部門の彼も大多数が気付いていないこの現象をどう切り込むか思案中といったところか。
「お姉さまかハディス様、この箱に向かって、魔力を込めて思い切り攻撃していただけませんか?」
「攻撃?あーハディス様はまずいかも。わたしがやるわ。」
膂力アップの神器の継承者が思い切り魔力を込めたら洒落にならない気がするわ。令嬢としてどうかとは思うけど、わたしのことは商会の皆さんもよく分かっているはずだから問題ないわね。その証拠に「え!?お嬢様が思い切り!?」「机をどけた方が良いんじゃないか」「とりあえず距離を取れ!」なんてザワザワしてるし。
「いくわね。」
右拳を握り締め、身体を大きく右後ろに捻りながら肘を引き、身体全体を戻す勢いも載せて魔力を纏わせた拳を突き出す!
ビキ‥‥
見えない低反発材の壁に当たったかのように、拳は箱の手前30センチ程で止まってしまう。が、急に拳への反発が無くなった!と思った瞬間、箱はゴムで弾き出されたかのように前方の壁へ吹き飛び、再び壁に当たらないところで跳ね返って床にゆっくりと落ちた。
「膂力による攻撃はもちろん、魔力を纏った攻撃や、魔力による状態異常も防ぐ魔道具です!強くなる為の夢の魔道具、いかがでしょう!!」
「す‥‥すごいわ、ヘリオス!こんな凄いものを短期間で作ってしまうなんて、やっぱりあなたって天使―――っ!?」
じろりと睨まれた。部屋から出て来たのに反抗期は継続なの!?
「効果は大きいですが―――。」
魔道具担当の男性が、挙手とともに静かな声を発する。
「オーバースペック、過剰性能という言葉をご存じでしょうか?魔道エネルギー循環に関しても、この道具は排出エネルギーが多すぎて実用品として商会から出す事は憚られます。」
「この魔道具は、効果は非常に大きいですが、魔法動力を使用した時に出る排魔力が多すぎる。これが多いと環境破壊に繋がります。見えない方が殆どで、気にされる方はあまりいないのが実情ですが、見える我々からすれば、排出される黒い魔力がこうも多いと息苦しささえ感じるほどなのです。」
魔道具担当者が次々に意見を述べて行く。ヘリオスはショックを受けた様に目を見開いて、ぎゅっと唇を噛み締める。
黒い魔力?思い出した、カヒナシの森や、魔物の生息する森に多く漂う黒い魔力!この黒い靄は、それと同じ?
「もしかして、この黒い靄は魔物を作り出してしまうのでしょうか?」
質問したわたしに、魔道具担当者は「あまり知られていませんが、魔道に携わる者の間ではそう言われています。よくご存知ですね。」なんて感心した様に言うから、母オウナの視線が一瞬鋭くなった。これはあれね、後から追及される感じね。
「少しであれば自然界で分解されるようですが、あまりに多いと生き物を変容させる、あの魔力だと言われております。一般に出回る照明などの魔道具からも、微量に出ているはずですが、目視出来ないほどの量なので気付かないはずですよ。超古代文明のオーバーテクノロジーの時代はもっと技術が進んでいたはずですが、今の時代よりも強力な魔道具が使われていたかの時代、特に対策が無ければきっと黒い魔力は多く排出されていたことでしょう。」
まさか排ガスみたいに、排魔力があるなんて!
結局ヘリオスの作った魔道具は採用にはならなかった。
そしてその日、ヘリオスは家出した。
いつものようにオーナーであるオウナ・バンブリアのもとに仕入れ、販売に関する権限を持った役員8名が集い、商品開発会議が行われている。今日の会議はそのメンバーに加え、試作品プレゼンを行うためにヘリオスとわたしも同席させてもらっている。背後には勿論ハディスもいる。オルフェンズは絶賛隠遁中だ。商会の機密を守る『王の御璽』に誓っての契約を結んでまで参加する気は無かったみたい。まぁ、なんとなく近くにいる気はするんだけど。
ぼぉぅぅぅ‥‥ん
その会議の場で、円卓の中央に置かれた両手に収まるサイズの無機質な箱が、鈍い重低音を発して黒い靄をもうもうと発する。
空気が重いわ‥‥暗いことの例えじゃなくって、重力とか空気の圧って云うか、この箱なんだかとんでもない魔力を放出してない!?魔道具部門と武器・防具の担当者もなんだか具合が悪そうだし、ハディスも何か言いたそうにしてるし、黒い靄は出続けているし。
「ご覧いただいているこの箱は、何の変哲もないただの箱の様ですが、実際には非常に高度かつ強力な防御の力を発しています。」
堂々と胸を張って黒い靄を吐き出し続ける箱を紹介するのは、つい昨日、10日間の引き籠り生活を終えて晴れ晴れとした表情で部屋から出て来たヘリオスだ。どうやらこの箱を作っていたみたいなんだけど、効果よりもこのモクモクとあふれ続ける黒いモノが気になってしかたないんだけど!?
