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第5章 メルヘム暗躍
第2話 貴族に取り入る
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メルヘムは宝石商として貴族に接触して、取り入る貴族を物色する。目標は、国に反旗を翻すだけの私兵を持っていること。国の政策に不満を持っていること。
大貴族でありながら国との接触が薄いこと。内戦に蜂起したした時、支持する貴族がいることが条件である。
いくつかの貴族をあたると皆、国の通行料廃止に不満を持っていることが判る。しかし、国に逆らうと前国王のように異端者と教会に烙印を押されることを恐れていた。
セベク神を信仰している貴族たちは、自分の信仰が否定されることに耐えられないのである。メルヘムは適当な貴族を見つけることは難しいと感じる。
「これは作戦変更かな。」
独り言を言うとこのまま貴族を探すべきか考え始める。
ディルクの送り込んだ情報局員はメルヘムの足取りを調べ始める。そして、メルヘムが宝石商であるにも関わらず道化の様な恰好と化粧をしていることが判る。
緑の髪に小柄で小太りの体格であり、よく宝石商が務まるなという感じだ。情報局員は分かったことを決められた方法で報告していく。
情報局員はメルヘムを追って、アダルベルト領に入り、街の裏道を歩く。すると後ろから声をかけられる。
「おまえかな。」「何のことだ。」
情報局員が振り返ると小柄な道化の様な男がいる。メルヘムに間違いない。この後、情報局員は消息を絶つ。
ヴァルハラ王国の情報局長のケンゴはディルクからの情報で宝石商メルヘムが他国が送り込んだ工作員だと判断する。そして、魔族である可能性があるので2人で1組を3組調査に送り込む。
その中の1組がアダルベルト領の街にたどり着く。情報局員は夫婦を装って街の中を歩く。2人が人通りの無い所に差し掛かると後ろから声をかけられる。
「おまえたちかな。懲りないかな。」「何のこと。」
2人が振り返ると2人の首が落ちる。メルヘムは手に持つきんちゃく袋の口を開けると袋の中に2人の死体が吸い込まれる。
「作戦がばれているかな。潮時かな。・・・・・ここで最後にするかな。」
メルヘムは独り言を言うと立ち去る。
領主のクリストハルト・ド・アダルベルトは道化の様な恰好をした変わった宝石商が街に現れたことを聞いている。その宝石商がアダルベルト家の屋敷に訪れる。
クリストハルトは、気まぐれを起こして興味本位で道化の宝石商に会うことにする。宝石商メルヘムは使用人に案内されて部屋へ通される。
「メルヘムと申します。アダルベルト家の御当主様にお会いできて光栄です。」「そのような恰好をしていても挨拶はできるのだな。」
「宝石商と言っても所詮は道化です。」「私は、クリストハルト・ド・アダルベルトだ。屋敷の出入りを許可しよう。」
「ありがとうございます。クリストハルト様のお役に立って見せます。」「うん、良い返事だ。期待しているぞ。」
メルヘムは、クリストハルトを調べることにする。アダルベルト領の街はにぎわっていてクリストハルトはかなりの税収があるはずだ。メルヘムはクリストハルトに気に入られて屋敷に部屋を与えられる。
まずは使用人たちから話をしていく。使用人たちはクリストハルトに使えることに不満などを抱いておらず、人望もあることが判る。
次に屋敷にいる警備の兵と仲良くなる。メルヘムは警備の兵たちに試合を申し込む。
「私と剣の試合をしませんか。勝ったら、このヒスイを差し上げます。」「こんな高価な物をかけていいのか。」
「私は少し剣を習ったことがあります。自分の腕を試してみたいのです。」「手加減はしないぞ。」
警備兵はメルヘムと試合をすることにする。警備兵はメルヘムが間合いに入ると木剣を上段から打ちこむ。メルヘムは危うい感じで木剣を受ける。警備兵はそのまま木剣で押し込む。
メルヒムは腰砕けになってしりもちをつく。警備兵が言う。
「メルヘム殿、このままでは負けてしまいますぞ。」「いえ、さすがにお強い。」
メルヘムは立ち上がると木剣を横なぎにする。警備兵は後ろに下がって避ける。メルヘムは「これだけの大振りで隙だらけなのに打ち込めないのか」と思う。
次に打ち合った時にメルヘムは木剣をわざと落として言う。
「参りました。私の負けです。」
警備兵はヒスイを受け取って喜ぶ。メルヘムは警備兵の剣の腕からアダルベルトの私兵の強さは並みであると推測する。警備兵がヒスイをもらったことは兵たちの間に知れ渡る。
話は私兵の団長の耳に届く。団長はメルヘムの所に来る。
「私の妻の誕生日が近くてな。私でも買える宝石を選んでくれないか。」「このルビーはどうでしょう。」
「こんな大きなルビーは私の手当では無理だ。」「いえ、差し上げようと考えています。」
「ただではなかろう。」「団長様は何人率いていますか。」
「1000人だ。」「団で対抗戦をして勝った者の賞品にしたいと思います。」
