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第四章 女神降臨編
巨体VS巨体の肉弾戦に興奮するのは仕方ないと思うのよ。
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ワイバーンは、激しく尾を振り、長い首をしならせてトレントの幹に打ち付ける。
トレントはミキリと嫌な音を立てつつも、蛸の足の様に何本もの伸びた根が地面をしっかりと掴んで倒れまいと踏ん張り、更に受けた攻撃を利用して反動をつけ、戻る力で大枝をワイバーン叩き付ける。魔物同士と云うことで、なんとなく残酷な戦いを想像していたわたしの目の前では、意外にも巨体同士での打撃戦が展開されている。
「いけー!そこっ、右よ!ジャブよ!カウンター!!いっけー!」
「セレネ?盛り上がってるとこ悪いんだけど、青龍の髭を引っ張ったまま、腕を振り回すのは止めてー。」
「そうだぞ、バンブリア嬢‥‥青龍が、髭につられて頭を左右にグラグラ振るから、私達まで‥‥うぷっ。」
青龍も元気に、わたしの声援とリンクして首を動かしているのね!なんて思ってたら、わたしが手綱みたいに握ってる髭を引っ張るから動いてただけなのね。アポロニウス王子がまさかの青龍酔い‥‥ごめん。
けど、巨体VS巨体の肉弾戦に興奮するのは仕方ないと思うのよ。しかも、領主軍やわたしたちが巨体同士の戦う場所に近付くのは、大きさの差がありすぎて、もののはずみで踏み潰されちゃうのが目に見えてるから、自然と観戦状態になってるもの。しかも数の利か、ムルキャン・トレントが有利に見えるし!
「がんばれー!って、あ!噛み付くなんて反則よっ!!」
突然、ワイバーンが大きく口を開いて鋭い牙を剥き出しにしたかと思った次の瞬間、トレントの一体にガブリと噛み付いた。太い幹に食い込む牙は痛そうだけれど、ワイバーンは喰い千切るわけでもなく、そのまま噛み付いて静止している。噛みつかれていない2体のトレントが、反撃もせずにただじっと噛み付いているワイバーンへ畳み掛けるように殴打攻撃をする。
『ビギュォオォォォォ―――ォオゥン』
噛まれているトレントが雄叫びを上げる。声の発生源は、普通のトレントなら洞のような目口が刻まれる幹の途中に、代わりに浮き上がっているムルキャンの顔の口からだ。その表情は苦悶に満ちており、顔の造形もムルキャンとトレントの間を行き来する。
「ぐあぁぁ‥‥‥ぁ!こ、のぉっ!私の、魔力を喰うとはぁぁっ‥‥!!」
『ギュォオォォォォ―――ォ‥‥!!』
浮かび上がる顔が交互に入れ替わり、両方の言語で悲痛な叫びを上げる。他の2体のトレントは、ワイバーンを引き剥がそうと更に攻勢を強めるけれど、深々と幹に牙を食い込ませたワイバーンは執拗に喰いつき続けて放そうとしない。
「何やってるの?あれ‥‥。何だか嫌な感じがするんだけど。」
ゴガツ!ドゴツッ!!と鈍かった殴打音が、次第にガッ、ゴッ‥‥。と軽い音へと変じて行く。攻撃しているトレントが力尽きて来ている訳ではない。喰い付かれているトレントは枝、葉が徐々に萎れて来ているし、ワイバーンの周囲には黒い魔力にごく薄い黄色い魔力の交じった膜が張り始めているように見える。
「月の忌子は魔力を食べるのか!?」
「取り込んだトレントの魔力をそのまま防御に変換して再利用してるわよ!」
「良い事みたいに言わないでくれるー?」
わたしとハディスの会話にアポロニウス王子が引きつり笑いを浮かべているけれど、別にふざけている訳ではない!と声を大にしたい。切羽詰まれば詰まるほど、ふざけたことを言いつつ頭は結構フル回転したりするものなのよー?
