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爺ィの修業
しおりを挟む「ほっほっほ、にしてもお前さん、勿体無いのぉ。……数ヶ月修業が身についておらんじゃろ?原因はそこな2人かな?」
「!!」
確かに…2人の修業で自分の時間が取れずこの世界に来てから成長している実感がまるでない。
レベルは上がっているがただ上がっているだけのようで悩んではいるが……この爺ィに見破られるなんてほんっとだめだな
サーシャさんに出されたお茶を飲みながら私を上から下へと見ていって来た言葉に内心焦りながら落ち着くために私もお茶を飲んだ。
「ちょっとおじいさん。ミチルさんは強いです。僕らのせいで修業できてないのはわかってますがミチルさんが弱いみたいに言わないでください」
カイが机を叩き爺ィに文句をいうと爺ィから再び強烈な氣が流れ、カイはうちあがった魚のように口をパクパクし、エカトルにかんしては失神してた。
私は自分のお爺様よりかは多少ではあるが弱いこの気をできるだけ受け流した。
「ほう?氣の受け流しはうまいのぉ」
「………もっと強い氣の持ち主に鍛えて貰ってましたから」
私の答えに愉快そうに笑い、氣を鎮めた。
「ほっほっほ!是非とも会って見たいもんじゃが………サーシャから聞いておる。異世界に行くのは無理そうじゃて、お主を鍛えて闘うとしようかの」
突然の鍛える宣言に疑問と驚愕しか無く混乱中の中お爺様の事を伝えた。
「は?……………お爺様は亡くなっているので異世界に、もとい地球に行けても戦えませんよ」
「なんと!…………惜しい人を亡くされた。じゃが!ワシがお主を鍛えて最強にしてみせよう!そしてワシと闘ってもらうぞい!ほっほっほ!」
二度、鍛える宣言をして来た爺ィにあんぐりしてサーシャさんを見ると…………………なぜか拝まれてた。
そして、今までの修業がとっても緩く、優しすぎていた事を私達は思い知るのだった。
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