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第3章 ヴァルハラ王国侵攻
第12話 四天王と神の使徒
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バシュラール魔王国軍がさらに進むと白いローブに身を包んだ神の使徒が4人現れる。その奥にセベクがロックを睨みつけて立っている。ロックが言う。
「僕を指名のようだ行って来るよ。」「ご武運を」
カールがロックを送り出す。四天王は前に出て神の使徒に対峙する。ロックはその中をセベクに向かって歩いていく。セベクがロックに言う。
「この前のようにはいかないぞ。よくも恥をかかせてくれたな。」「あんた、存在が恥だろ。よく神を名乗れるな。」
「バカにするな小僧。私のアンネリースを奪ってくれたな。」「リースはあんたのものじゃない。いい加減にしろ。」「うるさい。」
セベクは魔弾を放つ、神の使徒が放つ魔弾とは比べ物にならない強力なものだ。ロックは右手を振って魔弾を弾き飛ばす。
「きさま、この期に及んで四天王の力を借りるのか。」「何を言っているんだ。」
ロックはセベクと話すとどっと疲れを感じる。はっきり言って話などしたくない。ロックは手早く終わらせるため、ファイヤーボールをセベクに向かって撃つ。
パイロウスが教えたファイヤーボールだ。ロックの体は魔族化をしている。ロックの手には灼熱の巨大な玉が現れる。セベクが慌てて魔力で障壁を作る。
そこへ巨大で超高温のファイヤーボールが飛んでくる。魔力の障壁はファイヤーボールを防ぐが、超高熱がセベクに伝わって行く。セベクの来ている白いローブが燃え出す。
「あーちっ、ちっ、ちっ、水ー、水ー」
セベクは転げまわる。そして何とか火が消える。セベクはロックに抗議する。
「いきなり、高等魔法とは、卑怯だぞ。」「いや、ファイヤーボールなんだけど。」
「言い訳をするな。卑怯者め。あんなものすごいファイヤーボールがあってたまるか。」「ほんとのことだけど。」
「分かったぞ。ファイヤーボールと言って、自分を強く見せる作戦だな。」「・・・・・」
ロックはもうセベクの相手をすることが嫌になる。ロックは自分の刀「岩切り」を抜く。セベクも剣を抜く。2人は同時に前に出る。セベクの動きはロックにとって遅かった。
ロックはセベクの首を狙って刀を振る。セベクの首をはねとばすはずだったが、岩切り刃は空を切る。セベクは地面に倒れていた。ロックはセベクがかわせないためわざと倒れたと考える。
「おのれロック、私の足元に仕掛けをしたな。卑怯な奴め。」「なっ。」
ロックは飽きれるとともにセベクの言葉に怒りを感じる。セベクを黙らせると誓う。ロックのグラム、エスリム、リースから教えを受けた高速剣をセベクに振るう。
セベクは三連撃を受けて切り裂かれて倒れる。しかし、切られた傷は治って行く。ロックが感情がない声でセベクに言う。
「ああ、魔石を切らないと再生するんだったな。」「ま、待て。お前の勝ちでいい。アンネリースのことは諦めよう。」
「どれだけの人が死んでいると思っている。セベク、殺し過ぎだ。」「あ・・・・・」
セベクは、ロックに言葉は通用しないと知る。ロックの強さを計り損ねていた。確かに魔王並みに魔力を持っているのは間違いないが自分より早く動けるとは計算外だった。
魔力もまだ魔王になったばかりでろくに使えないはずだった。このままでは殺される。どうすればいい、どうすれば・・・
ロックはセベクの動きよりはるかに速い剣げきでセベクを切り刻んでいく。
神の使徒が炎神パイロウスに光の刃を飛ばす。パイロウスは魔力の障壁を多重に張って防御する。光の刃は障壁を破って行く。パイロウスは障壁を破られると内側に障壁を追加していく。
光の刃は途中で消える。神の使徒が足元に魔法陣を描き出し、魔法の詠唱を始める。パイロウスは右手で指を鳴らす。すると神の使徒が炎に包まれる。炎の温度が上がって行く。
