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6章 四條道隆の乱
5話 扶桑へ行く
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国府の四條道隆の元に襲撃失敗の知らせが入る。
道隆は耳を疑う、能鬼師は牛鬼を40匹連れていたはずだ。
自分の送り込んだ300人の軍はどうしたのだ。
「うそを言うな。」
道隆は報告を疑う
「いいえ、嘘ではありません。牛鬼は全滅、能鬼師は死亡、軍は壊滅にございます。」
「捕虜はいるのか。」
「まだ、報告は入っていません。」
四條家の軍を使っている。
このことが公になれば四條家はおしまいである。
何としてもこのことは秘密にしなければならない。
道隆は、捕虜がいれば殺すように命じ、密偵を送る。
俺たちは、扶桑までの道のりを急ぎ5日かかるところを4日で到着する。
護衛が門番に告げる
「菊姫である。領主植松殿に面会希望の旨伝えられたい。」
門番が1人走って行く。
俺たちはこのまま領主の館に向かう。
町の人々が出迎える
「角倉の守り人が帰ってきたぞ。」
「行列の人数増えていないか。」
「菊姫様の行列だ。」
口々に噂する。
俺たちは館の敷地に牛車を乗り付ける。
植松良房が菊と千代を出迎える
「菊姫様、千代様ようこそお出でくださいました。」
「挨拶早々済まぬが襲撃された。」
「では、中でお話を」
「分かった。」
良房は俺たちの屋敷の中に案内しようとするが、俺が言う
「捕虜2名がいます。」
「そうですか、例の部屋へ連れていけ。」
「はい。」
良房の部下が捕虜を連れていく。
俺たちは良房に招かれて屋敷の広間へ行く。
良房に菊がことのあらすじを語る。
良房は俺たち4人に感心する
「つな殿たちは鬼神のような強さですな。」
「しかし、また能鬼師に死なれてしまいました。」
「牛鬼30匹を相手にするのにどのくらいの軍が必要となるのかわかりますか。」
「分かりません。」
「私にも見当がつきません。それをたった4人で倒してしまったのです。」
「そうですね。」
「それから密偵に注意してください。」
「密偵ですか。」
「軍を動かして失敗したとなれば、証拠隠滅を図るでしょう。」
「捕虜を狙うと思いますが、暗殺に気を付けてください。」
俺は、きな臭くなってきたと感じる。
道隆の密偵は翌日、商人を装い扶桑に入るが、すでに良房の密偵がマークしている。
俺たちは、次に角倉に牛車を乗り付ける。
宗七の前に菊姫に続いて千代が出てくる。
宗七から冷や汗が流れる。
九条正親の娘が出てきたのだ無理もない。
菊は宗七に言う
「しばらく世話になるぞ。」
「はい、くつろぎください。そちらは千代様ですね。」
「はい、よろしくお願いします。」
宗七の目が俺に説明を求めている。
道隆は耳を疑う、能鬼師は牛鬼を40匹連れていたはずだ。
自分の送り込んだ300人の軍はどうしたのだ。
「うそを言うな。」
道隆は報告を疑う
「いいえ、嘘ではありません。牛鬼は全滅、能鬼師は死亡、軍は壊滅にございます。」
「捕虜はいるのか。」
「まだ、報告は入っていません。」
四條家の軍を使っている。
このことが公になれば四條家はおしまいである。
何としてもこのことは秘密にしなければならない。
道隆は、捕虜がいれば殺すように命じ、密偵を送る。
俺たちは、扶桑までの道のりを急ぎ5日かかるところを4日で到着する。
護衛が門番に告げる
「菊姫である。領主植松殿に面会希望の旨伝えられたい。」
門番が1人走って行く。
俺たちはこのまま領主の館に向かう。
町の人々が出迎える
「角倉の守り人が帰ってきたぞ。」
「行列の人数増えていないか。」
「菊姫様の行列だ。」
口々に噂する。
俺たちは館の敷地に牛車を乗り付ける。
植松良房が菊と千代を出迎える
「菊姫様、千代様ようこそお出でくださいました。」
「挨拶早々済まぬが襲撃された。」
「では、中でお話を」
「分かった。」
良房は俺たちの屋敷の中に案内しようとするが、俺が言う
「捕虜2名がいます。」
「そうですか、例の部屋へ連れていけ。」
「はい。」
良房の部下が捕虜を連れていく。
俺たちは良房に招かれて屋敷の広間へ行く。
良房に菊がことのあらすじを語る。
良房は俺たち4人に感心する
「つな殿たちは鬼神のような強さですな。」
「しかし、また能鬼師に死なれてしまいました。」
「牛鬼30匹を相手にするのにどのくらいの軍が必要となるのかわかりますか。」
「分かりません。」
「私にも見当がつきません。それをたった4人で倒してしまったのです。」
「そうですね。」
「それから密偵に注意してください。」
「密偵ですか。」
「軍を動かして失敗したとなれば、証拠隠滅を図るでしょう。」
「捕虜を狙うと思いますが、暗殺に気を付けてください。」
俺は、きな臭くなってきたと感じる。
道隆の密偵は翌日、商人を装い扶桑に入るが、すでに良房の密偵がマークしている。
俺たちは、次に角倉に牛車を乗り付ける。
宗七の前に菊姫に続いて千代が出てくる。
宗七から冷や汗が流れる。
九条正親の娘が出てきたのだ無理もない。
菊は宗七に言う
「しばらく世話になるぞ。」
「はい、くつろぎください。そちらは千代様ですね。」
「はい、よろしくお願いします。」
宗七の目が俺に説明を求めている。
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