「私が試合に勝てば良いのだな。」「そうなります。どうでしょう。」
「分かった。私に剣の腕を見せてやろう。」
メルヘムは試合でアダルベルト家の兵が使い物になるか判断することにする。
大貴族でありながら国との接触が薄いこと。内戦に蜂起したした時、支持する貴族がいることが条件である。
いくつかの貴族をあたると皆、国の通行料廃止に不満を持っていることが判る。しかし、国に逆らうと前国王のように異端者と教会に烙印を押されることを恐れていた。
セベク神を信仰している貴族たちは、自分の信仰が否定されることに耐えられないのである。メルヘムは適当な貴族を見つけることは難しいと感じる。
「これは作戦変更かな。」
独り言を言うとこのまま貴族を探すべきか考え始める。
ディルクの送り込んだ情報局員はメルヘムの足取りを調べ始める。そして、メルヘムが宝石商であるにも関わらず道化の様な恰好と化粧をしていることが判る。
緑の髪に小柄で小太りの体格であり、よく宝石商が務まるなという感じだ。情報局員は分かったことを決められた方法で報告していく。
情報局員はメルヘムを追って、アダルベルト領に入り、街の裏道を歩く。すると後ろから声をかけられる。
「おまえかな。」「何のことだ。」
情報局員が振り返ると小柄な道化の様な男がいる。メルヘムに間違いない。この後、情報局員は消息を絶つ。
ヴァルハラ王国の情報局長のケンゴはディルクからの情報で宝石商メルヘムが他国が送り込んだ工作員だと判断する。そして、魔族である可能性があるので2人で1組を3組調査に送り込む。
その中の1組がアダルベルト領の街にたどり着く。情報局員は夫婦を装って街の中を歩く。2人が人通りの無い所に差し掛かると後ろから声をかけられる。
「おまえたちかな。懲りないかな。」「何のこと。」
2人が振り返ると2人の首が落ちる。メルヘムは手に持つきんちゃく袋の口を開けると袋の中に2人の死体が吸い込まれる。
「作戦がばれているかな。潮時かな。・・・・・ここで最後にするかな。」
メルヘムは独り言を言うと立ち去る。
領主のクリストハルト・ド・アダルベルトは道化の様な恰好をした変わった宝石商が街に現れたことを聞いている。その宝石商がアダルベルト家の屋敷に訪れる。
クリストハルトは、気まぐれを起こして興味本位で道化の宝石商に会うことにする。宝石商メルヘムは使用人に案内されて部屋へ通される。
「メルヘムと申します。アダルベルト家の御当主様にお会いできて光栄です。」「そのような恰好をしていても挨拶はできるのだな。」
「宝石商と言っても所詮は道化です。」「私は、クリストハルト・ド・アダルベルトだ。屋敷の出入りを許可しよう。」
「ありがとうございます。クリストハルト様のお役に立って見せます。」「うん、良い返事だ。期待しているぞ。」
メルヘムは、クリストハルトを調べることにする。アダルベルト領の街はにぎわっていてクリストハルトはかなりの税収があるはずだ。メルヘムはクリストハルトに気に入られて屋敷に部屋を与えられる。
まずは使用人たちから話をしていく。使用人たちはクリストハルトに使えることに不満などを抱いておらず、人望もあることが判る。
次に屋敷にいる警備の兵と仲良くなる。メルヘムは警備の兵たちに試合を申し込む。
「私と剣の試合をしませんか。勝ったら、このヒスイを差し上げます。」「こんな高価な物をかけていいのか。」
「私は少し剣を習ったことがあります。自分の腕を試してみたいのです。」「手加減はしないぞ。」
警備兵はメルヘムと試合をすることにする。警備兵はメルヘムが間合いに入ると木剣を上段から打ちこむ。メルヘムは危うい感じで木剣を受ける。警備兵はそのまま木剣で押し込む。
メルヒムは腰砕けになってしりもちをつく。警備兵が言う。
「メルヘム殿、このままでは負けてしまいますぞ。」「いえ、さすがにお強い。」
メルヘムは立ち上がると木剣を横なぎにする。警備兵は後ろに下がって避ける。メルヘムは「これだけの大振りで隙だらけなのに打ち込めないのか」と思う。
次に打ち合った時にメルヘムは木剣をわざと落として言う。
「参りました。私の負けです。」
警備兵はヒスイを受け取って喜ぶ。メルヘムは警備兵の剣の腕からアダルベルトの私兵の強さは並みであると推測する。警備兵がヒスイをもらったことは兵たちの間に知れ渡る。
話は私兵の団長の耳に届く。団長はメルヘムの所に来る。
「私の妻の誕生日が近くてな。私でも買える宝石を選んでくれないか。」「このルビーはどうでしょう。」
「こんな大きなルビーは私の手当では無理だ。」「いえ、差し上げようと考えています。」
「ただではなかろう。」「団長様は何人率いていますか。」
「1000人だ。」「団で対抗戦をして勝った者の賞品にしたいと思います。」
「私が試合に勝てば良いのだな。」「そうなります。どうでしょう。」
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