だからと言ってはなんだけど、その瞬間、食べた魔力をすぐに再利用したワイバーンの姿に、ふいに『何かが噛み合っていない違和感』が晴れて行く様な気がした。
領主軍の前から忽然と姿を消し、その周辺に居もせず、ムルキャンの魔力が満ちた樹海側から現れ、神器の継承者の魔力の化身である青龍を狙い、魔力に包まれたトレントに執拗に牙を立て、その魔力を自らの力としたワイバーンの行動理由は単純明快だった。
「月の忌子は生き物から魔力を食べる‥‥。自分の力を増すために、生きている人や動物、継承者の持つ魔力を食べるのが行動原理で、より豊富で上質な魔力を食べられる生き物を狙うのよ!!ワイバーンが最初ここに居なかったのは、ここに居る領主軍の皆さんのものよりも、俊嶺の向こうの樹海に漂う継承者のものが混じった豊富な魔力を感じたからだわ。青龍を追ったのは、この子が継承者の魔力だから、上質な餌だと捉えたからよ!」
「じゃあ、現れたこの黄色い魔力も持ったトレント達はもしかすると、ワイバーンからしたら御馳走が向こうからやって来てくれた様な状態ってことぉ!?」
「あっさりと標的を変えた訳よね。逃げ回る青龍じゃなくて、地面を行くトレントじゃあ捕まえやすさは正しく天と地の差よ。」
はー、すっきりしたぁ!どうよ!ちゃんと考えてるでしょ?と胸を反らしてみせると、ハディスとアポロニウス王子は揃って険しい表情で眉を寄せる。
「じゃあ、早く食べるのを止めさせなきゃまずいんじゃないの?!もぉー!」
「けど叔父上、あのトレント2体でも引き剝がせないものをどうやるんだ!?」
困惑のセリフを吐き続ける王族2人を見て、わたしは思い付いた最善策を告げるべく、ふふんと顎を反らす。
「ただでさえ歯が立たないのに、パワーアップしちゃってるんだもの。単純に考えればパワーダウンさせるしかないじゃない?弱化よ、アポロニウス王子。」
どうしたらいいかは分からないけど、効果的な手札がこちらにあることは間違いないわ!
トレントはミキリと嫌な音を立てつつも、蛸の足の様に何本もの伸びた根が地面をしっかりと掴んで倒れまいと踏ん張り、更に受けた攻撃を利用して反動をつけ、戻る力で大枝をワイバーン叩き付ける。魔物同士と云うことで、なんとなく残酷な戦いを想像していたわたしの目の前では、意外にも巨体同士での打撃戦が展開されている。
「いけー!そこっ、右よ!ジャブよ!カウンター!!いっけー!」
「セレネ?盛り上がってるとこ悪いんだけど、青龍の髭を引っ張ったまま、腕を振り回すのは止めてー。」
「そうだぞ、バンブリア嬢‥‥青龍が、髭につられて頭を左右にグラグラ振るから、私達まで‥‥うぷっ。」
青龍も元気に、わたしの声援とリンクして首を動かしているのね!なんて思ってたら、わたしが手綱みたいに握ってる髭を引っ張るから動いてただけなのね。アポロニウス王子がまさかの青龍酔い‥‥ごめん。
けど、巨体VS巨体の肉弾戦に興奮するのは仕方ないと思うのよ。しかも、領主軍やわたしたちが巨体同士の戦う場所に近付くのは、大きさの差がありすぎて、もののはずみで踏み潰されちゃうのが目に見えてるから、自然と観戦状態になってるもの。しかも数の利か、ムルキャン・トレントが有利に見えるし!