「ヘリオス様?その‥‥この魔道具いえ、防具でしょうか?これは具体的にはどの様な効果が有るのでしょうか?資料には記していただいておりますが、実証を見せていただきたいのですが。」
魔道具部門の責任者が淡々とした口調で告げるけれど、視線は黒い靄を追っているから彼にはこれが見えているんだろう。この部屋で靄に反応したのは今発言した1人を含む魔道具部門の2人と、武器・防具部門の1人、そしてわたしとハディスだけだ。なので、魔道具部門の彼も大多数が気付いていないこの現象をどう切り込むか思案中といったところか。
「お姉さまかハディス様、この箱に向かって、魔力を込めて思い切り攻撃していただけませんか?」
「攻撃?あーハディス様はまずいかも。わたしがやるわ。」
膂力アップの神器の継承者が思い切り魔力を込めたら洒落にならない気がするわ。令嬢としてどうかとは思うけど、わたしのことは商会の皆さんもよく分かっているはずだから問題ないわね。その証拠に「え!?お嬢様が思い切り!?」「机をどけた方が良いんじゃないか」「とりあえず距離を取れ!」なんてザワザワしてるし。
「いくわね。」
右拳を握り締め、身体を大きく右後ろに捻りながら肘を引き、身体全体を戻す勢いも載せて魔力を纏わせた拳を突き出す!
ビキ‥‥
見えない低反発材の壁に当たったかのように、拳は箱の手前30センチ程で止まってしまう。が、急に拳への反発が無くなった!と思った瞬間、箱はゴムで弾き出されたかのように前方の壁へ吹き飛び、再び壁に当たらないところで跳ね返って床にゆっくりと落ちた。
「膂力による攻撃はもちろん、魔力を纏った攻撃や、魔力による状態異常も防ぐ魔道具です!強くなる為の夢の魔道具、いかがでしょう!!」
「す‥‥すごいわ、ヘリオス!こんな凄いものを短期間で作ってしまうなんて、やっぱりあなたって天使―――っ!?」
じろりと睨まれた。部屋から出て来たのに反抗期は継続なの!?
「効果は大きいですが―――。」
魔道具担当の男性が、挙手とともに静かな声を発する。
「オーバースペック、過剰性能という言葉をご存じでしょうか?魔道エネルギー循環に関しても、この道具は排出エネルギーが多すぎて実用品として商会から出す事は憚られます。」
「この魔道具は、効果は非常に大きいですが、魔法動力を使用した時に出る排魔力が多すぎる。これが多いと環境破壊に繋がります。見えない方が殆どで、気にされる方はあまりいないのが実情ですが、見える我々からすれば、排出される黒い魔力がこうも多いと息苦しささえ感じるほどなのです。」
魔道具担当者が次々に意見を述べて行く。ヘリオスはショックを受けた様に目を見開いて、ぎゅっと唇を噛み締める。
黒い魔力?思い出した、カヒナシの森や、魔物の生息する森に多く漂う黒い魔力!この黒い靄は、それと同じ?
「もしかして、この黒い靄は魔物を作り出してしまうのでしょうか?」
質問したわたしに、魔道具担当者は「あまり知られていませんが、魔道に携わる者の間ではそう言われています。よくご存知ですね。」なんて感心した様に言うから、母オウナの視線が一瞬鋭くなった。これはあれね、後から追及される感じね。
「少しであれば自然界で分解されるようですが、あまりに多いと生き物を変容させる、あの魔力だと言われております。一般に出回る照明などの魔道具からも、微量に出ているはずですが、目視出来ないほどの量なので気付かないはずですよ。超古代文明のオーバーテクノロジーの時代はもっと技術が進んでいたはずですが、今の時代よりも強力な魔道具が使われていたかの時代、特に対策が無ければきっと黒い魔力は多く排出されていたことでしょう。」
まさか排ガスみたいに、排魔力があるなんて!
結局ヘリオスの作った魔道具は採用にはならなかった。
そしてその日、ヘリオスは家出した。
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