神の使徒はもがくが倒れて動かなくなる。炎は神の使徒を灰にするまで消えなかった。後には灰と砕けた魔石が残っていた。
水神エスリムは神の使徒に水の斬撃を5連続で撃ち出す。神の使徒は斬撃の早さについて行けない。できたのは魔力の障壁を張ることだけだった。その障壁も最初の斬撃で壊される。
4つの斬撃が神の使徒を切り刻む。ばらばらになった神の使徒の体から2つに切られた魔石がこぼれ出る。
土の王グラムは神の使徒に突っ込んで行くと右のこぶしを神の使徒に撃ち込む。神の使徒はふらつくが踏ん張るとグラムに右のこぶしで打ち込む。グラムはまともに受けるとこぶしを打ち返す。
グラムと神の使徒は殴り合う。神の使徒の背中から2本の腕が生え4本で殴り始める。グラムはこぶしを打つスピードを上げる。炎神パイロウスが近づいてつまらなそうに言う。
「何を馬鹿なことをやっている。」
パイロウスは相手の神の使徒を興味なさそうに見る。すると神の使徒は炎に包まれもがき始める。グラムがムッとして言う。
「いいところだったのに邪魔するな。」「時間をかけ過ぎだ。」
パイロウスは一言いうとグラムから離れていく。
神の使徒と対峙する風神フールは眼鏡イケメンのまま笑顔であるが、目は笑っていない。神の使徒が光の刃を飛ばすと突然、突風が吹き光の刃を巻き込む。
光の刃は風などに影響されないはずのものである。しかし、風神フールの風は違った。突風は渦巻いて光の刃を破壊する。
神の使徒は再び動くが、フールは攻撃を許さない。神の使徒は風の渦に巻かれる。風はスピードを増し赤く染まる。風が収まると何もなくなっていた。
フールはロックの方を見て気の毒そうに言う。
「セベクの相手など面倒なのでやりたくありませんね。」
フールはロックの圧勝を信じているが、セベクの相手をするロックを気の毒に思う。
「僕を指名のようだ行って来るよ。」「ご武運を」
カールがロックを送り出す。四天王は前に出て神の使徒に対峙する。ロックはその中をセベクに向かって歩いていく。セベクがロックに言う。
「この前のようにはいかないぞ。よくも恥をかかせてくれたな。」「あんた、存在が恥だろ。よく神を名乗れるな。」
「バカにするな小僧。私のアンネリースを奪ってくれたな。」「リースはあんたのものじゃない。いい加減にしろ。」「うるさい。」
セベクは魔弾を放つ、神の使徒が放つ魔弾とは比べ物にならない強力なものだ。ロックは右手を振って魔弾を弾き飛ばす。
「きさま、この期に及んで四天王の力を借りるのか。」「何を言っているんだ。」
ロックはセベクと話すとどっと疲れを感じる。はっきり言って話などしたくない。ロックは手早く終わらせるため、ファイヤーボールをセベクに向かって撃つ。
パイロウスが教えたファイヤーボールだ。ロックの体は魔族化をしている。ロックの手には灼熱の巨大な玉が現れる。セベクが慌てて魔力で障壁を作る。
そこへ巨大で超高温のファイヤーボールが飛んでくる。魔力の障壁はファイヤーボールを防ぐが、超高熱がセベクに伝わって行く。セベクの来ている白いローブが燃え出す。
「あーちっ、ちっ、ちっ、水ー、水ー」
セベクは転げまわる。そして何とか火が消える。セベクはロックに抗議する。
「いきなり、高等魔法とは、卑怯だぞ。」「いや、ファイヤーボールなんだけど。」
「言い訳をするな。卑怯者め。あんなものすごいファイヤーボールがあってたまるか。」「ほんとのことだけど。」
「分かったぞ。ファイヤーボールと言って、自分を強く見せる作戦だな。」「・・・・・」
ロックはもうセベクの相手をすることが嫌になる。ロックは自分の刀「岩切り」を抜く。セベクも剣を抜く。2人は同時に前に出る。セベクの動きはロックにとって遅かった。
ロックはセベクの首を狙って刀を振る。セベクの首をはねとばすはずだったが、岩切り刃は空を切る。セベクは地面に倒れていた。ロックはセベクがかわせないためわざと倒れたと考える。