「がんばれー!って、あ!噛み付くなんて反則よっ!!」
突然、ワイバーンが大きく口を開いて鋭い牙を剥き出しにしたかと思った次の瞬間、トレントの一体にガブリと噛み付いた。太い幹に食い込む牙は痛そうだけれど、ワイバーンは喰い千切るわけでもなく、そのまま噛み付いて静止している。噛みつかれていない2体のトレントが、反撃もせずにただじっと噛み付いているワイバーンへ畳み掛けるように殴打攻撃をする。
『ビギュォオォォォォ―――ォオゥン』
噛まれているトレントが雄叫びを上げる。声の発生源は、普通のトレントなら洞のような目口が刻まれる幹の途中に、代わりに浮き上がっているムルキャンの顔の口からだ。その表情は苦悶に満ちており、顔の造形もムルキャンとトレントの間を行き来する。
「ぐあぁぁ‥‥‥ぁ!こ、のぉっ!私の、魔力を喰うとはぁぁっ‥‥!!」
『ギュォオォォォォ―――ォ‥‥!!』
浮かび上がる顔が交互に入れ替わり、両方の言語で悲痛な叫びを上げる。他の2体のトレントは、ワイバーンを引き剥がそうと更に攻勢を強めるけれど、深々と幹に牙を食い込ませたワイバーンは執拗に喰いつき続けて放そうとしない。
「何やってるの?あれ‥‥。何だか嫌な感じがするんだけど。」
ゴガツ!ドゴツッ!!と鈍かった殴打音が、次第にガッ、ゴッ‥‥。と軽い音へと変じて行く。攻撃しているトレントが力尽きて来ている訳ではない。喰い付かれているトレントは枝、葉が徐々に萎れて来ているし、ワイバーンの周囲には黒い魔力にごく薄い黄色い魔力の交じった膜が張り始めているように見える。
「月の忌子は魔力を食べるのか!?」
「取り込んだトレントの魔力をそのまま防御に変換して再利用してるわよ!」
「良い事みたいに言わないでくれるー?」
わたしとハディスの会話にアポロニウス王子が引きつり笑いを浮かべているけれど、別にふざけている訳ではない!と声を大にしたい。切羽詰まれば詰まるほど、ふざけたことを言いつつ頭は結構フル回転したりするものなのよー?
だからと言ってはなんだけど、その瞬間、食べた魔力をすぐに再利用したワイバーンの姿に、ふいに『何かが噛み合っていない違和感』が晴れて行く様な気がした。
領主軍の前から忽然と姿を消し、その周辺に居もせず、ムルキャンの魔力が満ちた樹海側から現れ、神器の継承者の魔力の化身である青龍を狙い、魔力に包まれたトレントに執拗に牙を立て、その魔力を自らの力としたワイバーンの行動理由は単純明快だった。
「月の忌子は生き物から魔力を食べる‥‥。自分の力を増すために、生きている人や動物、継承者の持つ魔力を食べるのが行動原理で、より豊富で上質な魔力を食べられる生き物を狙うのよ!!ワイバーンが最初ここに居なかったのは、ここに居る領主軍の皆さんのものよりも、俊嶺の向こうの樹海に漂う継承者のものが混じった豊富な魔力を感じたからだわ。青龍を追ったのは、この子が継承者の魔力だから、上質な餌だと捉えたからよ!」
「じゃあ、現れたこの黄色い魔力も持ったトレント達はもしかすると、ワイバーンからしたら御馳走が向こうからやって来てくれた様な状態ってことぉ!?」
「あっさりと標的を変えた訳よね。逃げ回る青龍じゃなくて、地面を行くトレントじゃあ捕まえやすさは正しく天と地の差よ。」
はー、すっきりしたぁ!どうよ!ちゃんと考えてるでしょ?と胸を反らしてみせると、ハディスとアポロニウス王子は揃って険しい表情で眉を寄せる。
「じゃあ、早く食べるのを止めさせなきゃまずいんじゃないの?!もぉー!」
「けど叔父上、あのトレント2体でも引き剝がせないものをどうやるんだ!?」
困惑のセリフを吐き続ける王族2人を見て、わたしは思い付いた最善策を告げるべく、ふふんと顎を反らす。
「ただでさえ歯が立たないのに、パワーアップしちゃってるんだもの。単純に考えればパワーダウンさせるしかないじゃない?弱化よ、アポロニウス王子。」
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