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2章 官位を得る
8話 菊姫の狙い
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最初の夜の襲撃の後、2日間は何事もない。
4日目、菊が飽きてきたのか清音を牛車に呼ぶ。
牛車の中では清音は仮面を取る。
菊は清音に聞く
「角倉ではつなと清音は同じ部屋で寝ていたのだが何もないのか。」
「何がですか。」
「男女のすることよ。」
清音は赤くなり、答える
「つなは、私が彼を信用しないがぎり手を出しません。」
「そなたは、つなを信用していないのか。」
「いいえ、信用しています。」
「なら、男女の仲になってもよいのではないか。」
「菊姫様もつなを狙っているのではないですか。」
「狙っておるぞ。」
「私たちが男女の仲になってもよいのですか。」
「構わん。」
「我の場合、つなが階位を上げる必要があるからな。」
「身分の差ですか。」
「その通り、好きな男を育てるのだ。」
「時間がかかりますね。」
「これも清音と一緒に幸せになるためだ。」
菊は悪い顔をして笑う。
菊姫は、俺を夫にして、清音を俺の側室にして3人仲良くする計画を立てている。
他人から見れば俺は両手に花の状態だが、俺は菊から逃れられないのである。
俺は清音と一緒に静かに暮らしたいのである。
菊がいては静かな暮らしは無理だろう、それどころか、王位を押し付けられかねない。
しかし菊と清音は仲がいい。
肝心の清音は菊の味方なのである。
俺は護衛に話しかける
「菊姫は牛車の中で清音と何を話しているのかな。」
「想像などしてはいけません。」
「気になるな。」
「不敬に当たります。」
俺にとっては重要だが盗み聞きするわけにはいかない。
4日目は夕方になり、寝るところを決めて、陣を張る。
深夜になると一つ目が4匹陣の周りを嗅ぎまわる。
俺と清音は起きて様子をうかがう。
牛も静かにしていたため、一つ目は立ち去る。
今回は、護衛が仕事なので、なるべく戦闘は避けたい。
朝になり、護衛に一つ目のことを報告する。
護衛は俺たちに
「どうして起こしてくれないのですか。」
「一つ目が4匹だけだったので、すぐに終わらせられましたから。」
「そうですか。」
彼らは俺たちの実力を知っているので、それ以上は言わない。
4日目、菊が飽きてきたのか清音を牛車に呼ぶ。
牛車の中では清音は仮面を取る。
菊は清音に聞く
「角倉ではつなと清音は同じ部屋で寝ていたのだが何もないのか。」
「何がですか。」
「男女のすることよ。」
清音は赤くなり、答える
「つなは、私が彼を信用しないがぎり手を出しません。」
「そなたは、つなを信用していないのか。」
「いいえ、信用しています。」
「なら、男女の仲になってもよいのではないか。」
「菊姫様もつなを狙っているのではないですか。」
「狙っておるぞ。」
「私たちが男女の仲になってもよいのですか。」
「構わん。」
「我の場合、つなが階位を上げる必要があるからな。」
「身分の差ですか。」
「その通り、好きな男を育てるのだ。」
「時間がかかりますね。」
「これも清音と一緒に幸せになるためだ。」
菊は悪い顔をして笑う。
菊姫は、俺を夫にして、清音を俺の側室にして3人仲良くする計画を立てている。
他人から見れば俺は両手に花の状態だが、俺は菊から逃れられないのである。
俺は清音と一緒に静かに暮らしたいのである。
菊がいては静かな暮らしは無理だろう、それどころか、王位を押し付けられかねない。
しかし菊と清音は仲がいい。
肝心の清音は菊の味方なのである。
俺は護衛に話しかける
「菊姫は牛車の中で清音と何を話しているのかな。」
「想像などしてはいけません。」
「気になるな。」
「不敬に当たります。」
俺にとっては重要だが盗み聞きするわけにはいかない。
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深夜になると一つ目が4匹陣の周りを嗅ぎまわる。
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今回は、護衛が仕事なので、なるべく戦闘は避けたい。
朝になり、護衛に一つ目のことを報告する。
護衛は俺たちに
「どうして起こしてくれないのですか。」
「一つ目が4匹だけだったので、すぐに終わらせられましたから。」
「そうですか。」
彼らは俺たちの実力を知っているので、それ以上は言わない。
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