「おのれロック、私の足元に仕掛けをしたな。卑怯な奴め。」「なっ。」
ロックは飽きれるとともにセベクの言葉に怒りを感じる。セベクを黙らせると誓う。ロックのグラム、エスリム、リースから教えを受けた高速剣をセベクに振るう。
セベクは三連撃を受けて切り裂かれて倒れる。しかし、切られた傷は治って行く。ロックが感情がない声でセベクに言う。
「ああ、魔石を切らないと再生するんだったな。」「ま、待て。お前の勝ちでいい。アンネリースのことは諦めよう。」
「どれだけの人が死んでいると思っている。セベク、殺し過ぎだ。」「あ・・・・・」
セベクは、ロックに言葉は通用しないと知る。ロックの強さを計り損ねていた。確かに魔王並みに魔力を持っているのは間違いないが自分より早く動けるとは計算外だった。
魔力もまだ魔王になったばかりでろくに使えないはずだった。このままでは殺される。どうすればいい、どうすれば・・・
ロックはセベクの動きよりはるかに速い剣げきでセベクを切り刻んでいく。
神の使徒が炎神パイロウスに光の刃を飛ばす。パイロウスは魔力の障壁を多重に張って防御する。光の刃は障壁を破って行く。パイロウスは障壁を破られると内側に障壁を追加していく。
光の刃は途中で消える。神の使徒が足元に魔法陣を描き出し、魔法の詠唱を始める。パイロウスは右手で指を鳴らす。すると神の使徒が炎に包まれる。炎の温度が上がって行く。
神の使徒はもがくが倒れて動かなくなる。炎は神の使徒を灰にするまで消えなかった。後には灰と砕けた魔石が残っていた。
水神エスリムは神の使徒に水の斬撃を5連続で撃ち出す。神の使徒は斬撃の早さについて行けない。できたのは魔力の障壁を張ることだけだった。その障壁も最初の斬撃で壊される。
4つの斬撃が神の使徒を切り刻む。ばらばらになった神の使徒の体から2つに切られた魔石がこぼれ出る。
土の王グラムは神の使徒に突っ込んで行くと右のこぶしを神の使徒に撃ち込む。神の使徒はふらつくが踏ん張るとグラムに右のこぶしで打ち込む。グラムはまともに受けるとこぶしを打ち返す。
グラムと神の使徒は殴り合う。神の使徒の背中から2本の腕が生え4本で殴り始める。グラムはこぶしを打つスピードを上げる。炎神パイロウスが近づいてつまらなそうに言う。
「何を馬鹿なことをやっている。」
パイロウスは相手の神の使徒を興味なさそうに見る。すると神の使徒は炎に包まれもがき始める。グラムがムッとして言う。
「いいところだったのに邪魔するな。」「時間をかけ過ぎだ。」
パイロウスは一言いうとグラムから離れていく。
神の使徒と対峙する風神フールは眼鏡イケメンのまま笑顔であるが、目は笑っていない。神の使徒が光の刃を飛ばすと突然、突風が吹き光の刃を巻き込む。
光の刃は風などに影響されないはずのものである。しかし、風神フールの風は違った。突風は渦巻いて光の刃を破壊する。
神の使徒は再び動くが、フールは攻撃を許さない。神の使徒は風の渦に巻かれる。風はスピードを増し赤く染まる。風が収まると何もなくなっていた。
フールはロックの方を見て気の毒そうに言う。
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フールはロックの圧勝を信じているが、セベクの相手をするロックを気の毒に思う。
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【作者より、感謝を込めて】
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そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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